今年の島は寒くて最高気温でも10度を下回る日が続いている中で、テレビと読書漬けの日を送っている。
NHKの「おしん」がBSで再放送されているのを見ている。
音羽信子の主人公が人生をもういちど見直す旅にでるのだが、
4回めかにその理由を「どこでまちがったのか、見つけたい」
と述べている。
いまの日本のありように「いったいどこでまちがったのか」
探り出す、あるいは、明らかにする必要を思う。
第二次世界大戦における敗戦ではなく、
明治維新に病巣あるいは元凶があると思っている。
正月のTVドラマ「白虎隊」全7時間を録画して見た。
ジェームズ三木の脚本だが、
幕末の孝明天皇の急死は毒殺ではないか、
その背後に動いたは公卿の岩倉具視ではないか、
と描かれていてびっくりした。
明治維新は、坂本竜馬とか西郷とか桂小五郎など、
いわゆる後の官軍側の視点に立って描かれたものが圧倒的に多いが、
「白虎隊」は、賊軍とされた会津藩の視点だ。
明治の元勲となっていった人々は、
狡猾な世渡り上手で謀略にたけた人が多いように感じている。
坂本竜馬にしてから、あの、人を見くびったようなだらしない姿勢で映っている写真が気に入らない。
肖像の岩倉具視も、表情がいかにも尊大な謀略家らしくて大嫌いだ。
(子孫の方たち、ゴメンナサイ)
プラトンは「政治家は哲学者が当たるのが理想」と言ったそうだが、
桂小五郎=木戸孝允や伊藤博文ほか、明治新政府から今日に到るまで、
野望と実学しか脳裏になく、哲学のかけらもない政治家ばかりではないか。
浅田次郎『壬生義士伝』の映画(同名)も正月のテレビで放映されていた。中井貴一が主人公を演じる。やはり本のほうが深く明治維新への時代をとらえられる。
ずっと時代をさかのぼるけれど、東北の視点にたつ高橋克彦の『火炎』のドラマ「阿弖流為(アテルイ)」も放映されている。こちらは小説のほうが断然いいというか、本と違ってしまっている。ただ桓武天皇を演じる近藤正臣に注目。
さてNHK大河ドラマの会津は、どんなふうに展開するのだろう。
歴史を見直し、現在をみつめるものになるのか、
1-2回を見ただけでは、あまり期待しないほうがよさそうだ。
孝明天皇 (享年35歳)
孝明天皇は攘夷の意思が強く、異母妹・和宮親子内親王を第14代征夷大将軍・徳川家茂に降嫁させるなど、公武合体運動を推進し、あくまで幕府の力による鎖国維持を望んだ。家茂が上洛してきたときは、攘夷祈願のために賀茂神社や石清水八幡宮に行幸している(もっとも行幸が孝明天皇自身の意思であるか疑問が存在することは後述する)。京都守護職である会津藩主・松平容保への信任は特に厚かったと言われる。その一方で、尊攘派公家が長州勢力と結託して様々な工作を計った事などもあり、長州藩には嫌悪の念を示し続けた。この嫌悪感については「孝明天皇記」に記録された書簡に明記されている。
「毒殺説」は原口清(天然痘による病死)によって覆されたというのが一般の認識になっている。ただし原口説には、天皇の痘瘡感染経路についての言及が見られないなど検証不十分な点も存在する。
NHKの「おしん」がBSで再放送されているのを見ている。
音羽信子の主人公が人生をもういちど見直す旅にでるのだが、
4回めかにその理由を「どこでまちがったのか、見つけたい」
と述べている。
いまの日本のありように「いったいどこでまちがったのか」
探り出す、あるいは、明らかにする必要を思う。
第二次世界大戦における敗戦ではなく、
明治維新に病巣あるいは元凶があると思っている。
正月のTVドラマ「白虎隊」全7時間を録画して見た。
ジェームズ三木の脚本だが、
幕末の孝明天皇の急死は毒殺ではないか、
その背後に動いたは公卿の岩倉具視ではないか、
と描かれていてびっくりした。
明治維新は、坂本竜馬とか西郷とか桂小五郎など、
いわゆる後の官軍側の視点に立って描かれたものが圧倒的に多いが、
「白虎隊」は、賊軍とされた会津藩の視点だ。
明治の元勲となっていった人々は、
狡猾な世渡り上手で謀略にたけた人が多いように感じている。
坂本竜馬にしてから、あの、人を見くびったようなだらしない姿勢で映っている写真が気に入らない。
肖像の岩倉具視も、表情がいかにも尊大な謀略家らしくて大嫌いだ。
(子孫の方たち、ゴメンナサイ)
プラトンは「政治家は哲学者が当たるのが理想」と言ったそうだが、
桂小五郎=木戸孝允や伊藤博文ほか、明治新政府から今日に到るまで、
野望と実学しか脳裏になく、哲学のかけらもない政治家ばかりではないか。
浅田次郎『壬生義士伝』の映画(同名)も正月のテレビで放映されていた。中井貴一が主人公を演じる。やはり本のほうが深く明治維新への時代をとらえられる。
ずっと時代をさかのぼるけれど、東北の視点にたつ高橋克彦の『火炎』のドラマ「阿弖流為(アテルイ)」も放映されている。こちらは小説のほうが断然いいというか、本と違ってしまっている。ただ桓武天皇を演じる近藤正臣に注目。
さてNHK大河ドラマの会津は、どんなふうに展開するのだろう。
歴史を見直し、現在をみつめるものになるのか、
1-2回を見ただけでは、あまり期待しないほうがよさそうだ。
孝明天皇 (享年35歳)
孝明天皇は攘夷の意思が強く、異母妹・和宮親子内親王を第14代征夷大将軍・徳川家茂に降嫁させるなど、公武合体運動を推進し、あくまで幕府の力による鎖国維持を望んだ。家茂が上洛してきたときは、攘夷祈願のために賀茂神社や石清水八幡宮に行幸している(もっとも行幸が孝明天皇自身の意思であるか疑問が存在することは後述する)。京都守護職である会津藩主・松平容保への信任は特に厚かったと言われる。その一方で、尊攘派公家が長州勢力と結託して様々な工作を計った事などもあり、長州藩には嫌悪の念を示し続けた。この嫌悪感については「孝明天皇記」に記録された書簡に明記されている。
「毒殺説」は原口清(天然痘による病死)によって覆されたというのが一般の認識になっている。ただし原口説には、天皇の痘瘡感染経路についての言及が見られないなど検証不十分な点も存在する。