解説:2月8日から掲載をはじめた連載小説「フォワイエ・ポウ」の記事投稿は、本日で5回目となりました。そして本日、第1章の最終回となり、次回(2月24日金曜日)から第2章に入ります。
毎週水曜日と金曜日の2回投稿を心がけ、執筆を進めます。
最終章は17章辺りまで書き進める予定です。ブログ掲載には、短編記事が適切かと思いながらも、敢えて長編連載に挑みます。スナックバーという限られた空間の「定点観察」から、その場に出入りし居合わす人間アラカルトを素材にします。物語は、バーのオーナーである本田マスターと、店に出入りするサラリーマンや学生、OLからクラブホステスなど、様々な顧客の織り成す人間模様を描きながら、世代を超えた男達の無骨な生き様を、抽出してみたいと考えます。是非続けて読み進めていただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
掲載済みの小説「フォワイエ・ポウ」は、下記から入れます。
1)第1回掲載(2月9日)
2)第2回掲載(2月10日)
3)第3回掲載(2月15日)
4)第4回掲載(2月17日)
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エセ男爵ブログ・連載小説
『フォワイエ・ポウ』
著:ジョージ青木
1章
2.(クリームチーズ・クラッカー)
(2)
カウンターでおおよそ30分、栗田係長はマスターと会話していたがその間、奥のボックス席にいる女性社員たちは、全く別のお喋りを、それなりに楽しんでいた。
そんな時、ゆっくりと店のドアーが開いた。
カウンターの中で栗田係長と話していた本田からは、左手前方になるが、ゆっくり開くドアーが視界に入る。ドアーの外に人がいる。
ドアーの外からこっそりと店内をのぞく女性が居ることに気がついた。
「いらっしゃいませ」
いつも通りの自然体で、客を迎え入れる言葉を爽やかに投げかける。
「あ、すみません。こちらにJGBの栗田係長が来てませんか?」
斜め背中の方向から流れてくる声を聞いた瞬間、栗田は声の主が誰なのか判り、ただちに反応した。
「おお、来たか来たか!待ってたんだ。この時間まで、たいへんだったな。お疲れさん・・・」
「あ、係長!このお店で、よかったんだ。お店、間違ってませんでした。どうもお待たせしました、申し訳ございません」
「いや~問題ない。みんな奥の席で待ってるよ。ところで君1人で来たのか?あとの2人はどうした」
「すみません。まだ仕事やってます。それで、なんだか予定があるみたいで、私ひとりが来ました」
奥のボックス席から、五反田恵子がカウンター席まで出てきた。
「真理子さん、おつかれさま、みんな待ってました」
と、五反田恵子が新しく加わった女性に声をかけるやいなや、
「おい、檜木田君、奥に入る前にちょっと、ここに座れ!」
「マスターマスター、紹介します。彼女、檜木田真理子です。うちの支店で一番の歌姫は檜木田君です。あとで歌を聞いてやってください」
「はじめまして、檜木田です。五反田さんから、すてきなマスターの事、いつも伺っています」
真理子は、照れている。
「はじめまして、本田です。今日は楽しみです。あとで是非、聞かせてください」
と言ったものの、本田の目に映るこの女性、
(小柄で、やや色黒。なになに、歌姫だって?どうみても歌の上手な女性に見えないぜ)
如才なく対応しながらも、本田はこの新規の客のなにがしか、を、無意識に伺っている。
(この真理子さんとやら、歌がうまいのか?うまいのであろう。ま、周囲の人間が言うのだからほんとうにうまいのであろう。それはそれとして、ウム、となると、『天は、二物を与ない』と言った昔の人、真によく表現したものだ・・・)
などなど、本田は思っている。
真理子が合流したところで、栗田もカウンターから奥のボックス席に移動した。こうして全員そろったところで、もう一度乾杯。あらためて全員のおしゃべりが始まった。
こんな時、本田は時計を見た。
(まだ、8時半だな・・・)
決して表情には表さないが、本田は1人で気分爽快になる。
(今現在で8人。ボトルのキープも入っているから・・・ ヨ~ッシャ、これで今夜は出来上がりだ!)
などと、気分的に本田のゆとりが出てきたとき、また店のドアーが開いた。
「浜田君、いらっしゃい!」
「こんばんは。今まで残業、少しやってました。社から直行しました」
常連客の浜田主任はいつも通り独りで店に来た。浜田は、単独行動で飲み歩く。入社4年目、まだ27歳の未婚の若者は、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの山谷證券H支店に勤務するサラリーマン。トップクラス営業マンである。
「今日も、仕事がんばったんだ・・・」
「いやいやたいしたことないですよ。ア~喉かわいた!マスター、いつも通りハイネッケンの生を頂きます」
「りょ~かい」
入り口に一番近いカウンターの端の席に、深く座り、本田の差し出したハイネッケンの生ビールをグイ~と、最初のひと息で中ジョッキー半分まで飲み干してしまった。
星の数ほどある飲み屋の中、この浜田には、この店に来る目的があった。
以前から、酔えばその度に、マスターにはもちろん、呑んでいる周囲の人間に何度も何度も繰り返し話す彼自身の精神論。すなわち「浜田節」がある。
それは、
「その日に起こった仕事中のあらゆる不愉快さ、横柄な顧客との会話などなど、すべからく自分のみがへりくだる。的確と思われるあらゆるお世辞をへつらう。さらに社に帰ってから、周囲に対し気を使い、とくに上司には気をつかわなければならない。そんなサラリーマン独特のストレスを翌日に持ち越さないよう、気分を発散する。今まで、あちこちの飲み屋に顔を出してきた。なぜかしかし、この店『フォワイエ・ポウ』に足を運ぶようになってからは、スムーズなストレス発散ができるようになり、さらには、明日に向かっての勇気と希望がわいてくるのです」
「・・・」
「何故だろう? これって、女のやっている店では意外とそうはいかないんだよな~」
「・・・」
「なんだか、女性に対する見栄というか、弱みを見せたくない問題、触れられたくない所、というか・・・」
「・・・」
「つまり、十分にサラリーマンの経験を持ったマスターの背中を見ていることで、それに酒が入れば元気になり、そして行き着く先は?そう、元気と安心・・・」
生ビールのジョッキを片手にすれば、ようやく仕事から解放された気分になる。人心地付いた浜田は、今夜も本田を相手に浜田節をつぶやいていた。
話しながらも、浜田は一人で黙々と、おつまみとして出されたチーズのラップを慣れた手つきで上手にはぎ取る。
マスターとの会話の合い間に、さらに次のクラッカーを手に取る。
クラッカーの上に、まずパセリと、半分にカットしたプチトマトを敷く。
その上に一枚まるごとクリームチーズを上手に載せる。
まるでオープンサンドウィッチをほおばるように、器用に食べる。
時に、間合いをとり、ハイネッケンを一口・・・
そんな浜田の姿を、カウンター越しに見ながら、マスターの脳裏には、すでに傷つき、すりきれた年代物映画の如く、『とある映像』が、静かによぎりはじめる。
それは、おおよそ十数年前、若かりし頃のサラリーマン時代の自分自身、そんな本田の姿を写し観ているようだった。
<続く- 第2章>
毎週水曜日と金曜日の2回投稿を心がけ、執筆を進めます。
最終章は17章辺りまで書き進める予定です。ブログ掲載には、短編記事が適切かと思いながらも、敢えて長編連載に挑みます。スナックバーという限られた空間の「定点観察」から、その場に出入りし居合わす人間アラカルトを素材にします。物語は、バーのオーナーである本田マスターと、店に出入りするサラリーマンや学生、OLからクラブホステスなど、様々な顧客の織り成す人間模様を描きながら、世代を超えた男達の無骨な生き様を、抽出してみたいと考えます。是非続けて読み進めていただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
掲載済みの小説「フォワイエ・ポウ」は、下記から入れます。
1)第1回掲載(2月9日)
2)第2回掲載(2月10日)
3)第3回掲載(2月15日)
4)第4回掲載(2月17日)
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エセ男爵ブログ・連載小説
『フォワイエ・ポウ』
著:ジョージ青木
1章
2.(クリームチーズ・クラッカー)
(2)
カウンターでおおよそ30分、栗田係長はマスターと会話していたがその間、奥のボックス席にいる女性社員たちは、全く別のお喋りを、それなりに楽しんでいた。
そんな時、ゆっくりと店のドアーが開いた。
カウンターの中で栗田係長と話していた本田からは、左手前方になるが、ゆっくり開くドアーが視界に入る。ドアーの外に人がいる。
ドアーの外からこっそりと店内をのぞく女性が居ることに気がついた。
「いらっしゃいませ」
いつも通りの自然体で、客を迎え入れる言葉を爽やかに投げかける。
「あ、すみません。こちらにJGBの栗田係長が来てませんか?」
斜め背中の方向から流れてくる声を聞いた瞬間、栗田は声の主が誰なのか判り、ただちに反応した。
「おお、来たか来たか!待ってたんだ。この時間まで、たいへんだったな。お疲れさん・・・」
「あ、係長!このお店で、よかったんだ。お店、間違ってませんでした。どうもお待たせしました、申し訳ございません」
「いや~問題ない。みんな奥の席で待ってるよ。ところで君1人で来たのか?あとの2人はどうした」
「すみません。まだ仕事やってます。それで、なんだか予定があるみたいで、私ひとりが来ました」
奥のボックス席から、五反田恵子がカウンター席まで出てきた。
「真理子さん、おつかれさま、みんな待ってました」
と、五反田恵子が新しく加わった女性に声をかけるやいなや、
「おい、檜木田君、奥に入る前にちょっと、ここに座れ!」
「マスターマスター、紹介します。彼女、檜木田真理子です。うちの支店で一番の歌姫は檜木田君です。あとで歌を聞いてやってください」
「はじめまして、檜木田です。五反田さんから、すてきなマスターの事、いつも伺っています」
真理子は、照れている。
「はじめまして、本田です。今日は楽しみです。あとで是非、聞かせてください」
と言ったものの、本田の目に映るこの女性、
(小柄で、やや色黒。なになに、歌姫だって?どうみても歌の上手な女性に見えないぜ)
如才なく対応しながらも、本田はこの新規の客のなにがしか、を、無意識に伺っている。
(この真理子さんとやら、歌がうまいのか?うまいのであろう。ま、周囲の人間が言うのだからほんとうにうまいのであろう。それはそれとして、ウム、となると、『天は、二物を与ない』と言った昔の人、真によく表現したものだ・・・)
などなど、本田は思っている。
真理子が合流したところで、栗田もカウンターから奥のボックス席に移動した。こうして全員そろったところで、もう一度乾杯。あらためて全員のおしゃべりが始まった。
こんな時、本田は時計を見た。
(まだ、8時半だな・・・)
決して表情には表さないが、本田は1人で気分爽快になる。
(今現在で8人。ボトルのキープも入っているから・・・ ヨ~ッシャ、これで今夜は出来上がりだ!)
などと、気分的に本田のゆとりが出てきたとき、また店のドアーが開いた。
「浜田君、いらっしゃい!」
「こんばんは。今まで残業、少しやってました。社から直行しました」
常連客の浜田主任はいつも通り独りで店に来た。浜田は、単独行動で飲み歩く。入社4年目、まだ27歳の未婚の若者は、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの山谷證券H支店に勤務するサラリーマン。トップクラス営業マンである。
「今日も、仕事がんばったんだ・・・」
「いやいやたいしたことないですよ。ア~喉かわいた!マスター、いつも通りハイネッケンの生を頂きます」
「りょ~かい」
入り口に一番近いカウンターの端の席に、深く座り、本田の差し出したハイネッケンの生ビールをグイ~と、最初のひと息で中ジョッキー半分まで飲み干してしまった。
星の数ほどある飲み屋の中、この浜田には、この店に来る目的があった。
以前から、酔えばその度に、マスターにはもちろん、呑んでいる周囲の人間に何度も何度も繰り返し話す彼自身の精神論。すなわち「浜田節」がある。
それは、
「その日に起こった仕事中のあらゆる不愉快さ、横柄な顧客との会話などなど、すべからく自分のみがへりくだる。的確と思われるあらゆるお世辞をへつらう。さらに社に帰ってから、周囲に対し気を使い、とくに上司には気をつかわなければならない。そんなサラリーマン独特のストレスを翌日に持ち越さないよう、気分を発散する。今まで、あちこちの飲み屋に顔を出してきた。なぜかしかし、この店『フォワイエ・ポウ』に足を運ぶようになってからは、スムーズなストレス発散ができるようになり、さらには、明日に向かっての勇気と希望がわいてくるのです」
「・・・」
「何故だろう? これって、女のやっている店では意外とそうはいかないんだよな~」
「・・・」
「なんだか、女性に対する見栄というか、弱みを見せたくない問題、触れられたくない所、というか・・・」
「・・・」
「つまり、十分にサラリーマンの経験を持ったマスターの背中を見ていることで、それに酒が入れば元気になり、そして行き着く先は?そう、元気と安心・・・」
生ビールのジョッキを片手にすれば、ようやく仕事から解放された気分になる。人心地付いた浜田は、今夜も本田を相手に浜田節をつぶやいていた。
話しながらも、浜田は一人で黙々と、おつまみとして出されたチーズのラップを慣れた手つきで上手にはぎ取る。
マスターとの会話の合い間に、さらに次のクラッカーを手に取る。
クラッカーの上に、まずパセリと、半分にカットしたプチトマトを敷く。
その上に一枚まるごとクリームチーズを上手に載せる。
まるでオープンサンドウィッチをほおばるように、器用に食べる。
時に、間合いをとり、ハイネッケンを一口・・・
そんな浜田の姿を、カウンター越しに見ながら、マスターの脳裏には、すでに傷つき、すりきれた年代物映画の如く、『とある映像』が、静かによぎりはじめる。
それは、おおよそ十数年前、若かりし頃のサラリーマン時代の自分自身、そんな本田の姿を写し観ているようだった。
<続く- 第2章>
小説は残念ながらまだ、読みきれておりません。一度プリントアウトしてからしっかり読ませていただきます。
エセ男爵さんのブログに来ると、旧い付き合いの先輩を訪問しているような気分になるのが不思議です。
私は常々そう考えています。
どの仕事にも、色々な違った種類のきつさがある。
しかし、耐えられるきつさと、耐えられないきつさがあるような気がします。
例えば私は、営業の仕事はきっと不向きだと思います。
そういった営業の人が、普段から周囲に気を使っているのに、
女の子のいる店で更に気を使う。
一流の店ならそんなことは少ないかもしれませんが、
あまり躾のなってないような店では、
客の方が女の子を楽しませるなんて光景も少なくありません。
だからこそ、この浜田さんはこの店を選んだのでしょう。
正解だと思います。
最終的には、気を使わずに済むところで、
“安らぎ”を求める。
分かったつもりかもしれませんが、
マスターさんはきっと、そういった空気が作り出せる人なのでしょう。
ITの若い経営者が活躍してるという影響もあるのでしょう。
起業家なんて言葉が流行ってます。
Blogなんか読んでてもネット起業家!誰でも簡単に儲かる!なんてのが多いです。
しかし成功してる起業家達は一般常識も経営ノウハウも勉強しております。
努力もしないで成功するなんて商売は絶対にないはずです。
誰でも簡単に成功する!なんて言ってる起業家だったら数字に追われ会社のためにがむしゃらに働いてるサラリーマンの方がよっぽど偉いと思います。
プロというのはどんな仕事でも努力して極める事ではないでしょうか。
例えば皿洗いのプロ。
世界で一番皿洗いが上手い人に是非会ってみたいです。
最近は、仕事がつらいですよね。わたしもなかなか寝付けないときがあります。そのときあのときの自分のへりくだりへつらう自分を思うと。
しかし、今日も仕事。仕事があるのは有り難いけど。
MT2件、来訪者2名、今日の夜は、ベッドで何を叫んでいるか・・・。
すみません。本論から外れていますね。
(・・||||rパンパンッ
こめんとありがとうございます。
お仕事、お忙しそうですね!
なによりです・・・
>>エセ男爵さんのブログに来ると、旧い付き合いの先輩を訪問しているような気分になるのが不思議です。
sakaiさんとの、点と線?いや、点と点線か?の、ブログ上のお付き合いですけれども、、、
たぶん?これで、おおよそ一年間、いやいや、ほんとうに古いお付き合いになりました。
今後とも宜しくお願いします。
小説「フォワイエ・ポウ」は、この度にて、第5回掲載になり、ちょうど第1章全てを掲載したことになります。プリントアウトして下さるなんて、光栄の至りです。是非、継続して読んで頂ければ大変な幸せです。
ありがとうございます。
>癒される空間!
人間にとって、なくてはならない、欠かせないものですね。
しかし、おもしろいなあ~、、、。
(と、いつも思います・・・)
なぜならば、
その人それぞれによって「和み(癒し)の空間」が違うはずです。人それぞれのレベルにより、求める「空間」の次元が違うと考えます。
ここ、同じ飲屋、同じ場所=「フォワイエ・ポウ」に集まる人たちの間でも、求める空間の違いが様々にあるのです。性別年齢の違い、職業、学歴、経験、感性、夢と目標の違い、様々にて「求める空間」のあり方が違うのです。だから人様々、このに人間観察の面白みがあると思うのです。
そして、
小説という空想の中で、「異なる空間」を想像し創造ていきたいと思います。
つきましては、
あすとろさんも是非、コメントを頂くなかで「空間」を提供していただくと執筆続行のエネルギーになりますから、たいへんうれしいのです。今後とも(我慢?して)購読頂けますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
>どの仕事にも、色々な違った種類のきつさがある。・・
確かに!
仕事の向き不向きは、その人その人、人様々ですね。
人により、それぞれ耐えられる仕事と耐えられない仕事がある。
しかし、与えられた境遇と環境の中で、ある人がその人の仕事にベストを尽くせるかどうかは、その人それぞれの仕事に対する情熱と将来を託せる夢と希望の持てる仕事かどうか?実質的な部分と、精神的に受付け得る仕事かどうか?
つまり、
自分自身、仕事に対する実質的な部分と精神的な部分の、二つの要素があると思います。
どちらかの一つでも、不十分。二つ揃ってようやく自分自身の仕事として位置付けられるのだと思います。しかし、なかなかこのような仕事は見つからない。一生かかっても見つけ出せない人も、この世の中にはたくさんいるのではないかと思います。
さて、
浜田主任の勤める証券会社は、まもなく破産してしまいます。浜田主任は、自分の上司以上に本田マスターのアドヴァイスに影響を受け、勤務する会社の破産した後も迷わず、彼自身の道を進む道標を、この飲屋で発見。迷わず第二の職業を模索し、その道に進むことになる。
また、
本田マスターは、one-generationも若い浜田主任の発した「ある言葉」を切掛けに、すでに中年に差し掛かった本田自身の後半の人生に、大きな飛躍のヒントを得る。本田マスター自ら、若い人の発現に耳を傾ける事の出来る感性によって受け止めた(浜田主任からの)アドヴァイスを基に、第三?の人生を見出し歩む動機を発見するのです。
あ、
失礼、、、
また、長くなりました。
あまりストーリーを喋ってはいけない。
ここあたりで、また次回、どうぞ続けてお読み下さい。そして、思いつかれたこと、発見されたこと、疑問に思われること、(今までどおり)コメント頂ければ、書き続けるエネルギーになります。
宜しくお願いします。
ほりえもん騒ぎから、ほりえもん事件へと転じて行きました。この「事件」、21世紀の国際金融ビジネス世界だからこそ存在する「事件」であり、新たな犯罪として日本経済に大きな波紋を投げかけ、日本社会の抱える社会的モラルのあり方にも、大きな波紋を投げかける引き金(trigger)になるでしょう。
いずれにしても、このような現象は、21世紀の新たな日本社会は変革を遂げる「胎動」を感じつつ、より良い新たな経済基盤と、正しく確かな社会構造の出来上がるよう、願ってやみません。
そして、
TSさんのおっしゃるとおり、
仕事に対する見方と捉え方が違ってきた、違ってきて同然でしょう。
いずれにしても、この事件、しっかりと見守って生きたいと思います。
そこで、
>プロというのはどんな仕事でも努力して極める事ではないでしょうか。
いくら頭のよい人でも、努力なくして発明発見はありえないと思います。ですから、仕事に関しても、当然ながら砂を噛むような努力は必要で、成功する人は日夜汗水たらして地道な努力を繰り返し、積み重ねられた「努力の成果」のみが、世間にさらされるのです。ローマは一日にしてならず・・・
21世紀の世界においても、一朝一夕の「成功」なんて、ありえないでしょう。
>皿洗いのたとえ話、、、
この例え、
職業に貴賎は無い!
の、
意味も、
含んでますね。
いつもながらTSさんの、すばらしいたとえ話ですね。
そして、
単純作業に取組む。は、如何なるものか!
の、問題も、含蓄されている!
そう、
全くの「ド素人」を集め、繰り返し行なう「単純作業」をやらせれば、効率の上がる人と、そうでない人との差が、毅然と見えてきます。
間違いなく、頭のいい人は、作業に慣れるための肉体的努力のみならず、頭で効率を工夫をする。
そこに、単純作業の出来高結果に、大きな差が出てきます。
TSさんのコメント、いつも新たな疑問を投げかけていただき、次々と緊張感が沸き起こります。
それを受け取る私自身、あたらな発見があります。
ありがとうございます
それをどうのように描かれるかは、
エセ男爵さん次第。
楽しみにしておきます。
コメントだけでも立派な記事になってますよね。
いつも頭が下がります。