ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

行儀作法

2006-04-09 19:07:56 | 世の中
岩手県の水沢市を旅したのはちょうど去年の春だった。
やけに民主党のポスターが目立つと思ったら、小沢一郎の郷里だった。その事務所の前も通ったが、ごくふつうの民家に看板が出ているだけ。とても総理にもかつがれる政治家の家とは思えない質素さで、さらに、この町には、出身議員が国のカネをひっぱってきてあれこれ建設したようなところがまるでなく、なんとなく小沢一郎を見直したものだ。(もちろん、それだけで評価できるわけじゃない)

何週間か前だけれど、来日したモンゴル首相とわが日本の首相が会見した写真を見て不愉快になった。仮にも一国の元首と相対しながら、椅子にもたれて足を投げ出しているだらしない姿勢。
写真は共同通信から、民主党のトップたちの会談の写真。
この御年のオジサンたちにしては、背筋も足もまっすぐにのばした姿勢。真剣さがうかがえる。

マキシム・ド・パリの顧問が書いた『至高のレストランのテーブルマナー』という本がある。さまざまな会食に共通する目的は「皆で愉快に料理を楽しむ」こと、その目的をはたすための作法がテーブルマナーだといい、いろいろなルールにある合理的な理由を解説していておもしろい。日本の茶道の作法にも通じたものがある。
(茶道を知っているわけじゃありません。かつて義妹さまが無作法な兄嫁にていねいに説明してくれたのです。作法のひとつひとつに「もてなし」の心があることがわかりました。嫁ぎ先はすごい教育一家でした)
茶会を催す亭主(注)が傲慢な人間だと、どんなにきれいに作法をつくそうと、客を満足させることはできないという。マナーとは、同席している人々への気遣いであり、つまりは相手への敬意にほかならない・・・と。
首相の教養科目に茶道を加えたらどうだろう。

誰かさんのための注
亭主: 茶の湯で、茶を点じて客をもてなす主人。喫茶の亭の主人の意。