180601 AIを遊ぶ <AI 特定の声聞き分け NTT系研が技術開発>などを読みながら
今日はあまり悩む問題もなく大過なく一日を過ごせました。高齢者の道のりを歩いているのですから、毎日が日曜というのがいいように思いつつ、少し悩む問題に直面する方が認知症対策にはいいのかなと思ったりするこの頃です。
さて今日も業務終了時間となりました。簡潔に本日のテーマをまとめたいと思います。AIの進化は日進月歩というか、見方によってはカンブリア大爆発のごとく大進化が始まっているのかもしれません。
今日のところはそこまでいかなくても、最近の毎日記事を見ても、将来の大変革を予兆するものであふれています。
まずは今日の記事<AI特定の声聞き分け NTT系研が技術開発>は興味深いです。
<複数の人の声や音楽が聞こえる中で特定の声だけを識別する技術を、NTTコミュニケーション科学基礎研究所(京都府精華町)が開発した。膨大な音の特徴を人工知能(AI)に学ばせて、人間の耳だけができる会話の聞き分けを可能にした。31日から6月1日まで同研究所で一般公開されている。
聞き分けたい人の声を約10秒間、マイクに話しかけてコンピューターに認識させると、複数の人で会話をしたり音楽や雑音が入ったりする環境でも、認識した人の声だけを抽出して録音・再生ができるという。>
他にも多数の研究がされているようです。その一つとして<約20万人の顔をAIに記憶させる技術を紹介するコーナーでは、撮影した顔の画像を、男性から女性、若者から老人、真顔から笑顔に少しずつ変化させることができる。モンタージュ写真の作製や画像の編集アプリなどに応用が可能だという。【加藤美穂子】>
これらは便利ですね。しかしAI機能からすると、さほど難しい問題ではなさそうと感じます。
人間の声もそうですが、たとえば野鳥のさえずりなんかは、おおざっぱに言えば種類はそれほど多くなく(人間に比べれば、むろん個体差がありますが、個々では種目科の違いがわかればいいのですから)、AIにとっては識別が簡単ではないかと思うのです。そしてバードウォッチングしていて、聞こえてくると、特殊AI機能付き音声識別器といったもので、このさえずりは●●ですよと答えてくれるというのは、商品化できるかも?
それよりは、騒音の中で、特定の声を的確に録音できる機能(記事で紹介)の方が需要が多いかもしれません。
そういえば、以前億単位の裁判事件で、あるファミレスで録音した交渉内容が大きな決め手となったのですが、当初はその録音内容がほとんど聞き取れなかったのです。それである有名な音声研究所に依頼して、判読してもらったのですが、それでも多くが・・・と判読できない状態で使えませんでした。最後は結局、交渉担当者が粘り強くなんども聞いて、ほぼ再現できたのです。やはり自分の声やよく知っている相手の発声だと、識別し判読できるんでしょうか。それにしても相当な時間を要したそうです。
それがAIの特殊機能を発揮すればどんな騒音があってもその音声だけを絞って採取録音できるのですから、素晴らしいですね。
AIは人間の五感を理解し、把握できるようになり、また、代替できる、あるいはそれ以上の機能を持つようになるのではと思うのです。でも大きな壁は心でしょうか。しかし、それに挑戦する試みも始まっています。
<AI「一茶」句作の練習 開発の北大教授手応えも 「人の心理解できるか」課題 /北海道>
内容は<北海道大大学院の川村秀憲教授(45)らが、写真を基に俳句を詠む人工知能(AI)「一茶くん」の開発を進めている。膨大な過去の作品を解析し、自ら学習するディープラーニング(深層学習)で、被写体や風景に合った俳句を作る仕組み。川村教授は「AIが人間の感情や価値観を理解することにつながる」と意義を語る。>
でも現時点では、なかなか俳句の域に達するのは容易ではないようです。といっていると、あっという間に素人俳人のレベルを超えるのではないかと、囲碁や将棋とはちがう話とはいえ、ありそうなことだと思うのです。
人の動作を把握し識別するという能力は飛躍的に進化していますので、これは実用性が高いですね。
<NTT東日本新サービス AIカメラ万引き防止 不審なしぐさ通知>は、まさにその一つでしょうか。万引き事件は、現代の社会的要因も大きく影響していると思いますが、ある種の依存性のある疾病となっている人も少なくないですね。とはいえ、販売店側からすると、その被害は大変な額に至っており、そのための防犯対策費も膨大な額となっています。
その両面に暫定的には役立つのではないかと思います。導入コストが結構高いかもしれませんが。
次のAI機能も日進月歩の一つでしょうか。
<AI「隠れた枝」推定 3D画像で栽培効率化へ 阪大チーム /大阪>撮影画像の3D画像化はどんどん進化していますし、食物栽培の分野にはAIセンサーなどどんどん導入されているようですが、これもその一つでしょう。熟練の目を3D画像で24時間に近い監視?体制が生まれれば、それと画像識別判断も加われば、温度・水分・栄養などの管理や、摘果、摘花などさまざまな農作業を効率的に行えるようになるのでしょうね。
さてそのようなAI社会は住みやすいかどうかは、また別物かもしれません。都会生活をしている人にとっては、さほど影響がないかもしれません。他方で田舎で暮らしていると、そのような生活は味気なく、あまり普及するとは思えないとも思ってしまいます。
うまく住み分けることができるのでしょうか。期待したいところです。
今日はこの辺でおしまい。途中で仕事の電話が入り交渉ごとになり、今日もまとまりのない内容となりました。また明日。