石森則和のSEA SIDE RADIO

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石森則和がお届けするブログです!

空翔るスーパーカー

2007-12-07 | Weblog
子供の頃、
大人になったら乗りたかった車。


ランボルギーニ・カウンタック
ランボルギーニ・ミウラ、イオタ
ポルシェ930、935
フェラーリBB(ベルリネッタ・ボクサー)
フェラーリ・ディノ
トヨタ2000GT

数えあげたらキリがないや。

東京の子は
環八あたりを走ってりゃ
実写を見かけたこともあったんだろうけど

海辺の村で育った僕らには
本当に「夢の車たち」だった。



その中に
「ディノRSレーシングスペシャル」という車がある。

スーパーカーブームの火付け役となった漫画
「サーキットの狼」に出てきた真っ赤なスポーツカーだ。

ル・マン24時間耐久レースを走る
レーシングカーのようなスタイルだが、

曲線が美しく
まるで未来の宇宙船のようだった。
「かっこいいなあ」と憧れ
プラモデルも買ってもらったぞ。

「こんなんで
いつか街を走ってみたいなあ」なんて思ってたっけ。

でも、スーパーカー・カードにも載って無かったし
父に連れて行ってもらった「スーパーカーショー」でも
実車を見かけることはなかった。








あれから何年たっただろう。

先週、自分の駐車場で
愛車「カプチーノ」をいじってた時に

下校途中の小学生男子軍団に
「その車、かっこいいねー!」といわれた。
(ありがとう!でも触るなよー!)


それで、ふと
自分があの頃憧れた
「ディノRS」のことを思い出したのだ。

「実車はどんな姿なのだろう」

で、ネットで調べてみたら・・・
これがなんと











架空の車だった!
がび~ん!

ただ、
「モデル」となった車はあった。

「ディノ・コンペティツォーネ」
(1967年ピニンファリーナによる試作品)

これを元に漫画家の池澤さとし先生が考えたのが
「ディノRS」だってさ。

確かに似てはいる。
でも、RSの荒々しさは、やっぱり特別かも。
(※どんな車か興味あるかたは、ネットで調べてね)




今乗ってるカプチーノも
ディノRSに似てなくはない気が。(親ばか?)

スーパーカー世代も含めたスタッフが
Kのカテゴリーでの究極を求めた車だし。(はい。親ばかです)



それにしても
今、子供が憧れるような
ドキドキするデザインの車があるかな?

ふふふ。
ここまで読んでお気づきかもしれないが
名車と記念撮影するのが
趣味なのだ。

こんな車達↓見るだけでも
心震えない?

















ところで
市販タイプのディノという車。

僕らが子供の頃は、
「フェラーリ・ディノ」と読んでいたけど
正確には、この呼び名は間違い。
・・・これには
知る人ぞ知るエピソードがある。


本当は 名前に「フェラーリ」ってついてない。

エンブレムの黄色い「跳ね馬」マークもなく
ただ「Dino」って書いてあるだけ。
確かに「フェラーリ製」ではあるのにだ。

これには理由がある。




実は「ディノ」は
創始者エンツォ・フェラーリさんの
若くして亡くなった息子さんの名前なのだ。

エンツォさんにとっては
ただのマシンでも
自分とこの製品でもなく

この流麗な車に
愛する息子の姿を重ねたのだろう。



きっとこの車には
深い思い入れがあったんだろうなあ。