たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

民泊新法どうみる <民泊新法 きょう施行 申請、低調2707件>を読みながら

2018-06-15 | 地域力と多様な価値

180615 民泊新法どうみる <民泊新法 きょう施行 申請、低調2707件>を読みながら

 

今日もまだ旅の疲れが残っていて、仕事がどうもははかどりません。それでも仕事の〆切があるので、関係者に会って聞き取りする必要があるということで出かけていきました。それだけで疲れてしまい、さらに和歌山市にある病院の医師を訪ねる必要があったのですが、内心、医師に予定ができてキャンセルにならないかと思いながら連絡しましたが、予定通り待っているとのことで、重い腰を上げて和歌山まで往復しました。

 

どうも年をとってきたこともあり、ドライブが億劫になって仕方がありません。すいすいと進んでいるときはいいのですが、医師との打ち合わせは割合、順調にいき、それなりに気分を良くして帰途についたのですが、あおり運転ではないですが、おっかない運転者が後方についてひやりとしました。そういえば、往きもしょっちゅう路側帯をずっとはみ出し、危ない運転をしているのが先行車でして、どこかにぶつけないか心配しながら運転していました。

 

帰りのおっかない運転は、途中から高速道路に進入したのですが、後続車が私の車のすぐ近くまできているのに、急速度で割り込んだのです。ま、そのときはそれほど危険な運転ではなかったのですが、その次2回、とても危ない運転でした。最初は、追い越し車線でした。ふだん私は追い越し車線でもこの和歌山・橋本間ではわざわざ追い越すことがありません。

 

今日は打ち合わせが遅くなり、このブログを書く時間もあって早く帰りたい気持ちと、先行車2台がその前の軽トラがのろのろ運転でしたので詰まっていて、その追い越し車線に入ったので、私もつられて追い越すことにしました。ただ、追い越し区間が短いので、私が精一杯かなと思っていたところ、その後続車も猛烈な勢いでついてきました。私の車両だと終点までに余裕があったのですが、後続車だと終点の手前でのろのろ運転車に追いついたくらいでしたので、普通ならスピードを緩めて後続につくのに、なんと強引に割り込んだのです。軽四のトラックはきっとブレーキを踏んだんだと思います。なんとかぶつかることもなくセーフでしたが、これでよけい後続車の動向に注意を払うようになりました。

 

最後は、高速道路を降りたところ、その後続車も続き、信号機のある交差点で、ちょうど黄色から赤色になったので私が停止したところ、後続車は猛スピードで私の車の脇をすり抜け、赤信号を堂々と通っていきました。ま、事故に巻き込まれずよかったものの、ほんと危険な運転を平気でする人がいるから困ったものです。

 

そんなこともあり、ますます車の運転、とくに長距離は避けるようになりましたし、夜間は事務所と自宅の間くらいしか走りません。カナダではドライブを楽しむことができましたが、日本でドライブを楽しんだという経験はあまり記憶していません。

 

と余分の話が長くなりましたので、これで30分経過しました。あと30分以内で書き上げたいと思いますので、本題をさらりとふれて終わりにします。

 

民泊が急速に増大し、各地で民泊利用者も増え、新たな旅のスタイルとなる、また、海外からの旅行者にも、あるいはオリンピック・パラリンピックにも多様な日本の宿泊・旅のスタイルを提供できるともてはやされていたかと思います。

 

他方で、問題もいろいろ噴出し、法規制が必要と言うことで、民泊新法、「住宅宿泊事業法」が今日から施行となったわけですが、ふたを開けたら、届け出制にもかかわらず、極めて低調な出足となっています。これはどういうことでしょう。

 

今朝の毎日大阪版<民泊新法きょう施行 申請、低調2707件 煩雑手続きに二の足>と東京版<民泊新法出足は低調 手続き煩雑、自治体規制>、いずれも低調の要因に言及し、前者は<煩雑手続>を、後者はさらに<自治体規制>を取り上げています。

 

実際<全国に6万件あった民泊物件のうち、届け出を行ったのは8日現在で2707件。>ですから、いったい実際に利用されていた民泊は闇に隠れたのでしょうか、不思議なことですね。

 

その手続の煩雑さについては<埼玉県鴻巣市で民泊施設「陽だまりの家」を始める自営業、岡野浩一さん(58)は民泊新法に基づき、届け出の受け付けが始まった今年3月に埼玉県庁を訪れた。ところが県に不明な点を質問しても「国に聞いてみないとわからない」と言われ、地元の消防署からは「年度末で忙しい。4月末か5月上旬には対応できるので待ってほしい」と言われた。県も消防署も民泊の事務手続きは初めてで、不慣れな様子だったという。>これは個別の自治体の問題のようにも思えますが、いかにも不親切ですね。

 

単に手続の煩雑さだけでなく、消防設備を新たに備え付けないといけないといったことでその費用が30万~40万円かかることもあるようです。外国人だとパスポートをコピーするといったことも必要で、それも手間ですね。

 

私はこのようなこと以上に次の近隣対策が大きなネックではないかと思っています。

<新法は近隣住民への配慮から、宿泊日数の上限を年180日としたが、騒音やごみ散乱などのトラブルに対応するため、全国48の自治体が条例で営業区域や期間をさらに制限したことも影響する。京都市は営業日数を原則60日とし、家主不在型の民泊では苦情などに対応するため、管理者を10分以内に到着できる場所に常駐させるなど厳しい規制を定めた。>

 

条例の中には近隣住民への事前説明を求めるものがあり、このようなことは通常、個人で民泊をするような場合、かなり大きな足かせとなるでしょう。

 

ではこういった近隣対策はやり過ぎでしょうか。私は、住居系の地域ではそれに応じた近隣対策を講じるべきだと思います。わが国の都市計画法はゾーニング自体が緩い上、とく用途となるとアバウトすぎて、住環境を維持するために住民側が建築協定などで防御しないといけませんが、分譲地のように最初から作っておくとうまくいきますが、後からだと大変です。

 

他方で北米の住居系ゾーニングでは、住居以外の用途に変える場合は近隣への告知や説明が必要です。そのようにして住環境の静穏さ・平穏さを保持しているのです。家は城ともいわれますが、その街区自体が守られるべき地域という意識ができあがっていると思います。

 

これに比べてわが国では、変なところで所有権絶対が優越し、自分の家で何をしようが勝手でしょうという、感覚の方もおられるので、住環境の平穏が脆弱な状況といってよいと思います。

 

その意味では、この民泊新法、自治体条例は、ひるがえってまちづくり、都市計画を考えるいいチャンスかもしれません。

 

むろん、個性豊かな民泊が広がり、さまざまな内外の人が多様な泊まり方、旅を満喫できるようになることには賛成ですので、そのあたりのバランスを近隣と協調して生み出していくことを期待したいものです。

 

適当に終わらせたので15分でした。今日はこの辺でおしまい。また明日。