石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

死ぬまで生きてやる。

2005-11-16 | Weblog
まずはお知らせ。

内閣府のサイト、
政府広報オンライン「映像コーナー」で
11月分のナレーションを担当してます。
よかったら見てね。


・・・では本題。




医療関係の取材を続けていると
命と向かい合う現場では、
さまざまな人に出会います。

ホスピス(終末医療)の若き医師として学校をまわり
生きることと死ぬことを教え続けている小澤竹俊先生は
現場での真実を子供たちに伝えています。

「死」という苦しみと向き合った時、
「最初はなぜ自分が?」と誰もが混乱します。

しかし、やがて今までは気づかなかった幸せに
気づいていくそうです。

それは何か?

家族や友人、恋人、そのほかいろんな人たちとの
結びつき(関係性)が自分にはあったんだということ、
少なくとも、それだけの価値が自分にあるということ。

そこから「自分にはなんの価値もない」と思っていた人さえ
「ただ生きているだけで意味がある」幸せに
気づかされていくのだそうです。

この若き医師は
「なぜ自分は存在するんだ?」などと悩む10代のみんなにこそ
それに気づいてほしいという思いで
足を運んでいます。

少年に絡む問題が取り上げられるたび
「今の子供の心理はわからねえ」
などと切り捨てているコメンテーターがいますが
・・・そんな筈ないでしょ、
誰でも10代だったんだから。

やっつけ仕事なんだから、もう。

10代のころ
心の迷宮を
さまよった経験は
誰でもあるはず。

自分が何者であるか?
果たして価値があるのか?
他人に対してどういう自分でありゃあいいのか?
どういうスタンスで
生きていきゃいいのか?
・・・そういったことが定まらないから
迷ってしまう。
そんな子にこそ、
この先生の話を聞いてほしいなあ。

たとえ一人でも、
人とのつながりがあるなら
「ただ生きているだけで意味がある」

それに気づけば
自分も、まわりの人も
大事に思えるのに。

でも、
それ結構いいオトナでも
気づかすにいまさーね。

幸いにも僕は
今からそれに気づいちゃいました。

だから僕は、
命を馬鹿にしないで、
生きられるだけ生きたいと思います。





小澤先生の活動に興味をもたれたかたは
著書「苦しみの中でも幸せは見つかる」
(扶桑社1000円)
を読んでみては?