優緋のブログ

HN変えましたので、ブログ名も変えました。

かすがい

2006-11-04 12:30:20 | おもいつくまま
高校を卒業して家を出るある男の子の書いた一行詩

「ぼくはもう かすがいにはなれないから 母さんをよろしく頼むよ お父さん」


メモをしてきたわけではないので、正確ではないですが、こんな詩でした。
読んだ時不覚にも涙がこぼれそうになりました。

子どもだからと油断していると、とんでもない、ちゃんと親を見ているのです。
両親の間に微妙にふいている隙間風を敏感に感じ取って、自分がいなくなった後のことを心配している息子。

そういえば私も、旦那に言えない不満を子ども達に漏らしてしまっていることがある。
いけないと思いつつ、子どもをはけ口にしている。
子どもに愚痴をこぼすなんて最低!反省!反省!

最近は子ども達もずいぶん手が離れ旦那と二人だけになる時間が時々ある。
そんな時、ふと思う。
〈子どものこと以外で話すことがあるだろうか〉と
自分のことで手一杯で、相手を思いやったり、歩み寄ろうと努力することを怠っているのではないか。

今、出口が見えないような気がして諦めたくなっている自分がいる。
諦めたらいけないと思いつつ投げ出したくなっている。
投げ出したところで何も楽になるわけではないのに。

逃げてはだめだといつも子どもに言っている。
子どもに言いつつ実は自分自身に言っているのだ。

悩みはとことん悩んで挑んで、勝っていかなければいけない。
私は、まだ真剣に悩んでいない。
もっと真剣に悩んでいかなければ。


私も子どもにこんな心配をさせているのかな。
もっとしっかりしないと…。


いつの間に 大きく育った かすがいが
         巣立った後も 共に歩もう

心配を しているはずが 心配を
       される身になる 子の成長

子どもらが 暮らしよい世が 誰にでも
         住みよい世の中 平和を求む

僕たちは 争いでなく 勉強が
       したいのになぜ そうできないの?

『第五共和国』

2006-11-02 22:17:39 | おもいつくまま
おもしろいというより、私には少ししんどいドラマでした。

というのも、軍事クーデターにより政権を得たというだけあって、ドラマの中であまりにも頻繁に抗争シーンや拷問のシーンがあるからです。
リタイアしそうでした。

そのかわりに、朴大統領の暗殺、光州事件や民主化闘争など韓国現代史がなんとなく分かりました。(全部真実というわけではないでしょうが)

あの華麗なソウルオリンピックの影で、韓国の民衆は辛い時代を生きていたのだと思うと複雑な思いがしました。

それにしても、国と国民を守るべき軍隊が己の権力を維持するために国民に銃を向けてしまうとは…。
『権力の魔性』に魅入られた人間ほど恐ろしいものはない、結局人の心の中にこそ“愛”もまた“魔”もいるのだと思いました。


権力の 魔に魅入られて 己が手が
       血塗られてるを 恐れぬ人々

なんのため 争いてその 力得る
        そを忘れれば ただの暴力

力にて 身は縛りても 心まで
       縛れぬことを 知らぬ愚かさ
       
       

紅葉

2006-11-02 14:53:25 | 日々の歌
後ろには くっきりと青 日を浴びて
        色づく山肌 色とりどりに

赤や黄(きい) 思い思いに 染め上げて
          ひと時の宴 味わう一日

からからと ころがる落ち葉 踏みしめて
         青空の下 紅葉見上げる