やってきましたウォン・カーウァイ監督祭り
『花様年華』公開20周年を記念して、
監督自らがレストアし、新しく生まれ変わった5作品の上映が始まりました。
全国各地では、ミニシアター系で順次公開予定です。
『花様年華』は、これまで観た映画の中で一番好きなのは?と聞かれたら、
迷わず即答する映画です。
美しくて、せつなくて、なんとも言えない魅力を、息を吞むような映像美でみせてくれます。
映画館にて
主人公はトニー・レオンとマギー・チャン。
お隣同士を間借りすることになった二人は、偶然にも同じ日に引っ越してきます。
やがて、お互いの伴侶が不倫していることに気が付いてしまいます。
そして、会う機会も増えていき、少しずつ二人の距離も近づいていくのです。
しかし、別れることを選び…
ストーリーは大事なのですが、でも、話を追っていくのではなくて、映像がただただ美しいのです。
マギー・チャンの襟の長いチャイナドレス姿も、
屋台のご飯を入れるポットをゆらゆら揺らして、狭い階段を上って行く姿も、
土砂降りの中立ちすくむ姿も、
ただただ美しいのです。
トニー・レオンの、特にこれと言って目立つほどの美形ではないのに、
なぜか惹かれる目とちょっぴりにやけた口元。
『レッドクリフ』で見た、あのカッコよさとはまた別の魅力です。
これは、できれば映画館で堪能したい映画です。
テレビでも放送されたこともありましたし、有料サイトにもあります。
でも、やはり映画館で観るのには及ばなくて、今回の上映はとても嬉しかったです。
初めて観てから、もう20年が経っているのですね。
友人がちょうど招待券を持っていて、ご一緒させてもらったのですが、
なんと良い映画に誘ってくれたのかと、今でも感謝して皆で話しています。
その時もそうだったのですが、
家に帰って余韻に浸り、ストーリーで理解できていないことを思い起こすのです。
特に、別れてトニー・レオンがシンガポールへ立ち去った後が疑問ばかりです。
マギー・チャンの子供は、トニー・レオンの子供?
マギー・チャンは、どうして1年後にシンガポールへ訪ねていったのに、会わずに帰った?
その時、なぜスリッパを持ち帰った?
最後に、トニー・レオンはアンコールワットで何の言葉を埋めた?
何度観ても、答えがでないのです。
そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
わからないから、また観たくなるのです。
映画館にて
念願かなって、ウォン・カーウァイの映像美に酔いしれました
それではまた~
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