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拝啓 ショーン・コネリー卿 : 映画「風とライオン」に寄せて

2005-11-23 00:55:31 | 趣味の話&本と雑学メモ
 
 本日、すこし肩の力を抜いて「好きな映画」をご紹介したい。
(まず、ご承知於きの方にはお詫びして、先に申し上げる事あり!添付写真に於ける現在の「コネリー卿」の右隣の女性は、まことに失礼ながら(我輩の)見知らぬ女性なり。ゆめゆめ、おとし召されたからとて、写真家<元女優?>キャンディスバーゲン女史の現在のお姿ではありませんので、見当違いなさらぬよう・・・)

さて本日、我輩の一昔前に戻り、サラリーマン時代の話・・・

 その昔、ロンドン滞在中に観た(日本封切前)ショーンコネリー主演キャンディスバーゲン共演の映画「風とライオン「A Lion and the Wind」を思い出しました。日本ではあまりヒットしなかった?(良くわかりません)映画です。
時代背景は第一次世界大戦前後?(いや、以前でしょう)、ジブラルタル海峡をはさんだ北アフリカの軍事的要衝の地、タンジールの港町を、ショーンコネリー扮するアラブ人の族長が突如として英国大使館を襲い、キャンディスバーゲン扮する2人の子連れのアメリカ人女性を誘拐するところから、この物語が始まります。
当時の米国大統領ルーズベルトは、未だ発展途上にあるアメリカの威信を賭け、わざわざアメリカ本土より海兵隊一個連隊をかの地に派兵し、誘拐された3人(内、子供2名)のアメリカ人救出に向かいますが、一向に埒が明きません。
アメリカ人女性とその子供を誘拐した族長は、彼らと同行の旅路にてあらゆる危険に晒されながらも断固として凛として、アメリカ人家族を守り抜きます。
結果として、ショーンコネリー族長は同イスラム教の他の部族に「騙され」、逆に拉致されます。さっそく人質交換というプロセスの中、アメリカ海兵隊に反してドイツ陸軍はショーンコネリーを開放しないという作戦を立て、この際一挙に反先進国部族を撃滅しようとします。が、誘拐されたアメリカ人家族の息子の機知に助けられ、ショーンコネリーは無事拘束された牢屋から自力で脱出し、あわせて無事にアメリカ人家族を解放し、米軍海兵隊に引き渡したのち、以前と変わらない砂漠の生活に戻ります。
称して、ショーンコネリーを「砂漠の風」、アメリカ大統領ルーズベルトを「ライオン」と称し、文章にて共に「エールを交換」を交換した、という最期のくだりがあります。
小生、役者も砂漠もストーリーも、大きく評価する大好きな映画です。
この映画を観たのはすでに27~8年も前の話です。
当時は未だ、対キリスト教ターゲット的国際テロ戦争は、予想だにしなかった時代。第二次世界大戦以降の、西側諸国とソ連の間の冷戦の延長線上にある中東内部の紛争多発の時代でした。そして、この映画を観た後、思いました。
「こりゃたいへんだ。産油諸国であるこの中東地域は一筋縄ではいかぬ。いまから大いに勉強すべし!知らなければならぬこと多いそ~」
昔観た「よき映画」のストーリーを思い起こさせ髣髴させられ、あらためて砂漠の民の末裔、イラク戦争後の諸問題、決して一筋縄には往かない対中東諸国外交の難しさと、それを取材されるジャーナリストの「命がけ」の仕事、理解できます。
さらに現在、もっとも近未来において、日本人ジャーナリスト達のモラルと錬度を高め、より高次元での活躍を期待するところであり、ゆめゆめBBCに至らなくとも、よりそれに接近すべき総合的包括的な高品質の報道を期待するものであります。(と、前置きしつつ・・・)
さて、日本政府および日本国外務省にもの申す。
北朝鮮拉致被害者ならびにご家族の哀れな心痛に同情の意を表すのみに止まらず、この映画に於けるが如く、誘拐された3人の米国人救出の為に艦隊を派遣した当時の米大統領の英断、あるいは遠く植民地の英国籍原住民1名の殺傷事件の報復のため、大英帝国国会にて論議し、丸一日以上もかけ議会を説得し英国艦隊を差し向け、敢えて戦争まで引き起こした一人の英国人外務大臣がいる。と、聞く。20世紀初頭と今では、時代は違う。日本国国民が某国に拉致されていると判明していながら、漫然と狸寝入りを装っている某国政府と議会あり。傍で取巻く報道関係者は、対岸の火事的報道のみ垂れ流し、拉致被害者とその家族を無視するはおろか、時として拉致当該国に対し、贔屓味方肩入れせんばかりの粗悪な報道を垂れ流す。この映画の時代背景と今日を比較すれば、20世紀の初頭と21世紀の初頭の違いのみ。3000年の人類文明文化発展の歴史から眺めれば、僅か1世紀のひらき、なんら違いはない。僅かに、あるいは大きく、世界を取巻く諸情勢の違いあれど、今一度、欧米アングロサクソン人のリーダーの執った故事にならい、且つ日本武士道精神に則り、強く潔く、かの北朝鮮独裁者に正義と力で対決し、一刻も早い国家的規模の誘拐事件解決を願う。自国民の生命財産を自国が守れなくて、誰が守るか!いい加減にせんかい!日本のマスコミも、一部政府役人も、一部国会議員も!皆こぞって、人の親であろうが!一刻も早く、「我が子(拉致被害者)」を救わんかい・・・
尚、
今、イラクに派遣されておられる日本陸上自衛隊の各隊員殿へ。いや失礼、間違った。将兵各位に申し上げる!
熱砂地獄の真っ只中、且つ昼は熱風吹きすさび夜は晩秋の如く冷え込む日々、本当にご苦労さまです。我国日本を代表される将兵各位に於かれましては、どうか精一杯、全力を尽くしてください。がんばって下さい!
イラクの民の自立、さらには中東地域且つ広く世界の安全と和平のため、日本国民を代表され平然且つ毅然と任務遂行にあたられるよう、ご健闘をお祈りします。

風とライオン

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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(掲載写真及び下記記事、Yahooムーヴィー映画情報より転記)
R・フォーブスの小説『リフ族の首長』の映画化。数々の大国の思惑が渦巻く1904年のモロッコを舞台に、米人未亡人とその子供たちを誘拐したリフ族の首長と、人質救出の名目で艦隊を派遣する米大統領ルーズベルトとの息づまる駆け引きを描いた大作。S・コネリー、B・キースの味のある演技が見もので戦闘シーンも迫力がある。この作品当時のJ・ミリアス監督は立派であった。

製作年度 1975年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 119分
監督 ジョン・ミリアス
製作総指揮 -
原作 -
脚本 ジョン・ミリアス
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演 ショーン・コネリー 、キャンディス・バーゲン 、ブライアン・キース 、ジョン・ヒューストン 、ジェフリー・ルイス

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PS:
仮称「イイ男シリーズ」or「世界のダンディーたち」と題し、世界の男優を中心にエセ男爵好みの「世界のDANDY連中」(とりあえず芸能人に限定。個人的噂、私生活の云々は一切評価対象に含まず、映画舞台に於ける演劇演技中での印象を評価対象とする)、我輩の偏見と独断的基準にて記事掲載しようと目論んでいます。
ショーンコネリーはもちろん、往年の名男優を記事にしたいのです。自己検討として、日本人男優をどう取り扱うか?試行錯誤しましたが、10人くらいは取り上げたいと考えます。(請うご期待・・・)

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2 Comments

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思い出多き,Formosa・・・ (エセ男爵)
2005-11-25 08:08:04
地蔵庵さん

すばらしいコメントありがとうございます。



御礼ならびにお答えのコメントを書き始めるのに、ずいぶん考えなければなりませんでした。

一晩寝て、ようやく今朝になってキーボードを叩ける状態になった次第でして、たいへん遅くなり申し訳ございません。



さて、

「例え」が、的確かどうか?

野球で例えれば、Kさんがベテランのピッチャー、とりあえず私がキャッチャー、とすると、、、

真っ向勝負の剛速球、もちろん直球。変化球無し。球速160kmのど真ん中の球が、私の構えるキャッチャーミットの中に「バシッ」と、飛び込んできた。

もちろん、バッターは見逃しの三振です。

キャッチャーの私には、Kさんの投げられたボールが、構えるミットに入ってくるまで解らなかった。瞬間、ボールは見えないが、しかし、(ミットを微動だにすることなく)すでに、ミットに入ってしまっていたのです。



恐れ入りました。

(ご承知でしょうが、念のため申し上げておきます。剛速球をしてしかと受け止めております。けっして取りこぼしはございませんので・・・)



直球勝負、大好き人間です。



痛快です。



地蔵庵という「庵(いおり)」にお住まいの、一見仙人風の様相を装っておられる非俗人的現役紳士にして、こんなに直球勝負をなさる「サムライ」のお一人なのだ。薄々解っていたものの、これではっきりと確認できました。

台湾で生まれになったとのこと、若かりし頃、台湾にはずいぶん通いました。

本来日本人の持っていた品格を、今尚、志向と行動の根幹に備えられた「台湾人」の方々には、いろいろお教えいただきました。

話せば切がありません。

いずれお話しなければならないときがくると、信じて止みません。

今後とも宜しくご指導頂けますよう、お願い申しあげます。

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私という人間 (地蔵庵)
2005-11-24 13:51:43
お褒めのお言葉を頂き恐縮です。

的確なる人物考察おそれいりました。

いいかげんなコメントお返し出来なくなりました。

今日は私の65歳の誕生日です。

戦争が始まった年に台湾で生まれました。

それからの私の人生は波乱万丈たぶん誰も経験できない人生だと思います。

天国と地獄を味わった中から生まれてきた人生観があります。

でも常に青年の心でいたいと思っています。

エセ男爵さん みたいな素晴らしい考えの方とお知り合いになれたこと

大変嬉しく思っております。

身にしみるコメント有難う御座いました。
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