ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

役者

2013-09-06 21:31:22 | 雑感
TVの録画機能が便利で、いろんなドラマを見られる。
初回で見なくなるもの、つまらないと思いながらだんだん面白くなるもの、
意外におもしろいものと、さまざま。
やはり俳優で選んでいくけれど、進化する俳優が好き。
自分の魅力を勘違いしている俳優はきらいだけど、
突然かわったりすると、逆に好きになる。

たとえば、ヘラヘラ笑いのタラコ唇がいやだった堺雅人、
「壬生義士伝」ですごい立ち回りに驚いたり、
そして「半沢直樹」では口元で凄みをだし、
ずいぶん研究努力したんだろうな、いい役者だなと思うようになった。

たくさん出るようになった子役、幼い俳優たち、
いいなと思った子でも、いつまでも同じキャラクタでいるとがっかりする。

素人でダイコンそのものだった美人女優が、
いろいろな役をこなせる演技をできるようになって、
さらに素朴さを残していたりすると、うれしい。

営業に支えられる職業でも、努力も含めて人間そのものがものを言う。
いい役者さんたち、みな、すごい勉強家だ。

ワークライフバランス追記の追記

2013-07-05 21:05:56 | 雑感
バランスと云うから、workとlifeを別物に観ているわけだけれど、
いつから別物になったのだろう?
種として生きることが生活のすべてだった太古から、
いつの時点で、何が要因でworkとlifeが分離したのか。
***
子育てのあいだにも、働いて稼ぐというworkの部分があった。
忙しい・・・でも、心が亡ぶというのではなかったし、
むしろ、workという部分があったから、充実していたような気がする。





霊と魂と

2013-02-13 00:45:22 | 雑感
読経を聞きながら考えたこと。

細胞の一つ一つから命が消えてモノとなった肉体に、もはや魂は存在していない。
命とともに魂も消える。
しかし生前に接触した命たちの中に、個人の魂は生きていく。

<魂は永遠>ということは、そういく伝わりではないだろうか。

私の墓石の前に立って
 涙を流さないでください。
 私はそこにはいません。
 眠ってなんかいません。
 私は1000の風になって吹き抜けています 
(後略)」
 (南風椎『1000の風』)
式に合わせて合掌した手に故人のぬくもりを感じ、この詩の意味をやっと理解した気がする。

葬儀や法事は、私には、故人の想い出をかきたて、
伝えられた魂を自分のうちにあらためて生かしていく場。

お骨も、お骨をおさめる墓も、宗教のためのものではなく、故人を想うモノ。
ともに故人をしのぶ場であれば葬儀の形はどうでもいい。

主君と民

2012-12-18 18:54:01 | 雑感
民俗資料館で:

室町時代から本土の勢力が目をつけ支配の手をのばしました。
関東管領上杉氏、小田原北条氏、相模の奥山氏、三浦氏などが
この島の絹を求めて争いました。
『八丈実記』に
「昔は誰が主君であるかを気にしなかったので、
国の人が来ると女性は競争で絹を織って
これを餞別にするのが自慢だった」
とあります。


日本らしさ

2012-11-27 00:30:17 | 雑感
『東アジアのアイデンティティ』で、漢字を自在に変化させているのは日本の特長だという。
いろいろな読み方を付けたばかりか、ひらかな・カタカナの創出までやってしまった。
そういえば、三種類の文字があるなんて日本だけかもしれない。
あらためて、ひらかなを美しく思い、そのデザイン力に感じ入った。

日本の文化は「つやけし」とも。そう読んでから見たTVで、
歌舞伎の舞台や衣装は、ド派手でも、どこか日本らしい<つやけし>があるように思えた。

久米島で

2012-10-24 18:05:28 | 雑感
10月初めに久米島に4泊。
中国との交流の歴史を見たくて前から行きたかった島。

それほど高い山があるわけではないのに、水に恵まれている。
海底火山の隆起した地質で、地下水が豊富なのだそうだ。
水が豊かな島は、そう多くない。
旧家で聞いたのは「仏壇には線香を3本立てて祈る、
3本の意味は、天・地・水。命を与えられていることの感謝」

稲作が早くから行われたかつての水田は、いまは
「現金収入のサトウキビを」とサトウキビ畑。
サツマイモ畑も多かった。

鍾乳洞の穴居跡から、2万年前の幼児の骨が発見されている。
石器時代からの歴史がある島。

中国を感じさせるものには、
歴史記録の年号が「康煕**年」のように、
明治時代前は中国の年号だったり、
大きな「石敢當」や、船の往来を隣の島に伝える狼煙台があった。
けれど、狼煙台が岩だけを残して石組みが壊されていた
(なぜか20年前)ように、
なんとなく、中国の痕跡を消していっているような気がする。

上海人の朝のエネルギー源

2012-10-15 23:47:18 | 雑感
三時のおしゃべりで「上海の朝食3品は?」の話題:

包子(中華マン)・豆乳・油餅を、わりと自信をもって挙げたのだが、
あたったのは豆乳だけ、ほかは糍飯(zi-fan)と油条(you-tiao)だそうだ。

写真は糍飯(zi-fan)。
30センチはある油条(細長い揚げパン)をぎゅうぎゅう固めて、
炊いたもち米で包んだおにぎりで、中の白いのは砂糖。
好みによって、砂糖ではなく、塩味の野菜炒め(漬物みたいな)なども選べる。
もち米だから時間がたつと周りが固くなる。

朝食を売る店で見てはいたけれど、初めて買って食べてみた。
食べ終わるまで15分かかった。

思い違い

2012-09-30 17:53:33 | 雑感
「え、そうだったの?思い違いしていた」ということにでくわすことが、
70歳近くなってからまだある。よくある。

山口仲美(Nakami Yamaguti)『日本語の歴史』岩波新書を読んで知った思い違い:

卒業式で歌ってきた「仰げば尊し」の「いまこそわかれめ」
の「め」が、係り結びの已然形だったなんて…
高校時代に知っていれば、どんなにか古文が親しみやすくなったろう。
ちなみに古文の成績はよかった。テストで2位に10点以上の差をつけたこともある。


国語学者の著者自身が「分かれ目」だとばかり思っていたというから、
みんな「いまは別れるくぎり」と意味を誤解して歌っていたんだろうな。
「さあ、いま、お別れしよう」の気持ちで歌いたかった。

「順風満帆」を「じゅんぷうまん<ぽ>」と読んでいた。
「じゅんぷうまんぱん」だと知ったのは50歳近く。
たぶん試験に出たことなかったんだろう。

温泉卵は温泉の熱でゆでた卵だと思っていた。
「半熟卵」と「温泉卵」は、中身の状態が違うものだと知ったのは
去年、孫の読んでいた本から。

無知といえばそれまでだけど、
思い違いをしている未知のことがたくさんあると思えば、
これからどんな未知と遭遇するのか楽しみでもある。