初めて知る歳時

2009年11月27日 | Weblog
昨日は旧暦で10月10日の亥の日でした。

私は初めて知ったのだけど、旧暦10月上旬の亥の日は歳時があるんですね。
「猪にあやかり子孫繁栄を願う冬の日」だそうです。
もともと中国から伝わった言い伝えで、平安時代には「お玄猪」という
宮中行事になって、民間にも広まっていったようです。

猪はたくさん子供を産む事から、亥の月亥の日亥の刻に亥の子餅を食べると
病気にならず、子孫が繁栄すると言われています。

農村ではちょうど稲刈りの終わる時期なので、新米で作った亥の子餅で祝い、
亥の子神に実りを感謝する意味もあったようです。

この歳時が残っているとは、さすが近江の国!
和菓子屋ではこの日にしか作らない亥の子餅を予約販売していたので、
もちろん予約して、昨日取りに行きました。


箱を開けたとたんニッキの香り。
見た目は普通のお餅とかおまんじゅうのよう。


楊枝を入れてみると、やわらかーい。これ求肥だよ
中は栗が丸ごと入ったつぶ餡。丸ごと栗入りなんて、贅沢
予約分しか数を作らないのがよくわかりました。マジ美味しい

開けたとき、ニッキの香がわりときつく感じたんだけど、食べたら全然気になりませんでした。
栗はほっくり、餡は甘さめっちゃ控えめの上品な味でした。

食べてる時は歳時のことなんかすっかり頭から抜けてて、うまいうまいと
むしゃむしゃ食べてしまいましたが、とっても意味深いですね。

こういう歳時を大切にしているって素晴らしいと思いました

次の歳時は冬至です。
どうやらこの日もこの辺りでは独特の和菓子が食べられているようですよ。
さすが城下町美味しい物がたくさんだ
もちろん予約数のみの販売。予約しに行かなくちゃ