ようやくメディアも無事であった女川原発を取り上げるようになりました。
津波の高さを最大○○mと想定するかは、人間がするのである。自然(=神)ではない。
過去のデータを調べ尽くし、それよりも少し高い設定をするのが人間側の英知の限界である。
ま、予算がないから、低い想定になってしまうのだ。
想定が低ければ予算は少なくて済むが被害は大きくなるのは当たり前。
TheLibertyweb より転載
2011.03.30
一進一退が続く福島第一原発だが、この事故は人災の側面が強いと、30日付け朝日新聞が報じている。
記事では、設備の安全設計の問題や、非常時の想定の甘さを指摘。
原子炉を冷却するための海水をくみ上げるポンプ設備が「ほぼむき出しの状態」になっていたため、津波で損傷。
原子炉に冷却水を送る機能が失われた。他にも、当初、雑なところが多かった配管の改良工事が追いつかなかった点や、2006年の耐震指針の見直し後の対応が、津波よりも揺れ(地震)に対する強さの検討が優先されていたと指摘する。
一方、同じ規模の津波が襲った宮城県の女川原発はほとんど無傷で、原発の周辺施設に避難してきた人もいた。この女川と福島の原発の違いは、「想定していた津波の高さの違い」にある。
福島原発は、津波の高さを最大5.6mと想定して設計したところに14mの津波が襲った。
これに対し、女川原発は津波を9.1mと想定し設計、主要施設は海面から14.8mの高さの敷地に整備した。
そこに17mの津波が襲ったが、建屋の地下に浸水はあったものの主だった被害はなかった。(参考:25日付け産経新聞など)
こうした事実からも分かるように、津波の高さをもっと高く見積もったり、電源が波の影響を受けないように囲うなどすれば、今回の大規模な事故は防げていたのではないか。
逆に言えば、今後、原発の安全性を高めていけば、今回のような大規模な津波が襲っても、日本の原子力発電所はびくともしないということだろう。
事故を受け、国内マスコミは「原発はなくすべき」という論調に傾きがちだ。
しかし、少量のウランで膨大な発電ができる原子力発電を捨てることは、石炭や天然ガスなどエネルギー資源の9割を輸入に頼る日本にとって、生殺与奪の権を外国に握られることを意味する。
やはり、日本は原子力発電を捨ててはいけない。(格)
津波の高さを最大○○mと想定するかは、人間がするのである。自然(=神)ではない。
過去のデータを調べ尽くし、それよりも少し高い設定をするのが人間側の英知の限界である。
ま、予算がないから、低い想定になってしまうのだ。
想定が低ければ予算は少なくて済むが被害は大きくなるのは当たり前。
TheLibertyweb より転載
2011.03.30
一進一退が続く福島第一原発だが、この事故は人災の側面が強いと、30日付け朝日新聞が報じている。
記事では、設備の安全設計の問題や、非常時の想定の甘さを指摘。
原子炉を冷却するための海水をくみ上げるポンプ設備が「ほぼむき出しの状態」になっていたため、津波で損傷。
原子炉に冷却水を送る機能が失われた。他にも、当初、雑なところが多かった配管の改良工事が追いつかなかった点や、2006年の耐震指針の見直し後の対応が、津波よりも揺れ(地震)に対する強さの検討が優先されていたと指摘する。
一方、同じ規模の津波が襲った宮城県の女川原発はほとんど無傷で、原発の周辺施設に避難してきた人もいた。この女川と福島の原発の違いは、「想定していた津波の高さの違い」にある。
福島原発は、津波の高さを最大5.6mと想定して設計したところに14mの津波が襲った。
これに対し、女川原発は津波を9.1mと想定し設計、主要施設は海面から14.8mの高さの敷地に整備した。
そこに17mの津波が襲ったが、建屋の地下に浸水はあったものの主だった被害はなかった。(参考:25日付け産経新聞など)
こうした事実からも分かるように、津波の高さをもっと高く見積もったり、電源が波の影響を受けないように囲うなどすれば、今回の大規模な事故は防げていたのではないか。
逆に言えば、今後、原発の安全性を高めていけば、今回のような大規模な津波が襲っても、日本の原子力発電所はびくともしないということだろう。
事故を受け、国内マスコミは「原発はなくすべき」という論調に傾きがちだ。
しかし、少量のウランで膨大な発電ができる原子力発電を捨てることは、石炭や天然ガスなどエネルギー資源の9割を輸入に頼る日本にとって、生殺与奪の権を外国に握られることを意味する。
やはり、日本は原子力発電を捨ててはいけない。(格)