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初歩的な危機管理体制と人命救助の心得!欠如か?「女児プール死亡事故」によせて・・

2006-08-02 10:56:50 | Weblog
 我が国全体の社会的モラルと危機管理の欠如、日本人のマナーの悪さが目立つ!という報道、いやがうえにでも目に止まる。
 自分さえ良ければいい。かくして個々のモラルとマナーの悪さは、公共への多大なる迷惑へと繋がる。若い人たちのマナーの悪さに止まらず、いまや、他人の迷惑を顧みず自分さえ良ければ平気だと云って憚らない「中高年齢者のマナーの悪さ」も浮き彫りにされている。
 
 どうなったか、かっては世界一とも云われた日本人のマナーの良さは、一体何処に消え去ったのか?
 
 一億総平和呆け国民、究極の「成れの果て」か?
 社会に於いては、経営者に於ける企業倫理もさることながら、企業に所属する従業員の企業帰属意識は薄まり、然るべき所属企業への忠誠心もトコトン損なわれているのは、今の日本社会の実体なのか。家庭に於いても、当然成されて然るべき「子弟への躾」は、既にその態を成していないようだ。公共施設並びに公共交通機関の中、他人の迷惑を一切考えず、傍若無人に立ち居振舞う悪餓鬼も、それを見ていて、そしらぬ顔している親の多さ。企業のみならず、個人や家庭のレベルからすでに、あきらかに公共の場所に出た場合、他人様に迷惑を掛けるを顧みない悪しき風潮、満ち満ちている。
 一昔前までは、お行儀の良さ、正しき礼儀作法、周囲に迷惑の掛からぬよう配慮のできた日本人。日本人のマナーのよさは、先進国世界のレベルから比較してもダントツに優れていた。江戸時代、明治時代を通して、極東の小さな島国の国民は、欧米列強の人たちから尊敬を集める存在であり、日本人の誇れる最大にして最高のの財産でもあった。

上述、日本人のよき伝統、歴史にみる『日本人的礼節とマナーのよさ』を、「誇り」に思われる方、是非下記BARをクリック願いたい! 

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 昨日、8月1日夕刻NHK午後7時30分より「クローズアップ現代」を少し見た。正確なタイトル名は忘れたが、確か「近年に於ける日本人のマナーの悪さ」に焦点をあてた報道特集であった。
指定個所以外の家庭ゴミの投棄、
公立図書館で貸出された図書への書き込み切り抜き、
駐車場の料金、高速道路の料金の、不払い、
学校給食費の不払いなどなど、
過去に例をみない常識外れのマナーの悪さを取り上げ、どうやらその原因を、個人のマナーの悪さを個人に基因するものではなくして、社会の急速なる変化の副産物として定義付けしようとするコメンテーター。日本の社会全体へ責任転嫁する「今日的NHK風・こじ付け屁理屈」番組展開が始まった。バカバカしくなりチャンネルを切り替えた。  
 そして、
 午後9時(平成18年8月1日)のNHKニュース「埼玉県某市市営プールに於ける女児死亡事故について」の報道を見終わったところである。(Yahoo"小2女児プール死亡事故"はこちらから入れます。)
 
 どうやら、事故発生の同時点、その瞬間、監視員の一人(女子高校生)並びに事故にあった女児の母親も、水流発生ポンプの吸水口現場にいて、「女児の吸引される瞬間」を肉眼で捉えていたように思われる状況が、現代TVニュース特有の「無責任報道」の中に臭ってくる。
 
 ならば、
 いくら素人の我輩が考えても、イザ、吸水口仕切りの脱落後は、

1)直ちに、「口頭(マイク?)にて注意を促すのみ」ではなく、直ちに「プール内」の遊泳者を全員プールから上がらせ、

2)合わせて、流水ポンプを直ちに休止させる、
上記、プール管理者の処置が行なわれる(はずの)ところ、僅か10分の間に、この事故は発生してしまった。

 昨夜からの報道の中、無責任としか云いようのない報道。報道に欠落している個所が「ある」。ように、思えて仕方がない。

 つまり、
 この事故、我輩の目から見れば、単純な水難人命救助からの「逃避」か。としか思えない。報道の切り口と在り方、どこか、何故か、おかしい・・・

 監視係りの女子高校生は、幼女の吸い込まれる現場を見ていたという。また、その付近には幼女の母親がいて、吸い込まれる瞬間を見たという。

 なぜ、吸い込み口に、身体を張って監視し、最悪の事態からの危険回避をしていなかったのか!
 アルバイト女子高校生よ!プール監視の仕事の基本は、人命救助のはず!土壇場で君は見てみぬ振りをしたのか?どうなっているのか?

 なぜ、吸い込まれるまでに、母親自身、我が子が吸水口に近寄るのを注意し叱責し、細心の注意をはらって、尚且つ、身をもって我が子を守れなかったのか?
 なぜなのか?なにを躊躇していたか?
 母親よ!なにをしていたのか?なにをぼんやりしていたか!目前の危険から、我が子の生命を蔑(ないがしろ)にしていたのか?何故に、母親として我が子を守り切れなかったのか?

 義務教育の休暇となる「夏休み」、とかく目立つのは長距離移動をする母親連れの餓鬼の躾の悪さ、最悪である。新幹線の通路を室内運動場の如くに走り回るを注意しない母親が目立つ。レストランに入っても、ホール内を運動場代りに走り回る我が子を注意叱責できない若い両親(両親の両親も含む!)が目立つ。レストラン側は、他の客の迷惑になると知りつつも、悪餓鬼に直接注意しない。且つ、その母親または両親にも注意を促そうとしない。そのようなレストランには、二度と足を運びたくない。
 躾の行き届いていない悪餓鬼が、それなりの品格あるレストランで騒ぎ、走り回ると如何なるか?欧米先進国では、レストラン支配人命令で、叱りもできればその両親家族に対し退去命令を出す。そんなことも当然ながら可能なのである。かくして我が国では、どうか?
 
 かくして、時を同じくして、優良NHK番組?「国谷裕子さん・クローズアップ現代」にて特集された、日本人のマナーの欠如による諸問題。日本人社会の、全ての面で「マナー軽視」になりつつあると、特集されのは、本日夕刻。公共の施設を共有するマナーの欠如を指摘されている中、この度の事故が発生した。
 
 起きた事故は二度と繰り返していはいけない。

 しかし、また再びこれに類似した事故が起きる可能の高い、我が国の現状がある。
 公共プールの安全と、いつ何時水難事故に遭遇するかわからない生命の危険に晒されている利用客の安全を確保する為「プールの監視員」仕事は存在する。組織ぐるみで、「安全管理の責任と義務」を放棄してどうする!地方公共団体をして「地方住民の危機管理」のできなくなった我国行政と企業の軟弱にして無責任な体質の改善は、急務である。
 加えて、個々の家庭単位に於いても、平素から家族の命は家族で守る「命がけ」の安全危機管理対策あるべきところを、何故か他人任せにしてしまっている。
 我が子を叱らない躾けない親の蔓延する中、母親による、自己(我が子)の管理不行き届き不注意による事故。
 人命救助の基本を知ろうとしない「管理会社」の素人的発想による無責任管理による、人命救助不可能なる最悪の事態による人身事故か、、、。
 いかにも、みっともない、情けない。

 結びに、
 要は、マスコミ報道の在り方である。
 マスコミは挙って、このプール事故のニュースに関し、ゆめゆめ垂れ流し覗き見趣味的にて、安直なる報道はすべきではなく、細心の注意を払って報道してほしい。なぜなら、今こそ、子供を安全管理し危機管理し、もって社会公共の常識を躾けるのは、先頭を切ってその子の母親であるなずだ。基本的責任の所在はプール施設管理者(管理会社及び地方自治体)にあり!それは判る。判りきってはいるが、間違っても、管理会社及び地方自治体だけの責任に全てを押し付けてはならず、母親、両親、家族による「自分たちの子供への躾と指導と叱責」の責任と義務、並びに家庭に於ける「自分(家族)自身の危機管理」の大切さにも、けっして目をそむけてはならない。

 かくして危機管理は、決して他人任せにしてはならない。
自分の安全はまず自分で守る。
幼い我が子の安全はその親が守る。
地域の安全は地域で守る。
国の安全は自国民で守る。
 ならば、我国の安全は我国独自の「抑止力」をもってして、自力で守りきる気概なくして、何とする!他人任せにはできないことは、すでに明白の理なり。時は21世紀、自国の防衛と危機管理対策は、いよいよ我々日本国民に突きつけられていること、決して忘れてはならない。

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<以下、参考ニュース>

日刊スポーツより『瑛梨香さん、同級生に近づこうと潜る?』
 埼玉県ふじみ野市の市営プールで小学2年戸丸瑛梨香さん(7)が吸水口に吸い込まれ死亡した事故で、瑛梨香さんは近くにいた同級生の女児に近づこうとして潜って泳ぎ、吸い込まれた可能性があることが1日、県警の調べで分かった。

 吸水口の柵状のふたが外れているのが見つかってから、吸い込まれるまで約10分間だったことも判明。県警は業務上過失致死容疑で市や施設管理を委託された会社の責任の有無を調べており、この約10分間の監視員らの対応について関係者から事情を聴いている。

 市や会社側はトラブル発生時の事故防止マニュアルを策定しておらず、監視員は注意を呼び掛けたが、遊泳中止にはしていなかった。

 外れたふたは何カ所かを針金で留めており、県警は同日、現場の流水プールを実況見分、外れた原因を詳しく調べた。遺体にはすり傷があり、午後、司法解剖する。

 調べでは、小3男児が7月31日午後1時半ごろ、流水プールでふたが外れているのを水中で発見。近くの監視台にいた女性監視員にふたを渡した。

 女性監視員はふたを監視台脇に立て掛け、リーダー格の男性監視員に無線で連絡。別の女性監視員が現場に向かい、客に吸水口に近づかないよう呼び掛けたが、瑛梨香さんは午後1時40分ごろ、頭から吸い込まれた。プール内の近くに同級生の女児がいたという。

 瑛梨香さんは吸水管から約6時間後に救出されたが、病院で死亡が確認された。吸水口は、2つのふたのうち片方が外れ、すき間ができていた。

 吸い込まれるのを目撃した女性監視員は「女児は潜って来たので、近づくなという声が聞こえなかったのでは」と話しているという。

[2006年8月1日13時59分]
<引用記事、終わり・・>

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<添付画像>:インドネシア・バリ島リゾートホテル内付設プール、日暮れ時の情景。 "The poolside at Villa Ombal" にて(撮影年月:2003年4月)