堺屋太一『活断層』を読んだ。
離島に石油備蓄基地をつくる過程を、巨大企業社員を主人公に描いた小説。
かつて政府中枢にいた作者が経験・見聞した事実を素材にしているから、現実味があっておもしろく読める。
しかし、事実のなかにウソを紛れ込ませている。
石油基地建設反対運動をつくりだしリードしたという人物は、作者の願望から想像された虚構だと、わたしにも断言できる。
たった一つのウソをつくために千の事実を使って「いろいろな地域でのいろいろな反対運動を仕事にしているプロがいる」と喧伝したいためのプロパガンダ小説。
あるベストセラーの著者が「この3行を言いたいために、200ページを書いたのです」と言ったことを思い出す。
離島に石油備蓄基地をつくる過程を、巨大企業社員を主人公に描いた小説。
かつて政府中枢にいた作者が経験・見聞した事実を素材にしているから、現実味があっておもしろく読める。
しかし、事実のなかにウソを紛れ込ませている。
石油基地建設反対運動をつくりだしリードしたという人物は、作者の願望から想像された虚構だと、わたしにも断言できる。
たった一つのウソをつくために千の事実を使って「いろいろな地域でのいろいろな反対運動を仕事にしているプロがいる」と喧伝したいためのプロパガンダ小説。
あるベストセラーの著者が「この3行を言いたいために、200ページを書いたのです」と言ったことを思い出す。