こころの宇宙158号より
物質はすきまだらけ?
私達の世界は物質の世界で暮らしています。そして原子が物質の最小の単位ですが、最先端科学では最小の物質は素粒子で姿形が良く分かっていません。肉眼で見えない物は顕微鏡で光学的に拡大すれば100nm(ナノメートル=10億分の1メートル)まで分解して見えます。さらに小さな物は可視光線ではだめで、電子顕微鏡(電子線を当てて反射する方式や透過した電子線の数で映像化する方式がある)で拡大して0.1nmまで確認できます。これは原子の大きさがなんとか観察できる限界です。さらに小さい素粒子は理論上でしか推察することしかできません。
日常生活からかけ離れた微小の世界なので大きさの比較をしてみます。図1の様に原子のサイズとピンポン玉の場合、原子とピンポン玉をそれぞれ拡大してゆき、原子をピンポン玉の大きさに拡大するとピンポン玉の方は地球の大きさになります。
図1:原子とピンポン玉のサイズの比率は原子をピンポン玉のサイズにすると、ピンポン玉と地球の比率になる。
原子より小さな物は間接的に推定します。この間接的な考え方が重要なのです。つまり他の現象や動きによって大きさを計算して求める方法です。例えば、電子を観察しようと電子顕微鏡で電子を当てると当てられた電子は反発して逃げるので、電子そのものは見えなくなるのです。
一番単純な原子は、1個の原子核と1個の電子で出来ている水素原子となります。原子核はプラスの電荷を持っており、電子はマイナス電荷を持っているから、互いに引き合うのですが、電子が原子核の周りを飛び回って、遠心力で近づかず離れずの運動をしています。電子の大きさは1nmのその1憶分の1より小さくて構造は見えてないのです。
原子の構造は、図2のように原子核と電子で出来ており、原子核と電子の間は10のマイナス4乗cmあります。
図2:原子核と電子の間は広い!
これは、原子核が直径10センチ位のソフトボール位の大きさだとすると、1㎞離れた所に電子があり、その間には何もありません。
つまり電子の大きさからみれば、めちゃ広い空間になります。この空間を通るものはエネルギーです。エネルギーは形がないから自由に通過できますね。通過できる物質らしきものにニュートリノがあります。
一方、光子や霊子・霊体(エネルギー)は物質を通り抜ける事ができますから、霊界科学と関係ありそうですね。