ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

徴用工

2018-11-02 09:07:22 | 世の中
「徴用工」徴用・徴兵・・・「懲らしめる」につながる「徴」の字。

年に十数回利用する島の現空港の建設には、500人の徴用工が従事した。
多くは朝鮮から強制連行されて北海道で働かされていた朝鮮人(中国人も混じっていたらい)。
島で亡くなっ(暴動があって処刑された?)た方も。
「その供養をしなければ島の戦争は終わらない」と話されていた方がいらしたことを島に来たころに聞いた。

高校生がつくった「八丈島と戦争」という小冊子には、島に残る戦跡が載っているが、最も大きな戦跡といえる空港のことは載っていない。
この空港のように、朝鮮・中国を半世紀以上植民地としてきた日本のいたるところに残っている、物質的・精神的な傷が見える。
韓国最高裁の判決は、それらから目を背けつづける私たちへの警鐘に聞こえる。

「あの人たちはお金がほしいのよ」という反応にひきずられて、問題の核心から目をそらしたくない。


古典の力

2018-09-18 17:11:37 | 世の中
不憤不啓、不悱不発
「憤」問題意識をもち、「悱」発表意欲がわきたつときに、教え導くことができる。
孔子のことばを、宋代の王安石は教育論として解釈した。

最近の心理学や教育学あるいは生理学の理論、
どれも中国の古代社会で説かれている論に探すことができるようだ。

小さいときから古典を学び、
日常生活で、さまざまな角度からさまざまな場面で古典の名言を用いる中国の社会文化に、
連綿と伝わる祖先の知恵と知識が密度濃く溶け込んでいるのを感じる。

「子曰く・・・」をひたすら音読する学習に、特有の意味があり効果があるのだと思う。
(昔の日本の寺子屋、子どもたちはひたすら中国古典を学んでいたのかな)

冒頭の言葉につづく「挙一隅、不以三隅反、則不復也
四隅のひとつを挙げられれば、あとの三つは自分で見つけ出す、ようでなければ、繰り返し教えることはない。

王安石は
「古の学者は、問うに口をもってするけれども、
 その伝は心をもってする。
 聞くに耳をもってするけれども、
 受けるには意をもってする。
 故にその師たるものは煩ならずして、学ぶものは得るところがある。」
と述べている(小島悠馬『中国思想史』)。
近ごろ耳にする、ダイナミックラーニングの発想ではないのだろうか。

笑える話

2018-03-11 16:43:57 | 引用

★ イギリスのジョーク 2018年3月 ベルトンさんのメルマガ268号から

☆ Literal Thinking

Sherlock Holmes and Dr Watson went on a camping trip.
After a good meal and a bottle of wine they were exhausted and went to sleep.
Some hours later, Holmes awoke and nudged his faithful friend.
"Watson, look up at the sky and tell me what you see."
Watson replied, "I see millions and millions of stars."
"What does that tell you, Watson, old friend?"
Watson pondered for a minute.
"Astronomically, it tells me that there are millions of galaxies and potentially billions of planets.
Astrologically, I observe that Saturn is in Leo.
Timewise, I deduce that the time is approximately a quarter past three.
Theologically, I can see that the lord is all-powerful and that we are small and insignificant.
Meteorologically, I suspect that we will have, a beautiful day tomorrow.
Why, what does it tell you?"
Holmes was silent for a minute, and then spoke.
"What it tells me, Watson, is that somebody has stolen our tent."

シャーロック・ホームズとワトソンが一緒にキャンプに出かけた。
ワインを飲みながらおいしい食事をしたあと、疲れたふたりは寝ることにしてテントに入った。
数時間後、ホームズは目を覚まし、忠実な友を突っついた。
「ワトソン君、空を見上げ、何が見えるか聞かせてくれ」
「それはそれは数え切れないほどの星が見えます」
「ワトソン君、君にとってそれは何を意味するのかね?」
ワトソンは一瞬考えこんで答えた。
「天文学的にいえば、何百万もの銀河、潜在的に何十億もの惑星があるということです。
占星術的にいえば、土星が獅子宮にあります。
時間についていえば、今は三時十五分頃ではないかと思われます。
神学的にいえば、主は全能であり、わたしたちは取るに足らない小さな存在にすぎません。
気象学的にいえば、あすはよく晴れるでしょう。
そしてあなたにとっては、これは何を意味するのですか」
ホームズはしばし沈黙し、そして言った。
「つまりこれはだね、誰かがわれわれのテントを盗んだということだ」

アジールのメモ(1)

2018-01-31 07:47:35 | 引用
中沢新一の本からメモ

「人間の本質をつくっているのは、自由な意思であり、それが人間と動物を分けている」
人間は自然とは違うやり方で言語や法の体系を自ら構成できるのだが、恣意的につくられたその言語や法体系がこんどは人間を拘束する力をもつようになる。
国家も自由意志の表現である。「国家の自由意志」は自らの意志の貫徹と他者の自由意志の拘束と破壊に向かう。
そのとき、人間の中には根源的な自由を求める欲望が発生する。規則の体系を乗り越え、否定していこうとする新しい欲望だ。
人間をほんとうに幸福にする革命は、人類の原始からたちあがってくる、そういう根源的なものにつながっていなければならない。

・・・主義とか政治思想よりも根源的なもの・・・孔子の「礼」を批判した老子・荘子のことばに合致していく。

詭弁を弄するとは

2017-11-18 17:03:29 | 世の中
①「日本軍は真珠湾攻撃でも軍事目標以外のものをいっさい標的としませんでした。」

②「日本軍も日中戦争中に重慶爆撃という恥ずべきことを行ないました。」
重慶爆撃は、中国国民党政府首都への空襲。東京大空襲やベトナムやイラクでの「空爆」など無差別爆撃の最初といわれる。

日本軍に対する正反対の評価に思えるが、
①も②もひとりの著者が一冊の本の中で10ページとおかずに記述したものである。

③「・・・日本が中国を侵略したとは言えません。・・・それに中国に民族自決能力があったかも灰色です。」

と書いた数行後に

④「どんなに乱れていようとすべての国に民族自決権があります。」

とある。民族自決能力がなくても民族自決権はあると読める、
それなら、日本は中国を侵略したのではないか。

以上①②③④はベストセラー『国家の品格』著者の近著『日本人の誇り』から。
この世代の、混乱した歴史認識と脆弱な思想が見えてくる。

それはアメリカ占領下の日本を土壌に育った知識人の小市民意識。

<日中とも戦争などしたくなかった、
 ソ連が火をつけ、米英がその火をあおりつづけた戦争だった。
 日中とも多くの犠牲者を出して大いに疲弊し、
 米英ソの目的は十分に達せられた。>

なぜ、明治維新の見直しが流行するのかが、以上のまとめから見えてくる。

一見、新鮮な卓見と印象付ける詭弁は、
<反権力>の衣を着ながら日本の国家意識増長へ舵をとっていくもの。
都民ファーストから、いつのまにか日本ファースト(国民ファーストでなく)へひきずるように。

やっぱりこだわることば

2017-06-16 10:55:17 | 引用
  「流行語は原則として絶対に使わない」

  「空疎で手垢のついた思考停止の紋切り型の表現を使わない」

  「仲間内だけで通じる符丁を得意になって使わない」

など、図書館で読んだ、林望『日本語は死にかかっている』巻末の提言。

この数十年でNHKがいちばん変わったのは、こんなことばの使用ではないか。


諸橋轍次 ノート 1

2017-06-01 16:12:27 | 引用

「不将不逆」=「過去のことは後悔するな、将来のことは前もって心配するな」

4月ころから諸橋轍次の『荘子物語』を読んで、次には『老子の講義』にしようか『論語の講義』にしようか迷っている。
「古典を味はって静かに世を観じ、己れを省みることは、有益なることでもあり、また楽しいことでもある。」
と序に述べられているが、若く経験も浅いときには古典を味わうなんてできないだろうと思う。
『荘子物語』をおもしろく読んだのだが、70を過ぎたいまだからこそ味わえる面白さだと思う。
(中国医学の本にも、鍼灸師の勉強や訓練に、年齢は関係ない、むしろ年を重ね経験を積んでからのほうがいい、とあった)

『大漢和辞典』という偉業をなしとげた諸橋轍次の著書を最近まで知らなかった。

漢字や中国古典について読むなら、この人の本!と思う。
確りと根本から説かれているから、すっきりとわかりやすい。

序文には、さらに、「論語」が百済の王仁博士によって日本にもたらされたのは、「古事記」より427年も前で「我が国民の有した最古の古典」とある。「今日まで千有余年、家毎に蔵せられ、人毎に誦せられて、国民精神の涵養に」貢献してきたと述べている。自分の無知に、常識の偽りに、驚くばかりだ。

頼れる医師、尊敬できる医師

2017-05-12 07:17:59 | 雑感
診察しながら「どうしましょうか」と相談してくる医師。
なんでも患者に話せばいいというものではないと思う。
医師に判断してもらいたくて診察を受けているのに、と。

数年前のFBへの投稿。
この先生がいらっしゃらなかったら、息子たちは生まれていただろうか。

 昔のことで詳細を思いだせなくなっていることが多い。
今朝も出産した医院の名前にたどりつくまで時間がかかった。
下井草の田中産婦人科で、遠く横浜から通う人もいる人気の名医だった。
妊娠4か月で強烈な痛みに襲われた。
ふつうは小指の先ほどの卵巣が大きな先生の掌ほどまで膨らんだ卵巣嚢腫、3日間ようすを見て摘出手術。
退院のときに「流産を覚悟していた」と先生がつぶやかれてたが、いまの医者は患者に<相談>して責任逃れをするのが<義務>かもしれない。
レントゲンで双子とわかったが、そのとき頭が重なって写っていたため「ひょっとして頭一つかも」と疑ったそうだが、それも帝王切開で無事にふたりが生まれた後につぶやいておられたことだった。
 麻酔が覚めかけてもうろうとしている私の手をとっておなかをなで「ほら、ぺちゃんこだろ、ふたり元気だよ」と、帝王切開だから二人同時に空気を吸ったわけだけど、「ま、一分の差をつけておいたよ」と笑って記録されていた。
その机にあったウィスキーグラスははっきり覚えている。

なぜかログインできたけど

2017-05-10 17:54:08 | 雑感
ウィルスなんとかを防御するソフトの会社から、更新通知のはがき。
料金を支払う前に、いちおう確認したくて電話をかけたが、
「この電話は*秒ごとに*円かかります・・・」と録音の音声、
そして案の定「電話が込み合っているのでかけなおし」としう指示。
これも録音。
メールど問い合わせようと思ったがアドレスもわからない。

その前に、自動車保険の更新で「契約条項はネットからダウンロードしろ」
という新方式にあっている。
ふと、奄美大島ほかで、文字が読めない百姓に契約書を押し付けて、
土地を奪っていった岩崎財閥(三菱)の話を思い出した。

いったい、あの契約書をダウンロードしてプリントして詳細に読む人間がどれくらいいるだろう?

ログインできない

2016-08-06 08:38:35 | 雑感
gooのブログを更新しようとしてログインできないでいた。
COOKIEも有効にしてパスワードを変更したりしたが、
IDも性格でパスワードは受け付けられているのに、ログインできない。
IMEではなくGooglechromeでログインできて書いている。
こんな不安定なシステムに頼っていることが多くなって、
不安。
なにより困るのは電話連絡先がないこと。
サポートは自分たちの仕事じゃないという風潮に、
格差社会はかくだいしていくばかりと感じる。