> 前回は「超お馬鹿な小説ネタ」でしたが,今回は少し面白そうですね,Bro!

そんなに「お馬鹿」でしたかねぇ…
私自身は,なかなか「含蓄の深い秀作」だと思っているのですが?

> それにしても,米国で「金融改革法案」が間もなく成立する見通しですし,一昨年の
> 世界金融危機の決着も,これで一段落ついた訳ですよね。
> 後は,世界の景気が一日でも早く,力強い回復基調に戻れば良いのだと思いますが。
その件ですがね,ここに来て,私は少し気懸りな点があって,今回このテーマを改めて
考えてみたいと思ったのですよ。
> 気懸りな点?

つまりね,一昨年の「世界金融危機」と1929年の「世界大恐慌」の両者とも,米国での
大規模な住宅バブル崩壊に起因する「金融危機」乃至は「経済恐慌」である点で,
本質的な違いは特にないのですよ。



> それは,そのとおりだと思いますが,今回の「金融危機」では,米国政府が素早く適
> 切な危機対応を行ったので,「経済恐慌」にまで発展してしまう事態を回避する事が
> できた訳じゃないですか。
> 今回の「金融危機」については,我々もリアルタイムで観察していましたから,Bro
> も米国政府の対応を絶賛していましたよね,あの時。

■ 関連記事
◇米金融史上最大の作戦成功。。。市場原理主義の敗北か?
◇米金融再編の動き。。。リーマン経営破綻,メリルはバンカメに吸収合併
◇世界金融大手術中!...AIG救済で一命は取り留めたか?
◇9・15 リーマンショック激動の一週間。。。国際金融テロとの闘いを予感?
◇9.22麻生自民党総裁誕生!。。。日本金融帝国誕生前夜?
◇世界金融市場「メルトダウン」。。。バブルの根源は日本発か?
ええ,あの時は正しくブッシュ大統領をはじめ,米国政府の中枢が危機回避のために,
懸命に行動している様子が伝わってきましたからね!
ブッシュ大統領などは,自身が共和党の大統領である事など忘れてしまったかの様でした。
政治理念も何もクソ喰らえで,まさに国内でテロ攻撃が勃発したかの如く,とにかく目前
に迫る危機を回避しようと必死の様子でした。
参考までに,この動画をちょっと見て下さい。
『オバマ・デセプション 8/11』
URL http://www.youtube.com/watch?v=6KbKOKZTQ4A&feature=related
> これは,ブッシュ政権が「金融安定化法案」を議会通過させた時の,政府と議会との
> 攻防の様子を記録している映画ですね。なかなか緊迫感が出ていますよね。
> 既に次期大統領に決定していたオバマさんまで巻き込んで,超党派で議会の説得に取
> 組んでいた訳ですか!
> でも,何となく映画自体の語り口は,政府の対応に批判的ですね…?

そうです。この映画を最初から見れば分りますが,映画自体の趣旨は,今回の「金融危機」
の発生及びその対応策としての「金融安定化法案」の成立を,「権力者の自作自演の陰謀
である」として,糾弾する内容のものです。
> えっ?政府批判の映画なのですか?
> なぜ,批判するのですか?
> この時の米政府高官の行動は,まさに9.11テロ事件の際の消防士達にも似た,決死の
> 覚悟を思わせる英雄的な行動だと感じるのですが?

結局,消化の際に使用した「大量の放水」,つまり「巨額の財政支出」が原因ですよ。
これは詰まる所,国民の血税ですから,「権力が陰謀によって国民の血税を搾取したのだ」
と言って,憤慨している訳です。
> また,「陰謀説」ですか!
> 米国の5大投資銀行が壊滅的な打撃を受けて,さらに世界中の金融機関と投資家が大
> 混乱の渦中に放り出された訳ですよ?こんな話,普通「陰謀」とは考えないでしょう?
> 「国際テロ」ならば,想像し得るかもしれませんが!

でもね,大金融資本には,国民の血税で救済措置が図られながら,「真の被害者」である
国民には何の救済も無い訳ですから,考えてみれば,大衆の怒りは無理からぬ事かもしれ
ません。
> しかし,「金融危機」が「大恐慌」にまで発展していたら,それこそは,壊滅的な状況
> になっていましたよ,米国経済だけでなく世界経済全体が!
> 実際,9月29日に米議会が一旦「金融安定化法案」を否決した後,世界中の株式市場
> が大暴落して,まるで地面の底が抜けた様に,下げ止まらなくなったではないですか!
> あの一週間は,まるで頭上から空が落ちてくる様な恐怖感でしたよ!


その辺の事情は,ちょっとした見解の違いで,疑心暗鬼になるのが国民大衆の常ですよ。
どこの国でも同じ事です。自腹が痛む時は,例えどんな理由でも不満が爆発するものです。
ましてや,天災などではなく,人災なのであれば尚更の事です。
> う~む…
> 政府に対して,失業対策や景気対策を求める事は理解できますが,「政府の陰謀」を主
> 張してみた所で,何もメリットは生じ無いと思いますけどね,私は。
大衆を扇動するアジテーションは,そんな物です。
一見した所メリット無さそうなので,騙され易い訳ですよね,大衆も。
> 政府転覆が狙いですかね?この場合?
いえ,この映画の監督に関しては,半分ジョークのつもりかもしれません。
こんな風なショー番組を創っている人らしいので。
『アレックス・ジョーンズ・ショー日曜版(04/10) 』
> 何だ,売名が目的ですか,これは。
> じゃ,そんな深刻な物ではない訳ですよね,結局。
でも,やはり私は気懸りなのですよ。
米国に限らず日本でも,そして世界中が同じかもしれませんが,社会不安が増大している。
今回の「金融危機」も,経済が回復すれば,元の安定を取り戻すと楽観していたのですが,
予想外に社会全体の意識の変化が顕著な気がするのです。
これでは,経済が元どおりに回復しても,根本的に社会が変質してしまいますよね。
世界史によれば,1929年の世界大恐慌の際にも,これが生じたのですよ!
つまり,世界的な保護主義化への反動ですね。



> なるほど,金融面での規制強化については,確かに顕著ですね。
> 米国の「金融改革法案」の例を挙げるまでもありません。
> グローバリゼーションに対しての反動も,確かにあるでしょう。
> でも,それがそんなに心配する程の事なのですか?
> いくら恐慌には至らなかったとは言え,世界的な不況が一年以上も続いた訳だから,
> 多少の反動はむしろ当然な気がしますが。
世界大恐慌の例で言うならば,国際的な保護主義傾向は貿易面にまで及んだ点ですね。
さらには,長引く不況から全体主義傾向が強まって,軍事力強化が国際緊張を高めた事。
結局,改革を強く期待する大衆の心情が,独裁者の台頭を許してしまった。

> それは,考え過ぎですよ,きっと!
> 人間は馬鹿じゃないですから,歴史に学ぶ知恵ぐらい持っています。

そうであれば良いのです。
世代間で,失敗の経験が受け継がれていればね。
> 「世代間での継承」ですか…心配の核心は…



そんなに「お馬鹿」でしたかねぇ…
私自身は,なかなか「含蓄の深い秀作」だと思っているのですが?

> それにしても,米国で「金融改革法案」が間もなく成立する見通しですし,一昨年の
> 世界金融危機の決着も,これで一段落ついた訳ですよね。
> 後は,世界の景気が一日でも早く,力強い回復基調に戻れば良いのだと思いますが。
その件ですがね,ここに来て,私は少し気懸りな点があって,今回このテーマを改めて
考えてみたいと思ったのですよ。
> 気懸りな点?

つまりね,一昨年の「世界金融危機」と1929年の「世界大恐慌」の両者とも,米国での
大規模な住宅バブル崩壊に起因する「金融危機」乃至は「経済恐慌」である点で,
本質的な違いは特にないのですよ。



> それは,そのとおりだと思いますが,今回の「金融危機」では,米国政府が素早く適
> 切な危機対応を行ったので,「経済恐慌」にまで発展してしまう事態を回避する事が
> できた訳じゃないですか。
> 今回の「金融危機」については,我々もリアルタイムで観察していましたから,Bro
> も米国政府の対応を絶賛していましたよね,あの時。



■ 関連記事
◇米金融史上最大の作戦成功。。。市場原理主義の敗北か?
◇米金融再編の動き。。。リーマン経営破綻,メリルはバンカメに吸収合併
◇世界金融大手術中!...AIG救済で一命は取り留めたか?
◇9・15 リーマンショック激動の一週間。。。国際金融テロとの闘いを予感?
◇9.22麻生自民党総裁誕生!。。。日本金融帝国誕生前夜?
◇世界金融市場「メルトダウン」。。。バブルの根源は日本発か?
ええ,あの時は正しくブッシュ大統領をはじめ,米国政府の中枢が危機回避のために,
懸命に行動している様子が伝わってきましたからね!
ブッシュ大統領などは,自身が共和党の大統領である事など忘れてしまったかの様でした。
政治理念も何もクソ喰らえで,まさに国内でテロ攻撃が勃発したかの如く,とにかく目前
に迫る危機を回避しようと必死の様子でした。
参考までに,この動画をちょっと見て下さい。


URL http://www.youtube.com/watch?v=6KbKOKZTQ4A&feature=related
> これは,ブッシュ政権が「金融安定化法案」を議会通過させた時の,政府と議会との
> 攻防の様子を記録している映画ですね。なかなか緊迫感が出ていますよね。
> 既に次期大統領に決定していたオバマさんまで巻き込んで,超党派で議会の説得に取
> 組んでいた訳ですか!
> でも,何となく映画自体の語り口は,政府の対応に批判的ですね…?

そうです。この映画を最初から見れば分りますが,映画自体の趣旨は,今回の「金融危機」
の発生及びその対応策としての「金融安定化法案」の成立を,「権力者の自作自演の陰謀
である」として,糾弾する内容のものです。
> えっ?政府批判の映画なのですか?
> なぜ,批判するのですか?
> この時の米政府高官の行動は,まさに9.11テロ事件の際の消防士達にも似た,決死の
> 覚悟を思わせる英雄的な行動だと感じるのですが?

結局,消化の際に使用した「大量の放水」,つまり「巨額の財政支出」が原因ですよ。
これは詰まる所,国民の血税ですから,「権力が陰謀によって国民の血税を搾取したのだ」
と言って,憤慨している訳です。
> また,「陰謀説」ですか!
> 米国の5大投資銀行が壊滅的な打撃を受けて,さらに世界中の金融機関と投資家が大
> 混乱の渦中に放り出された訳ですよ?こんな話,普通「陰謀」とは考えないでしょう?
> 「国際テロ」ならば,想像し得るかもしれませんが!

でもね,大金融資本には,国民の血税で救済措置が図られながら,「真の被害者」である
国民には何の救済も無い訳ですから,考えてみれば,大衆の怒りは無理からぬ事かもしれ
ません。
> しかし,「金融危機」が「大恐慌」にまで発展していたら,それこそは,壊滅的な状況
> になっていましたよ,米国経済だけでなく世界経済全体が!
> 実際,9月29日に米議会が一旦「金融安定化法案」を否決した後,世界中の株式市場
> が大暴落して,まるで地面の底が抜けた様に,下げ止まらなくなったではないですか!
> あの一週間は,まるで頭上から空が落ちてくる様な恐怖感でしたよ!


その辺の事情は,ちょっとした見解の違いで,疑心暗鬼になるのが国民大衆の常ですよ。
どこの国でも同じ事です。自腹が痛む時は,例えどんな理由でも不満が爆発するものです。
ましてや,天災などではなく,人災なのであれば尚更の事です。
> う~む…
> 政府に対して,失業対策や景気対策を求める事は理解できますが,「政府の陰謀」を主
> 張してみた所で,何もメリットは生じ無いと思いますけどね,私は。
大衆を扇動するアジテーションは,そんな物です。
一見した所メリット無さそうなので,騙され易い訳ですよね,大衆も。
> 政府転覆が狙いですかね?この場合?
いえ,この映画の監督に関しては,半分ジョークのつもりかもしれません。
こんな風なショー番組を創っている人らしいので。

> 何だ,売名が目的ですか,これは。
> じゃ,そんな深刻な物ではない訳ですよね,結局。
でも,やはり私は気懸りなのですよ。
米国に限らず日本でも,そして世界中が同じかもしれませんが,社会不安が増大している。
今回の「金融危機」も,経済が回復すれば,元の安定を取り戻すと楽観していたのですが,
予想外に社会全体の意識の変化が顕著な気がするのです。
これでは,経済が元どおりに回復しても,根本的に社会が変質してしまいますよね。
世界史によれば,1929年の世界大恐慌の際にも,これが生じたのですよ!
つまり,世界的な保護主義化への反動ですね。



> なるほど,金融面での規制強化については,確かに顕著ですね。
> 米国の「金融改革法案」の例を挙げるまでもありません。
> グローバリゼーションに対しての反動も,確かにあるでしょう。
> でも,それがそんなに心配する程の事なのですか?
> いくら恐慌には至らなかったとは言え,世界的な不況が一年以上も続いた訳だから,
> 多少の反動はむしろ当然な気がしますが。
世界大恐慌の例で言うならば,国際的な保護主義傾向は貿易面にまで及んだ点ですね。
さらには,長引く不況から全体主義傾向が強まって,軍事力強化が国際緊張を高めた事。
結局,改革を強く期待する大衆の心情が,独裁者の台頭を許してしまった。

> それは,考え過ぎですよ,きっと!
> 人間は馬鹿じゃないですから,歴史に学ぶ知恵ぐらい持っています。

そうであれば良いのです。
世代間で,失敗の経験が受け継がれていればね。
> 「世代間での継承」ですか…心配の核心は…

