まずはお知らせ。
内閣府のサイト、
政府広報オンライン「映像コーナー」で
11月分のナレーションを担当してます。
よかったら見てね。
・・・では本題。
医療関係の取材を続けていると 命と向かい合う現場では、
さまざまな人に出会います。
ホスピス（終末医療）の若き医師として学校をまわり
生きることと死ぬことを教え続けている小澤竹俊先生は
現場での真実を子供たちに伝えています。
「死」という苦しみと向き合った時、
「最初はなぜ自分が？」と誰もが混乱します。
しかし、やがて今までは気づかなかった幸せに
気づいていくそうです。
それは何か？
家族や友人、恋人、そのほかいろんな人たちとの
結びつき（関係性）が自分にはあったんだということ、
少なくとも、それだけの価値が自分にあるということ。
そこから「自分にはなんの価値もない」と思っていた人さえ
「ただ生きているだけで意味がある」幸せに
気づかされていくのだそうです。
この若き医師は
「なぜ自分は存在するんだ？」などと悩む１０代のみんなにこそ
それに気づいてほしいという思いで
足を運んでいます。
少年に絡む問題が取り上げられるたび
「今の子供の心理はわからねえ」
などと切り捨てているコメンテーターがいますが
・・・そんな筈ないでしょ、
誰でも１０代だったんだから。
やっつけ仕事なんだから、もう。
１０代のころ
心の迷宮を
さまよった経験は
誰でもあるはず。
自分が何者であるか？
果たして価値があるのか？
他人に対してどういう自分でありゃあいいのか？
どういうスタンスで
生きていきゃいいのか？
・・・そういったことが定まらないから
迷ってしまう。
そんな子にこそ、
この先生の話を聞いてほしいなあ。
たとえ一人でも、
人とのつながりがあるなら
「ただ生きているだけで意味がある」
それに気づけば
自分も、まわりの人も
大事に思えるのに。
でも、
それ結構いいオトナでも
気づかすにいまさーね。
幸いにも僕は
今からそれに気づいちゃいました。
だから僕は、
命を馬鹿にしないで、
生きられるだけ生きたいと思います。
小澤先生の活動に興味をもたれたかたは著書「苦しみの中でも幸せは見つかる」
（扶桑社1000円）を読んでみては？
ほんとうにそう思います。
親の会に入って、いろんな人と出会うと、
ほんとうにそう思います。
きみは、こうして生きていてくれることがすごく価値あることなんだよ、って。
だから、先の国会で成立した「障害者自立支援法」、厳しいんですね。
息子が生まれたのがこの法律の施行後だったら、息子は手術を受けられなかったかもしれない。今は生きていなかったかも知れない。なんて思います。
「ただ生きているだけで意味がある」
「ただ生きている」ことも、決して当たり前のことではないんですよね。
今はとっても元気にしてるから、うっかりすると忘れそうになります。
でも、大切なこと。息子が教えてくれました。
息子さんが成長して
キタノクニくんに
がんばってもらったことや、
またその想いを
しっかりと受け止められるようになったとき、
息子さんは
「自分自身の命の大切さと誇らしさ」を
ほかの子以上に
知ることができると思います。
86歳だから、天寿だと、人は言うと思いますが、
義父が居なくなった事で、想像以上に寂しくなりました。
義母は、数ヶ月、落ち着かずどんどん痩せてしまうので、
このまま義父を追ってしまうかと心配しました。
義父は車で送ってあげると、いつも500円玉を灰皿に入れてくれました。
だから、車の灰皿には、義父の入れてくれた500円玉でいっぱいです。
いつもなら、お財布に移して、いつの間にか使ってしまうのに
最後の500円玉達は、どうしても使う気持ちになれず、
今も、灰皿の中です。
きっとずっと使えないなあと思います。
なんだが涙がでそうになりました。
お義父さんのその
かわいらしい愛情に。
しまいました。