石森則和のSEA SIDE RADIO

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ばいばい、初めての東京。

2005-10-12 | ラジオ 音楽
AZUMASOU。

 これは僕がはじめて東京へ出てきたとき住んだアパートの名前。

「あずま荘」高田馬場にあった。

木造2階建て。風呂なし、トイレ共同、門限あり。(玄関が共同なのだ)

 ギシギシきしむ螺旋階段を上ると、廊下があり、挟むように5畳(半端!)一間の部屋が両側に並んでいた。

漫画の「めぞん一刻」そっくりのアパート。
美人の管理人さんはおらず、賄い兼管理人は軍隊でコックをやってた鬼瓦みたいなおっさん。
(夜中にしゃもじをベロベロ舐めているのを見てから、
そこで食事をするたびブルーになった)

住民もキテレツで、一日中裸で過ごしている人。(慣れるとみんな不思議に思わなくなる。それ自体が不思議)
夜中に米(?)を研ぐ「妖怪アズキ洗い」みたいな人。男性同士の幸せな夫婦(仮)など・・・・

 ともかく貧しく、カレーを作ると匂いで人が寄ってくるわ、唯一のピンク電話が盗まれるわ(おそらく住人の犯行)・・・だけど誰も貧乏で中には小銭が皆無だわ、
地震(震度1)で押入れが開かなくなるわ。
・・・まさにトワイライトゾーン。

そのくせゴキブリはいない。あまりにエサがなく、ネズミが食ってたらしい。(うげえ)
そのネズミも脱出。

だれもがここにいるとダメになると思いながら、・・・それでもなぜか楽しくやっていた。

15年ぶりにかの地を訪れたら、専門学校のようなものになってた。

さよなら、あずま荘。
さよなら、「僕の最初の東京」

君と過ごした証に、この名をURLに入れたよ。

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