スペイン7日目 6月3日 午後
サグラダファミリア(聖家族教会)
天才建築家 アントニ・ガウディが
設計、建築に生涯をかけた
壮大なスケールの教会です。
サグラダファミリアはその一部、
誕生のファサードと地下聖堂が、
世界遺産に認定されています。
サグラダファミリアの全景が入る
ベストスポット「ガウディ広場」から撮影。
大迫力で、荘厳な美しさです!
その姿が現れた時、圧倒され
思わず歓声をあげました。
「生誕のファサード」
サグラダファミリアには
「生誕のファサード」
「受難のファサード」
「栄光のファサード」
と、建物の正面が3つあります。
また、生誕のファサードと受難のファサードに
4本ずつ、計8本の塔が立っています。
左側のフルーツのオブジェが
付いている部分が聖堂です。
生誕のファザードのみが
ガウディが生存しているうちに作られました。
そのため他のファザードよりも
色合いに歴史を感じることができます。
着工からすでに長い年月が経過しているので、
新しい部分を作ると同時に
完成部分の補修もしています。
生誕のファザードの中央にある
生命の木をズーム!
糸杉の木に止まっているのは、
純潔のシンボルの白鳩です。
誕生のファサードでは、イエスの生涯をモチーフにし、
新約聖書のエピソードを彫刻で表現しています。
ファサードの表面を埋め尽くすような彫刻群は圧巻です。
誕生のファサードの 慈愛の門 の上には
演奏する天使や歌う天使達の姿が描かれていますが、
天使を彫り上げたのは日本人彫刻家の 外尾悦郎さんです。
彼は1978年からサグラダ・ファミリアの彫刻に従事し、
現在では主任彫刻家に任命されています。
「ハープを奏でる天使」
外尾さんが最初に手がけたのは
「ハープを奏でる天使象」で、
2000年に完成させました。
(借り画)
生誕のファサード側の入口 慈愛の門 の扉も、
外尾さんが手掛け、2015年に完成しました。
聖堂内に足を踏み入れると まず、
巨大な柱と高い天井に目を奪われます。
聖堂内部は、不思議の国に迷い込んで
しまったかのようです。
樹木をモチーフにした柱は
上部が枝分かれしていて、
クーポラの重みを分散して支えています。
伝統的なゴシック様式とは全く違う構造です。
天井のデザインは、殉教のシンボル、
シュロの葉をイメージしています。
「生誕のファサード」の門
建設中の「栄光のファサード」の門
南に面した 正面入口となる予定です。
栄光の門側から見た主祭壇。
2010年11月 当時のローマ教皇が訪問して
正式にカトリック教会の
聖堂として認められました。
主祭壇には十字架に磔された
キリスト像が掲げられています。
ブドウの房や麦で装飾されています。
聖堂の中はというとステンドグラスから漏れる
明かりが仄暗いというイメージがありますが、
東西の壁に施されたステンドグラスからは、
たくさんの陽光が降り注いでいて、
重厚な外観からは想像もつかない
自然の明るさに満ちています。
誕生のファザード側の、緑から青の
グラデーションのステンドグラス。
紺碧の地中海をイメージしています。
ステンドグラスは、訪れた時間帯、
その日の天候によって様々な色に変化します。
訪れたのは午後ですが誕生のファザード側は、
朝の光が差し込む午前中が特に美しいそうです
受難のファザード側のステントグラス。
こちらは赤から緑のグラデーションです。
ステンドグラスから差し込む陽光は
内部をより一層 神秘的な世界にしています。
ほんとうに幻想的で 思わずため息が出ます!
特に今、夕刻の頃が美しく、
まるで天国にいるような感動を覚え、
自然を愛したガウディの魂に
包みこまれているかのようです。
ステンドグラスはここ数年で
取り付けられたものだそうで、
最近までこんなに美しい空間を
体感できなかったのかと思うと
良いタイミングで来られたことに感謝です!
この後は「受難のファサード」と、
鐘塔に昇りました。