ちょっと待って!

見たこと聞いたこと、すんなり納得できません。あ、それ、ちょっと待って。ヘンじゃありません?  ヘンです。

きちがい数字

2011-04-01 01:46:09 | ニュース
 故障した原発発電所の復旧騒ぎ、いつまでバカやるのかとみていた。
地震の次の日、廃炉が一番良策だと素人の私が思ったのに、あの後の放水、20キロ圏内だの30キロ圏内だののなまぬるい避難命令、野菜類の汚染、作業員の被曝、いや、呆れてなにも書く気がしなかった。

 今日は「海水に3300倍のヨウ素を検出した」という。29日で原子炉等規制法が定める基準の3355倍の濃度の放射性ヨウ素131を検出。25日に1251倍。26日は1851倍。一旦は数値が下がったが日を追ってまた上昇を続けた。
 南側であれ北側であれ、発電所周囲はセシュームやヨウ素で危険極まりないありさまに至った。「これを見事に解決して元通り復旧したら日本の評価があがる」と、無駄な努力を続けた結果だ。諸外国も、日本の頭脳が何処までやれるのだろうかと見守っていた。汚染範囲が広がるばかりか海や魚が危険だと判断して、ついにアメリカやフランスから政治家や専門家やドクターが来日した。
 みんなの意見を聞き、さらに検討して、「廃止せざるを得ない」とようやく決断した。やっと決めたか、やれやれと思ったら、1、2、3、4号機だけだという。5、6号機はまだ復旧できると考えているらしい。トーデン社長の頭が復旧不能のようだ。
 1機廃炉する費用が約600億円だという。×6=どうしても避けたい。しかし、20日間の無駄な復旧作業ですでに4兆円近くも費やした(らしい)。
 30日の社長は、「ご迷惑をかけた方々には万全の補償をします」と発言した。農家の生活保障ぐらいを考えているのだろうが、将来被曝症状が出た人たちに最低3000万円の補償をしなければならないとしたら、およそ5000人と想定しても1500兆円か? 個人個人への補償に留まらず、多数企業の損失や海産関係の会社、従業者、輸出、いろんなところへどう補償するつもりなのだろう? 
 今ですらトーデンは破産の危機に瀕している。

 それにしても、あの土地で避難生活をしている人達は、「寒い」とか「救援物資が不足」とか「ここにずっと住みたい」とか呑気な要求してごろごろのらのらと居座っている。普通の生活が出来るまでどれだけ大勢の人の世話になるつもりなのか……

 落語にこんなのがあった。
 無精者親子がいて、夜中に火事だと気が付いた。「あ。火事だ。お前起きて火を消して来い」と親父が息子に言った。「オヤジがやればいいだろう?」「おれはイヤだ。面倒くさい」「おれもイヤだよ」「あ。障子が燃えだした」「布団に火がついた」なんて言っている内に家は丸焼けになって二人とも死んでしまった。