ちょっと待って!

見たこと聞いたこと、すんなり納得できません。あ、それ、ちょっと待って。ヘンじゃありません?  ヘンです。

気になる人たち

2017-12-09 01:23:58 | Weblog
 「あのおでんはひどかった」とショーは言った。
「お前が炊いたんやったら、テーブルひっくり返してるとこや。タダでも要らんのに、600円も……。日本一、不味いおでんやった」
「外へ食べに行ったことない人やろなあ。お母さんがそんなん作って、それ食べて育ちはったん違う?」
「きつねうどんも、ダシなしやったら、食われへんで」
「うどんのダシは、袋に入った粉末売ってるから、あれ使こたら食べられるやん」
「そんなん使うこと知ってるんやったら、カントダキ(大阪では、オデンとは言わない)も、それで味つけたらええやないか」
「そやな。カレーうどん、なんでダシで緩めてないのんかと思うた。袋に入った即席カレーをお湯で温めてかけただけみたいやったけど、まあ、あれで正解やってんね」
「一回食べた人は二度と来んやろ。一元さんだけでようやって行けるなあ。こんにゃくもイモも、筑前煮みたいに小さかったしな。600円はヒドイ。モスバーガーも高いけど、食べられるだけ上等や」
「気の毒やねえ」
「お客さんが、か?」
「誰も、教えてあげる人がないこと」
「商売するねんやったら、勉強せなあかんやろ」
「あれでええと信じてはったら、勉強する必要ないやん」
 そこらの店で売っているのより美味しい私の炊いた関東炊き、持って行ってあげたい。でも、怒るだろうなあ。材料は何処で買って来るのか、売りに来る人があるのか知らないけど、キツネうどんは40円で出来ること、だから350円で売っても採算は取れて、お客さんは満足するし、かやくうどん、肉うどん、天婦羅うどん、汁が飲めるカレーうどん、月見うどんなどメニューも増やせる。丼ものも出来る。普通の『食べられるもの』を拵えて安く売ったら、また来る人もあるだろうに。口コミで大勢来ると思う。あの人たち(今考えたら、母娘だったようだ)のことが気になって、手紙を書いて教えてあげたいと毎日思っている。どうしてあの場所で商売することになったのか、どんな暮らしをして来た人なのか、そんなことも訊いてみたい。自分が拵えたものを食べた人から「おいしかった」と言って貰うのはどんなにうれしいか、知って欲しい。

 ほんとに気になる。


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