ちょっと待って!

見たこと聞いたこと、すんなり納得できません。あ、それ、ちょっと待って。ヘンじゃありません?  ヘンです。

発明発毛

2017-09-13 23:56:50 | Weblog
 「教えてggoo」に、薄毛、抜毛の質問がたくさんある。「専門家」が回答している。むかしから、発毛剤、育毛剤がわんさかさっさコマーシャルをばら撒いていた。
 頭をコンコン叩くというのがあった。笑わない杉浦さんが大真面目で、ぺったり髪の毛貼り付けたようなオツムこんこんしていたけど、リハーサル入れると何回こんこんしたことやら、気の毒で笑った。こんこんやって、あのヘヤスタイルが百日鬘みたいになったらもっと面白かったのに、宣伝会社はセンスなかったなあ。あれを買って、家で自分の頭コンコンした人も大勢いたことだろうに、ダメみたいだった。どれぐらいやってたか忘れたけど、スギウラさんはこっそり退却した。
 ほかにもいろいろあったけれど、これといった発毛剤はなく、ウイッグ会社が「植えろ植えろ」と田植え歌みたいにうたっていた。 私は57歳の時、ストレスから猛烈な抜毛を経験した。髪を握ってシューッとしごくと、必ず2、30本抜けた。一日100本ぐらい抜けていた。
 その8年ほど前に細胞賦活剤(酵素油)を発明していたから、頭につけた。モーレツ脱毛はすぐに止まって、1ヵ月もしない内に頭のことは気にしなくなった。
 私は独善的で大した問題じゃないのに、世の中人は自分でなんにも発明出来ないんだあっはっはと呆れてひとりわらった。

 賦活剤もあまり使わず10年あまり経って、髪の分け際が薄くなっているのに気がついた。鏡で見ても少し目立つ。(ああ。私もトシなんだ)と慌てて、いろんな植物で発毛剤を作る研究をした。これでいいというのを拵えて、気になる個所に割とせっせとつけた。
 私は母に似て剛毛。姉は父似の柔らかいくせ毛で、フシギなことに、年齢が増すにつれて黒いしっかりした髪になっていた。気もきつくなった。
 姉は、会うと「ウイッグ買うたらええのに……」と言った。2度、美容室で買ったけれど、自毛と色が合わなくなって、何か月も使わなかった。70代は帽子造りを趣味にして、年中外出には帽子を被った。私の作った育毛剤を気に入って「欲しい」という人が10人ほどあり、作って分けてあげていた。
 80歳になって、大成功という発毛剤が出来た。いま、外出に帽子は必要なくなった。なんにも自分で研究しない人たちは、効くか効かないか判らない他人の作ったものに望みをかけて、いつまででも買い続けるのだろうか? 
 男性は「それがどうした!?」と毛なしで開き直れるけど、女性は「ウイッグさまぁ」とマツザカさんやセキネさんに信頼を寄せる。
 他人任せばかりでは、あたまの皮も脳みそものっぺりになる。とヒトのことを心配してあげられるほど気は優しくなった。