Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ベクトルを合成する

2012-12-31 23:32:46 | しごと・キャリアのこと
2012年もいよいよ大晦日です。

今年は、組織全体のベクトルを合わせるためのお仕事に、活動を広げた年でした。

チームビルディングの中で、何を大切に考えるかとお尋ねすると、しばしば「チームのベクトルを合わせること」と返答されることがあります。

ベクトルって、現時点から、あるべき姿(ex.ビジョン)に向う矢印みたいなもの。

でも、案外、向う先のあるべき姿って不明確なのに、ベクトルをそろえることが大事って言ってらっしゃるケースがあるように感じています。

管理職向けの研修の中で、部下とのコミュニケーションで大切に考えていることの中で、もの足りなく感じているのは、「部下にチームのビジョンを話す」ということ。

目標設定や目標に対しての進捗の話はしても、このビジョンを話すことを重要視していらっしゃる方が多くいるとは言い切れないのが気になっているのです。

ビジョンを描く力、ビジョンを明文化する力、ビジョンについて語り聞かせる力、そして何よりもビジョンについて対話する力。

中でも、最後の「ビジョンについて対話する」

これなくして、ベクトルはそろわないと痛感する日々です。

ベクトルをそろえると言っても、どういう状態がベクトルがそろった状態なのかというと前提の確認をこれまで熱心にしてきませんでした。

そんな中で、今年はっきりしたのは、

仕事や活動に対する個人の動機や思考の枠組みなどが違う以上は、視点を変え、組織として正しい考えに基づいた行動を全員が取れるようになるには、実に時間がかかるということ。

しかも、完全な状態などない。

個人の動機や固有の思考の枠組みは尊重しながらも、在籍する組織の考えに沿うように視点を変えるには、他者からの内省の支援も必要になることでしょう。

相手を尊重するとは言葉で言うのは簡単だし、「これがこの組織の正解だ!」と言い切るのも簡単。

だけど、それで簡単にベクトルがあった行動ができるかというと、さて・・・。

そもそも共通のビジョンがなければ、バラバラの方向を向いてしまうベクトルを、共有するビジョンが束ね、方向が大きくずれたベクトルも、行動や行動のベースにある考え方の背景を理解しながら、

異なる考えや行動に触れながら、個人がコントロールな対象を内省によって変容させていくことで、

高校生の頃に「代数・幾何」で、学んだ「ベクトルの合成」という働きのように、ズレを少しづつ揃えていくのではないかと思っています。

それは、サクサクいかなくても落胆しないし、落胆もさせない。

本来必要な教育を計画的に効果的に行うための設計力を上げていくこと。

これが、来年以降の課題だと心に決めて、お客様の力が最大限に発揮できるようにお手伝いしていきたいと思っています。

今年の選択に間違いはなかったと思える1年になりました。

さて、どう具体化していくは年初恒例のマインドマップではっきりさせてみたいと思っています。

では、皆様よいお年を。
来年も、マイペースで更新していきます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビジョンの共有に必要なこと

2012-11-15 20:50:19 | しごと・キャリアのこと
ミッションやビジョンや目標を共有することは、まずは「同じ方向、同じゴール」を見つめることがひと苦労だと思う。

思いや価値観が違う人が集う組織で、見ている先がばらばらで求心力を高めていくことは難しく、エネルギーロスがあること、

過去を振り返ってみると自分があんまり上手くいってない組織にいた時は、やっぱり、そんな感じだったと思う。

個人の思いや価値観を基準にして人を評価し、相手をディスカウントしてしまったり、ビジョンに近づくため、あるいは目標の達成に必要な努力から自分勝手な言い訳をして逃避したりと、

そんなことが繰り返されるなんだかむなしい環境だった・・・

そんな風に振り返ります。

しかし、ビジョンや目標は、長短問わず期首に発表があったりするけど、

「回覧したけどね」
「読めばわかるでしょう」
「わかってると思うよ」
「言ってあるけど、わかんないやつは何を言ってもわからないからさ」、

ぐらいのレベルでは到底、共有できるものではないんだというこということを、発信側はどれくらい認識しているんだろう・・・

先日、仲間内で、上司の語るビジョンで心が動いた経験をシェアし、発表された内容を吟味した時に

「ビジョンって本当は優しいものなんだね」って話にまとまりました。

私はとある上司のことを思い出して話していました。

私は30代の半ばまで、コンタクトセンターのアウトソーサー(BPO:Business process outsourcingの会社)で仕事をしてきました。

平易な言葉で言えば、ある仕事を何らかのノウハウのある会社に委託しようというその委託先の企業です。

その時に、私の上司が語った

『我々はクライアントと一心同体なんだから、クライアントの痛みに寄り添うことなく我々の仕事(問題解決)はないんだよ』

という言葉を思い出していました。

今、思えばこれは仕事のビジョンです。

誰の何のための仕事なのかが、「一心同体」という極めて短い表現とともにビジュアルとして伝わりやすく

ものすごく心に染みたし、

さらに、退職した今も、社外からお客様のビジネスを支援する立場としては、根底にあるくらい同感して止まないものになっています。

私以外の人にはどう伝わったかは定かではありませんが、なんとなくしんみりとした場の雰囲気を思い出すに、神妙に受け止められたという記憶があります。

ビジョンは、自分が合意できる誰かの何かのために、自分をワクワクさせるように駆り立てるものである、そんな風に考えがちだったけど、

もう少し丁寧に考えると、グラッサー博士の5つの欲求の中でも、一人では満たしきれない「愛・所属の欲求」や「力の欲求」を人とかかわりながら満たして成長できる

そんな期待感があるからこそ、そのビジョンという名の船に乗っかれるんじゃないだろうかって。

あの時、私たちのチームは朝令暮改のクライアントのビジネスに翻弄され、疲労感やうんざりしたムードもあったし、先陣に立つ上司も頭を抱えていた。

だけど、立派だなあと思ったのは、

そんな時にこそ、自分たちの仕事の大義に立ち返り、邪念を振り払うかのように、仕事に集中しようとしていた上司の姿です。

雄弁でもない、熱っぽく、しつこいくらい語って聴かされたビジョンでもない。

ただ、そのビジョンの中に、間違いなく存在していた上司の姿を見て、共感から同感に変わっていった時に、

今思えば、あれが「ベクトルが一致する」という感覚だったんだろうと思う。

本当のビジョンは実はとっても優しいもので、それを体現しているリーダ-の元でこそ、静かに共有されていくものなんだって

今はそう思えます。

そういう上司の元で仕事ができた時期があったことを幸せに思います。
心から感謝しています。

そして、心から尊敬しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やめないよ

2011-04-03 16:27:00 | しごと・キャリアのこと
私は、サッカーのことをブログの記事にしたことがありません。
しかし、過去に三浦知良というサッカー人を、リスペクトしていることは書いたことがあります。

3月29日の「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ 日本代表×Jリーグ選抜」で、私は、カズのあのゴールを見て歓喜の涙を流し、震えました。

横浜FCに移籍したあたりから、今も日本経済新聞でカズの『サッカー人として』というコラムが不定期で連載されて、実はこれを読むのが私のひそかな楽しみでした。

年齢的には、少し先輩。
若い時から、何かと話題性に富み、いつも「あっ」と言わせる何かがあったけど、ここ数年のカズは、本当に大人で、選手としても模範的で、父として人として、いい意味で力が抜けているからできる陰ながらの活躍があったと思います。

以前は、この「サッカー人として」というコラムは、カズのWebサイトで見ることができていたのですが、随分前に消えてしまい、残念に思っていたところ、出版されていました。

タイトルは『やめないよ』



もうタイトルだけで、自分も老けこんでる場合じゃないなって思えてしょうがない・・・

改めて読み直すと、口語体で書かれたコラムは、自然体でさらっと読めるけど、一流選手でありつづけることができているからこその深さと愛にあふれ、自分の立場や責任、一流のセルフコントロール力について考えさせられてしまいます。

そして、飽くなき向上心や自分の選んでいる環境の中で、サッカーやそこにいる人に真摯に向き合い、いつも願望を語っているそんなカズに、私自身が、心底、憧れるているのに気づきます。

私にとって、希望や勇気は、与えたりもらったりするものではない。

カズの存在自体が希望であり、その存在に憧れ、ただ未来への勇気が湧いてくる。

『やめないよ』

私のモチベーションを維持できる大事な1冊。
カズ、ありがとう。

いつまでも、現役感を持って現場と響き合える自分でありたいと思います。

やめないよ (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変化を共に創る

2011-04-01 23:21:40 | しごと・キャリアのこと
今日は、多くの企業・官公庁・自治体・各種法人で新入社員・職員を迎えました。
超・就職氷河期を乗り越え、東北関東大震災から1カ月も経たずしての入社・入庁でした。

盛大な式典に変わって幾分簡素化されてはいるとは思いますが、組織トップからの歓迎と激励は、例年と遜色なくまたそれ以上だったことでしょう。

それに応える新入社員・職員の誓いの言葉。
それぞれが強い思い・強い気持ちで社会人としてのコミュニティに入ってきていると思います。

週明けから、新人研修が本格化します。
平常心で臨む予定ですが、例話に震災に絡んだ内容をいくつか用意しており、冷静に本質を太く伝えていきたいと考えています。

ショウジキナミダグマナイカガシンパイ・・・

新人研修では、「教える」ウエイトが高まります。

1年ごとに大きく変わることがない普遍的であり社会人のコミュニティが大切にしている価値、考え方、行動・所作について、それぞれの意味とともに教えること。

準備をしながら思うことは、講師としては企業側のニーズに応えることはもちろん大事な訳ですが、これから復興という使命を分かち合う彼らに教えることは、

日本の職場が、「置き去りにしてきたもの」でありながら、多くの人が、心の底では「本当はそれが大事」と思いながらも、今も声高に言うことを控え、温め続けていることについて、

いつもの年以上に明確に伝えていきたい。

ほんの一例をあげるなら

「競争」の勝ち負けではなく、お互いが貢献しあいながら「共創」すること

頑張りたいのに落ちこぼれたり、心の病に陥りそうな仲間を見て見ぬふりしたりしないこと

自分から「教えて」「助けて」と意思表示し、支えてもらいながら健全な心身を保つこと

これから遭遇することの1つ1つの意味を自分で自問自答したり、人と分かち合えること

自分あるいは自分の組織の使命や価値に基づき、問いの答えは「創るもの」であること

などなどは、例年以上に気持ちを込めたい。

1日も早く戦力にと考える事務局側からしたら、もどかしくもとも生ぬるいと思われることであっても憚らない。

理想論や精神論ではなく、事例・自らの体験談(主に失敗談)を通して、わずか7時間ほどの研修の中で、いかに相手の記憶や印象に残るように伝えていくかに集中する。

震災は、日本という国が変わらなければならない(あるいは取り戻さなければいけないものがある)ことを教えてくれました。

他者を大事に考え、助け合い、譲り合い、感謝忘れず、希望を見出す前向きさ、欲はなく、慎み深く、「地域とともに」生きるあの美しい姿と絆の力に、あらためて教えられることが多かったこの3週間。

そして、自分の価値観や経験が作り出している様々な違和感や、なかなか言葉にできない思い、電車の中や街中で静かに共鳴しあう波動・・・。

この3週間は、間違いなく私にとって忘れてはならない時間だったと思う。

そして、自分のなすべきことは、

一生活者として日本の復興の為に足並みを合わせながらも、自らが健康な心身で
この日本の大きな変化の時期に、今の仕事の中で、精一杯の持続可能な変化を共に創っていくこと

である。

このことに努力できなければ、お亡くなりになられた方々を初め、今なおも心身ともに癒えぬ傷や不安と闘う被災者の方に顔向けできません。

そして、

『後世畏るべし』

この不安定な時期に、逞しくこの世を切り拓いていこうと社会に飛び込んできた若者達に敬意を持って臨みます。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白木蓮の季節

2011-03-28 22:27:44 | しごと・キャリアのこと

「うちの娘が泣いてたよ、大学から卒業証書となんだろ?アルバムかなんかが、宅急便で送られてきてさ・・・」

今年は、多くの学校で卒業式が中止になりました。
本人も親御さんも無念だったことでしょう。

「白木蓮を見ると卒業式を思い出すんだよ・・・」
そんな他愛もない話を以前職場でした記憶がふとよみがえってきました。

その時の私は「?」
だって、生まれ故郷の金沢では卒業式に白木蓮はまだ咲かないのです。

先週末、被災地への支援物資を運ぶ途中、青空の下でたくさんの花をつけた白木蓮の木がありました。
今年は、ここ数年に比べると寒さが厳しく、都内でも大学の卒業式の頃は、白木蓮は咲いていませんでしたね。

でも、その代わりに
今年は何年ぶりでしょう、新入社員を桜の花と一緒に迎えることができそうです。
できることならば、入社式や歓迎会は過度に自粛しないで、当たり前のように迎えてあげてほしいと思います。

少なくとも新人研修では、講師の私においては、「愛情の自粛」や「体内電力の節電」はないと断言します!

いよいよ、新人研修があと1週間後に迫ってきました。
日本の復興の為に、社会人1年生を熱烈大歓迎したい、いや、する!

万全の準備で臨みます。

よろしければ


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

役に立って成長する

2010-08-20 00:19:28 | しごと・キャリアのこと
ちょうど2週間ぶりの研修のお仕事でした。
8月は、お仕事が少ない時期なのでこういうこともありなんです。

お盆は5泊6日で帰省して、体を休めていました。

7月に調子を崩していたというのも、講師として独立して3年目となり、どうやら私の仕事は、4月から7月までが1つの繁忙期と言えるためます。

7月は、息切れしていたと言うのが適切な表現のようです。

4月は新人研修で連日登壇に始まり、月10本以上の研修が続いていたことに加えて、7月は、中長距離の移動が多く、

今振り返れば、体が弱っている中で、公私ともにどうしても納得がいかないことに囚われていたことが不調の原因です。

が、

その頃の自分とは決別し、めでたく成仏していただきました。



セミサンノヨウニダッピシタツモリ・・・

今日以降は、それなりのスケジュールで、このまま、また秋の繁忙期に突入していきます。

私は、もともと接遇講師としてのトレーニングを受けて、いわゆる模範的(?)な講師スタイルを叩きこまれています。

しかし、今は、基本はもちろん踏まえつつも、模範的であることから自由になり、「受講者の方が熱中できる研修」を何よりも理想と考えています。

デキテイルカハヌキニシテネ

参加動機が主体的であってもなくても、可能な限りの関心を引き出し、受講者の方自身が貪欲にインプットし、貪欲にアウトプットしようとする環境や雰囲気作りを作ること、

これは自分自身が健康体で、感覚的に冴えていて、受講者の方々に集中していなければできないし、

一時的な昂揚感で自他をあおることなどあっていいはずなどない。

研修の効果は、受講する前と後の行動の変化があること。

無論、その変化が長く続き、習慣化すれば最高ですが、そうでなくても、いつも自分の行動を振り返る基準を持ち続けてさえいれば、行動の修正力のカギになっていくと考えています。

若手の皆さんには、常に期待しています。
吸収力があり、柔軟で、素直な人ほど、気づきが多く、表情や頭上に閃きが見える。

無責任な期待ではなく、本当に期待しています。

40を過ぎ、公私ともにやりきれない経験を繰り返し、失望、諦め、妥協、惰性で過ごした時期もあったけれど、いつもどこかで諦めきれない自分もいます。

現実として受け入れることは必要だけれど、それは諦めや妥協、惰性で過ごすこととは意味が違う。

だから諦めきれない人を応援したくなる。

執着すると苦しいけど、諦めないでいるからこその成長ってあるし、私自身、何歳になっても成長している実感を持っていたいと真剣に思っています。

自分の成長に期待できなくなったら、その時は、今の仕事は止めようと思っています。

自分には人財育成に関わってはいけないと言い聞かせても、決して言い過ぎではないかと。

何を持って成長とするかは、その時の自分の感じ方に任せればいいように感じています。
それに、成長したかどうかなんて、実際は自分ではいかようにでも評価はできますしね。

書きながら、成長に囚われすぎるのもなんかちょっと違う感じもしてきた(苦笑)

ただ、変化する時の中で、どこかで誰かの役に立ちながら成長実感を得たい自分にとっては、自分自身が柔軟に変化していく必要があり、場合によっては自分自身、流されながら気づかない可能性もある。

今に集中していれば、そんなこともあってしかり。

さあ、またシーズンが近づいてきます。
今に集中できる自分を作り、可能な限り、受講者の皆さんのお役に立って行きます。

充実した今日1日に感謝(合掌)

プチっとお願いします。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5つの質問から

2010-06-28 08:36:32 | しごと・キャリアのこと
先週は、ブログ更新をお休みしていました。

週末、箱根から御殿場に行き、その足で金沢へ戻っており〆は福島と少々移動が長くなっておりましたがためです。

イチオウイイワケ

7月は、ドラッカーマネジメントの講座を2回受けておりました。
今年はドラッカー生誕100年の年であり、現在は「もしドラ」は、ビジネス書のセールスの上位を爆走中です。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


自宅の本棚には、3冊のドラッカーの本があり、再度読み直した本があります。

「経営者に贈る5つの質問」です。

経営者に贈る5つの質問
P.F.ドラッカー
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


別に、経営者に限らず、それぞれの立場で自分をマネジメントする上で有益な本だと思います。

5つの質問を引用させていただきます。

1.われわれのミッションは何か?
2.われわれの顧客は誰か?
3.顧客にとっての価値は何か?
4.われわれにとっての成果は何か?
5.われわれの計画は何か?


です。

1について、ミッションは、既にあるのですが、改めて見直すことになりました。
考え抜く余地があるのです。

なぜなら、私にとっての顧客、顧客にとっての価値についてが、あまりにも漠然としているからです。

ということで、マインドマップで書き出してみました。



顧客について、強引に7つブランチを伸ばして、自分が提供できているであろうと思いこんでいる価値を書き出す。

書きながら思ったこと:
その価値は、そもそも顧客にとっても価値なのか?
7つの顧客のうち、直接の活動対象である顧客からのニーズから遠すぎやしないか?

しかも、最近、やってることって、「できること」「やりたいこと」に過ぎず、「本当に成されるべきこと」なのか?

つまり、新しく「挑戦的な仕事」から遠ざかっている現実にいよいよ本格的に向き合うことになった・・・

挑戦的な仕事を選ぶために、どの仕事をやめてしまうか。
それはかなり勇気が必要なことであります。

最近、ずっとモヤーっとしていたことって、そのふんぎりがずっとつかなかったことなのです。

この夏は、ターニングポイントになりそうです。

プチっとお願いします。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リレーが教えてくれること

2010-06-16 00:38:46 | しごと・キャリアのこと
少し前になるのですが、「ブレークスルー思考法」という思考を学んだ時に、授業の中で、
男子陸上競技の世界記録が話題に上りました。

男子400m世界記録:43秒18
男子4×100mリレー世界記録:37秒10

それぞれの記録は、樹立した選手も、時期も違うので、単純な比較はできないのですが、この数字から読み取れることとして、同じトラックを1周するのに、1人で走るよりも、4人で分担して走った方が記録が6秒08も早い事実。

関心を持ったこともなかったので、軽い衝撃。

あれから、5か月経って、このことがずっと頭の隅に残っていました。
気になって100mの記録とリレーの記録を比較してみました。

男子100m世界記録:9秒58
男子4×100mリレー世界記録:37秒10

リレーの記録を単純に÷4(人)してみると、1人あたり9秒28となる。
0秒30も世界記録より早くなる。

これも気にしたことがなかったので衝撃。

まあ、冷静に考えれば、リレーゾーンでバトンを受け取る時に、既に加速している状態で走り始めるためトップスピードに近い状態で走れるので、リレーでは、1人当たりの100mのパフォーマンスが世界記録を上回ることになるんですよね。

北京オリンピックで日本男子チームが銅メダルを獲得したレースが感動的で忘れられなかったことも、私に柄にもなく計算機を叩かせた要因です。

何度も泣けるレースである・・・
応援している為末大選手も男泣きしていますし。




4名選手のコメント⇒コチラ

チームワークってこういうことですよね。

1人当たりの仕事量が増え、他の人の応援に回れないとか、1人で完結しなければいけない仕事が増えているとか、働き方や働く人の背景がそれぞれ違うこと、評価制度が個人主義的な仕事の仕方を当たり前にしてしまったとか、いろんな要因があって機能しにくくなっているチームワークです。

うまくいっているチームは、はっきりとした目的・目標のもとに、年代とか性別を超えて、持てる力を発揮し、お互いの立場を尊重しながら、思いやり、調整し補い合い、信頼し、感謝し、喜びあい・・・

力を合わせて仕事をすれば、スピード・クオリティアップにつながることを知っています。

仕事で抱える悩みが多い世の中ですが、救世主はひょっこりやってくると思えないし、結局は、そこで働く人の1人1人の力で状況を変えていくことなんだろうと思います。

個人で仕事をする私ですが、長期的な契約を結んでいるお客様とは「協働」だと思って仕事をすることは、常日頃忘れないように心に決めています。

今日は、メンタルヘルス系の研修のテキストを作りながら、そんなことを考えていました。

南アフリカで戦うサムライブルーも新しい感動のチームワークを見せて欲しいですね。

プチっとお願いします。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後生畏る可し

2010-06-05 18:10:56 | しごと・キャリアのこと
今朝のNHKのニュースで、早稲田大学の男子チアリーディングチーム「SHOCKERS」が紹介されていました。



ハンパナイ「エガオダンシ」デシタ・・・

仲間を信頼できなければできない爆発的なパフォーマンスに、
「チームワーク」は死語ではなく未だ健在の社会なんだと安堵します。

しかも、チアリーディングチームを応援する人がいる・・・

彼らも、大学を卒業していつか社会人になります。

ちょっとやそっとのネガティブ要素など寄せ付けもしなさそうなその笑顔は
不機嫌な職場を必ずや変えてくれるものと期待します。

さて、

私は、研修では自分より年下から同年代の受講者の方と時間を過ごすことが多いのですが、
昨日の研修で確信しました。

年長者から見て、経験不足と思える若手であっても、これからの時代は、
間違いなく彼らが力をより一層の力を発揮して、失敗しながらも力強く仕事を進めて
成果を出す時代です。

横たわる年代ごとに異なる常識の違いは、目くじらを立てる代わりに、
お互いがお互いの常識を受け入れ合い、補い合うことで解決できるように思うのです。

熱心に知ろうとする、粘り強く考えようとする、吸収しようとする態度、柔軟に気づく力、
もっと学んでみたいという意欲に溢れ、理想をまだ諦めきれない、
そんな若手はもっと活躍すべしですよ。

私は92年の入社なので、バブル末期から崩壊の時期に社会に出ました。

その後、就職氷河期を乗り越えキャリアを形成していくために、
高校・大学はキャリア教育に力を入れ、少子化社会で大学も生き残りのために、
就職支援に知恵を絞っているところも多いかと思います。

仕事について考える機会は、私たちの世代より間違いなくある。

そんな中で、仕事理解、自己理解などを通じて、真剣に働くことに向かい合っても、
100社応募して1社しか内定がもらえない。

経済状況が、1年ごとに就活に及ぼす影響も異なっていたり、親の世代のリストラを見ながら、
ただやみくもに頑張るだけではダメと知り、人や社会を簡単に信じない。

そんな中で、様々な解決策を見出し、自分なりの成果を得ようと、情報収集したり、
自分なりもモチベーション管理方法を、試行錯誤しながら、

経済成長が期待できない世の中で社会に出る彼らには、それなりの覚悟があるのではないかと、
私は思っています。

そんな覚悟のある若手から、私たちの年代はどう見えているのでしょうか?

自分の研修は、その覚悟に応えているのか?

この記事の内容は、前から書こうと準備していたのですが、後押ししたのは、
最近ハマっている論語・・・

子(し)曰(いわ)く、後生(こうせい)畏(おそ)る可(べ)し。焉(いずく)んぞ来者(らいしゃ)の今(いま)に如(し)かざるを知(し)らんや。四十(しじゅう)五十(ごじゅう)にして聞(き)こゆること無(な)くんば、斯(こ)れ亦(また)畏(おそ)るるに足(た)らざるのみ。

意味をすごくコンパクトにまとめるなら、

後の世代を、侮ってはならない。いつか自分たち以上になる可能性があるが、
40・50になっても評判が聞かれないようなら見込みがない。

うっつ、40代になった自分には厳しい一節でもありますが・・・(汗)

多分、読む方によって、別の解釈ができるかと思います。
論語は読む時期によっても解釈が変わる、というのがわかります。

研修を受講する相手の立場を整理してみた帰りの特急電車でした。

プチっとお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

叱ること・叱られること

2010-04-08 23:29:39 | しごと・キャリアのこと
新人研修が、ほぼ全開のエネルギーで進行しつつあります。

社外講師となり3年目の春です。
1年毎に、新人に教えることも変化してきているように思います。

私は、決して「厳し目の講師」に分類されている訳ではありませんが、新人の皆さんを叱る機会も増えています。

講師は接客業というスタンスの私は、新人研修以外の研修では、お客様を叱ることなどありません。

また、独立してからの自分には、部下・後輩もいませんし、子のいない自分にとっては、人を叱ったり注意をしたりする習慣もありません。

そして何よりも、常に「他人を喜ばせろ」という囚われを持っている自分にとって、叱るということは、特別な行為です。

しかしながら、まだ学生気分の抜けきらない新人に対して、社会人としてふさわしくない考え方や行動をしている時、それを放置し、無関心でいることは愛情でも何でもありません。

「他人を喜ばせて、人に好かれていたい」などという、私利私欲に、私自身が囚われている場合でもありません。

私にとって叱ることは、

相手の良くない言動の事実を冷静に伝えて、それが結果的に相手の評価を下げたり、信頼を損ねるものであることを「心配している」のだ、ということを「本気」で伝えるコミュニケーションであると思ってきました。

本気であるが故に、力が入ることもありましょう。

大事なお客様であると思えば思うほど、上っ面を撫でたような適当な言葉で、些末な対処方法だけを教えるなんてことはできません。

叱ると決めたら、事前に叱る内容を冷静に整理して、叱り方をシミュレーションすることも必要な訳で、私は、皆さんが思っている以上に真面目に叱っているつもりです。

新人研修で教えることの大半は、当たり前のことばかりです。

でも、理解した内容がすぐ実践できるとは限りません。

私自身も、その当たり前のことが、当たり前のようにできていないことを痛感し、いまだに多少なりとも失敗もするのです。

だからこそ、若手を心配するのです。

抜けきれない学生気分のまま、中途半端な気持ちで仕事に向かい合っていた時に、上司から「目の色、変えて出直してこい」って言われた私。

お客様からのクレームにまともな対応もできず、嫌な思いや情けない思いをしてきた私。

自分の価値で勝手な判断や勝手なルールをつくり、新しい組織の大切に考える価値をいつまでも理解しようとしなかった転職したての頃の私。

失敗を失敗と認められずに、誰かのせいにして始まる言い訳に「能書きたれんと、まずはあやまらんかい(関西弁)」と一喝された私。

私自身は、叱られた経験はそれほど多くありません。

でも、今思えば、叱ってくれた数少ない上司のインパクトのある言葉は今でも自分にとっての「ありがたい戒め」になっています。

自分の中に今もいる「ダメな自分」を、受講者の中に見いだした時、自分に向かって問うかのように語り掛けている自分がいます。

私は、感情的になることはありません。
相手に伝わるような温度の思いは、自分で意図的に生み出さなければなりません。

ミスはに誰だって起きるもの。
時に、ミスは意に反して起き、誤った行動は無意識で軽率です。

ミスの再発防止や挽回する未来思考はもちろん必要なことです。
ETC型の新人なら、当たり障りなく謝って、高い学習能力で、スマートに改善することもできるでしょう。

しかし、叱られた側にとって、忘れてはいけないのは素直に詫び、指摘してくれたことに感謝すること。

そんな真剣なやりとりで、通じ合うことができた時のなんだか「ヤバイ泣きそう」的な震え。

「何を正し、何をわかちあうか」

このことが大事であることを、私に教えてくれたもう2度と会えないかもしれない受講者のみなさん、本当にありがとうございます。

印象に残る研修がまた1つ増えました。

プチっとお願いします。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

考え方と行動を教える

2010-04-04 18:33:38 | しごと・キャリアのこと
今年度の新人研修が始まりました。
初日は、強風の中、横浜まで。

さて、例年、日本生産性本部が発表している今年の新人の特徴ですが「ETC型」とのこと。

平成22年度・新入社員のタイプは「ETC型」

どうやら、効率の優先によって徴収員との会話が無くなってしまったETCに例えられているんですね。そして、ITを駆使して情報収集の力に長けておりスマートである新人の皆さんを表現されているようです。

うまく例えられるものですね・・・さすがです。

直前まで心のバーが開かないので、性急に関係構築を急いではいけないとのことで、迎え入れる側としては「スピードの出し過ぎには要注意」とのこと。

これは、大きな傾向として理解しておく必要はあるのだと思うのですが、企業側としては1日でも早く戦力になってほしいと思うもの。

ご依頼いただく企業の人事ご担当者様のご要望も様々です。

「最初から、ガンガン飛ばして下さい」「終始、温かく親しみやすくお願いします」「とにかく勇気づけて下さい」・・・

基本的にカメレオン的性質の私は、イメージに従って自分を変えていくことはできなくはないのですが、「厳しく」というご依頼の企業様とはあまりご縁がありません。

私は、新人研修の時期は、いつもの研修と異なったインストラクションを意識しています。

それは、いつも以上に「わかりやすく教えることにこだわる」ということです。

まず、新人の時期は、「インプット」することがたくさんあるので、なるべく短い言葉で、本質・意味・根拠を骨太にインストールする必要があると考えています。

饒舌にならないようにインパクト勝負です。

昨年の研修で、アシスタントに入って下さった方が、「はるさんの研修には、短くて、刺さる言葉が多い」とフィードバックしてくださいましたが、もしかしたら、それは私の特徴かもしれません。

今年もこのテイストは変わりません。

そして、「厳しさ」も「優しさ」も意識しません。
「厳しさ」や「優しさ」で意図的に相手の心理操作をしません。

ただ、集中力を高めて、理解しなければならないことを理解できるように、できるようにならなければならないことをできるように、勇気をもって自らが自分の行動を社会人仕様に変えていけるように支援するだけです。

社会への発言力の高い私ども年長者は、若手のことを年長者独自の視点で表現します。

中でも、若者のコミュニケーション能力を過小評価する年長者は多く、私はいつも違和感を感じています。

もし仮に、若手のメッセージの受発信能力が弱いとしましょう。

そうであったとしても、年長者である私たちは、彼らとのわかちあいを成立させる共同体です。

私たち自身の受発信能力で補うこともできますし、わかちあいがうまくいかないことが仕事上、障害になるのであれば、どこをどう変えて欲しいか、具体的に教えていくのも、年長者の役割だと思っています。

それをしないのは、年長者の怠慢であり、自らのコミュニケーション能力への慢心ではないかと思えて仕方がないんです。

そして、若手にとってコミュニケーション能力は、ベースになる大事な能力でありますが、それがその人の全てではありません。

実際に、例年、研修でうかがう企業の新人は優秀だと感じることが多いです。

コミュニケーション能力は、その他の素晴らしい能力を活かすためのオペーレーションシステム(OS)の「大きな一部分」であると思います。

長年慣れ親しんだコミュニケーションスタイルやパターンを変えるには訓練が必要です。しかしながら、その為の「考え方」と「具体的行動」は常に変えることができます。

われわれ年長者に比べれば、それが柔軟にできるのは「若手の強み」です。

4月は、たくさんの新人の方と出会う季節です。

社会人としてのコミュニティの中で、新人の皆さんが快走できるように、迎え入れ、「考え方」と「行動」を教えながら、入口側から背中を押していく、そんな自分でありたいと思っています。

引き続きワクワク中です。

プチっとお願いします。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ディスカウントなき教育

2010-02-28 21:39:10 | しごと・キャリアのこと
ようやく先の島根・鳥取の旅について記事をアップします。

2月19日の夜から、夜行バスで島根の益田市に向かっておりました。
目的は、成功を修めている企業から学ぶためです。

1つは、合宿制免許を含めて全国で第5,6位の売上げ規模を誇る「Mランド益田校」という自動車学校。

全国から人が集まる不思議な自動車教習所―たった二週間で若者が変われるMランドの秘密
小河 二郎
PHP研究所

このアイテムの詳細を見る


DVDも出ています⇒コチラ

もう1つは、益田の女性の雇用創出に大きく貢献している高級ニット服の製造販売で知られる「みやこ編物」さんです。

(みやこ編物さんについてのレポートは、いつか私が商品を購入した時にレポートします)

Mランドの特徴的な経営は、すでにDVDで見て知っていたのですが、やはりご訪問してみて、社員・教習生の方と接してみると肌で感じるものがあります。

経営者である古河会長曰く、

「自動車免許を取得させることは難しくはない。だから、それ以外にこれからの若者に何か大切なことを教えたい」と。

まず、教習生はゲスト。

ゲストは、至るところで挨拶を交わしあっています。



それがMランドでのお約束。

また、広大な敷地内には、合宿所、和みのスペースだけでなく、茶室や美術館があります。

そして、整然と片付けられた掃除道具の倉庫。

ランド内の掃除そしてトイレ掃除(素手)はゲストが行います。
掃除をするとMマネーというランド内でのみ用いられる通貨がもらえます。

掃除はエントリー制になっており、動機は何であれ、朝7時前から続々とゲストが集まって来ては、清々しい時間を過ごすとのこと。

古河会長曰く「若者は年々良くなっている」と。

微塵も迷いのない言葉に、私自身は「ホントかな?」と思ったりもしたのですが、合宿生活も14日目ともなるとさすがに感動的な光景が見られるのであろう・・・

訪問時間内、見学者の私たちにも挨拶をしてくれるのかな?と期待をしたのですが、ちょっと戸惑っている模様。

こちらから「こんにちは」と挨拶をすると、うつむき気味だった一人ぼっちの女の子がキラキラの目で「こんにちは」と返してくれました。

カワイイ・・・

腰パンの2人組の「男子」に、私から「こんにちは」と挨拶をして「順調?」と尋ねると、「3日目なんすけど、マジで自信ないっす・・・」って、極めて素直な反応。

私も、20年前、仮免取れずに、親に迷惑かけたのが懐かしく思い出され「一発で合格しなよ・・・」と願うのでした。

ゲストは、既に入校している先輩たちがしているように、挨拶をし、そして、次に学ぶことは

「譲ること」

こんな標識がありました。



あー、車の運転だけではなくって、譲れないことによる諍いって、そこかしこであるよねぇ、

譲りすぎもどうかと思うけど、車の運転だけでなくところどころで大事だと感じること多い昨今です・・・

それから、素敵だなあと思ったのが、大型車のボディに書かれていた「Knight on the Road」「Noblease OBLIGE(ノブレス・オブリージュ)」の文字。

大きくて強い車を操る者の心構え:力のある者の責任を表しているんですね。

それから、敷地内には茶室があり、若者が茶の湯をたしなむイベントがあるそうです。

14日間、学校や親が教え切れないことを学ぶことができます。

イマドキの若者が、「茶道や伝統的な精神論からどれくらい学べるんだろうか?」「どれくらい意味あるのかな?」と、ずっと考えていたのですが、

ここで経験したことによって、その後の人生の中での感性のアンテナの感度は少なからず高まるのであろうと思います。

自分自身もそうかもしれない。

今現在、若い頃に学んだことや習ったことを学びなおしたり、習いなおしたりしてるしなぁ・・・

さて、私がMランドで学んだことは

イマドキの若者にわかるはずないとか、言ってもムダとか、若者の力を「決してディスカウントしないこと」です。

(※ディスカウント:そのものの価値よりも悪く受けとめること)

理解度や感性などに差はあっても、その人なりの吸収力や感度で少なからず、何かを得ることができるはず。

私がいつも若者を見ていて思うのは、

自分もイマドキの若者だった過去において、多少なりとも困惑しながらも、年長の方々は、私たちに仕事を教え、流儀を教え、叱ったり誉めたりしながら、手間やヒマをかけて関わってくれていたということです。

年長者の語る精神論を古めかしいと思ったこともあるけれど、現実問題として、私たちは異年代のつながりの中で生きていかねばならず、その現実に対応するには、先人の知恵や常識を受け入れ同じコミュニティの中で調和して生きていくことだと思うのです。

無論、教える側は押し付けるのではなく、教わる方は、考えもなく迎合する必要はありませんが、

「教育的素材」を提供しつづけることを絶やしてはいけないように思うのです。

20才前後の頃、私は、今よりずっと怖いもの知らずでしたし、また今と同じくらい臆病でもありました。

今の若者は、何が自分と違うのか?と問うた時に、

調査機関やマスコミが発表するような一般的な傾向はあれど、実は一人一人を良く見れば、変わらない部分の方が多いように思うのです。

違いにばかり目が行き、同じところを見ていないよね・・・。

繋がれるところたくさんあるはずなのに、見落としてんじゃないんかな・・・

て、思ったりもするんです。

大人主導で作った社会の中で、若者は多くのベネフィットを得ているけれども、私たちの経験し得なかったダメージも間違いなく受けています。

『若者をディスカウントしないで信じぬくこと』

古河会長から学んだことです。

はやいもので、来年度の新人研修の季節が近づいてきました。

毎年、この時期に講師としての姿勢を正すことができることを幸運に思います。

自分の姿勢にもブレはありません。

ぷちっとお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泥水に咲く花

2009-09-27 22:28:30 | しごと・キャリアのこと
今日は、(株)統合教育研究所でトレーニングを受けていた「MMPコンサルタント」コースの試験・認定式でした。

おかげさまで「MMPコンサルタント」として認定されました。

MMPコンサルタントって何?という方は→コチラ

家庭を持たない私の成長は、仕事に偏った成長でしかなかったかもしれません。

理由が色々あって転職も重ねたし、雇用の形態もさまざまで、本当に仕事に集中できた時期ばかりではない私は、仕事で「幸せ」だと感じることは、刹那的でした。

モチベーションは自家発電、自分への教育は常に自己投資、転職は自己責任、今思えば組織の中にいてもホント孤独だったですよね・・・。

本当にチームワークの素晴らしさを実感できた時期って、短かったと思います。

一緒に誰かと本当に大事にしたいモノを大事にしたかった・・・。
同じミッションに向かって力を合わせて熱くなりたかった・・・。
1日のうち8時間を費やす仕事の時間の中でもっと幸福感を味わいたかった・・・。

心の中でずっと飢えていたんだと思うんです。

それが、メンターシップ経営を推進するMMPコンサルタントにひきつけられた理由です。

「メンターシップ経営とは、人を単に管理するという発想ではなく、組織の方向性や価値観を明確にした上で、事業に関わる全ての人(社員・社員の家族・顧客・取引先・・・)の幸せを鑑み、人を動機付け、成長を促し、能力を向上させるように導く姿勢やスキル、また、その仕組みによって組織を活性化していくマネジメントを意味しています(統合教育研究所のホームページより)」

一生、こんな仕事をしていきたいと思っています。

いただいた認定証には、蓮の花の写真が入っています。

蓮の花は、どんなに汚い泥水の中でも、その中から養分を吸い上げ、美しい花を最終的にたくさん咲かせます。

人生にはいい時ばかりではなく、会社経営だっていつもいい訳ではないです。

しかし、ステージがいかなるものであっても、咲く花がある。

どんな環境でも、咲きたいと願う花を、思い切り咲かせてあげたい。

ご指導いただいた、大野雅之先生の私たちへの期待・願いが込められた蓮の花です。

お釈迦様が、なぜ蓮の上にいる理由がわかりました。

自分自身も蓮の花のようでありたいです。
学びはまだまだ続きます・・・。

最近なぜか10位以内にランキング



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心理的価値の共有

2009-05-31 18:02:35 | しごと・キャリアのこと
昨夜から、時計は一回転・・・久しぶりの12時間睡眠でした。

充実した2度寝の朝、いや昼下がりぃ~。

新聞を読んでいたら、日経新聞の広告に、慶応大学大学院の高橋俊介先生のメッセージが出ていました。

「過去に解を求めるな 組織の多様性が生き残りの道」と大きな見出しに続いて、ダイバーシティ経営についてメッセージがありました。

そこでスイスの高級腕時計がなぜあんなに高価でも売れるのかに触れて、日本のもの作りにも、いっそうの心理的価値が求められようという内容でした。

その商品の何に価値を置くかは人それぞれ違うと思いますが、やはり気まぐれな消費者に選ばれる為の競争は熾烈です。

でも、最終的には作る側、買う側の心理的な価値の共有があって、長く続く安定した取引がなされるのではないかと思っています。

私はサービス業の経験が長い訳なんですけど、今、仕事で製造業のご支援をしています。

幸いにして、工場に近いところで2年弱仕事をしたことがあり、もともと右も左もわからなかった訳ではないのですが、製品がマーケットに投入されるには、実に多くの人の手をくぐって投入されていることを知っています。

それも、部品点数の多いプロダクトであればあるほど、上意下達で機能的な価値だけを満たすだけのもの作りではダメで、

厳しい品質基準はもちろん、開発や設計、原材料の調達、加工の過程、出荷まで、皆がお客様を見えていて、後の工程への愛情や思いやりがあって、

そして、品質・コスト・納期のパフォーマンスをその時の最高のものしていくことで、最終的にお客様に安心感や、満足感、幸福感がもたらされると思っています。

創造性が求められる職場ほど、人と人が意見を闊達に交わし、一見、異なる意見の違いの中に、最終的に何か「同質」なものを見出していき、合意が形成され、皆の納得が次のステップが力強くなる。

高橋先生もおっしゃっていますが、心理的価値を支えるクリエーティビティは1人の天才から生み出されることがなく、多様なアイディアのぶつかり合いからはぐぐまれるというのは同感です。

多様な考え方を、束ねて創造性を発揮していくためのリーダーシップは、同質で内向きなピラミッド型の組織の中は、異質のものと見られてしまうかもしれない。

(仕切る人の心の持ち方と、仕切り方次第なんでしょうけど)

でも、仕事でファシリテーションをやっていると意見を放つ方は案外すがすがしいものであるように感じてるんですけど、それは私の思い込みなのかな・・・

GEの組織運営の1つに「集合天才」という考え方があります。
「一人ひとりは凡人であっても、互いに協力し、各々の能力を生かすことができればよいのだ。」

この部分だけ取り上げると何だか、地味で、成果へ直結しにくい「甘い」組織運営に感じられるますが、自分たちの使命がわかち合われているからこそ、

単に滅私奉公的な成果至上主義に陥ることなく、自分の能力を活かしているという納得感が仕事の中で得られ、結果的に成果を出せるように思います。

特に、ブランド力を持った会社は、働く側にも、人と人との間に、そして何よりも、その仕事そのものに心理的な価値の共有が必要だと思うし、なされている。
機能的、経済的な価値だけでなく。

そういう結びつきがあるから、お互いを信頼してぶつかり合いの結果、クリエイティビエィが上がる循環を産むのではないかと。

自分の仕事に対して、いい意味での諦めがつかない若手ほどその可能性を秘めていて、何とか力になりたいと思う日々です。

たまにお願いいたします。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうありたいのか

2009-05-17 16:46:46 | しごと・キャリアのこと
先週金曜日、2月にメンター研修でお世話になった株式会社統合共育研究所の大野先生と新田様をお尋ねしました。

2月に初めてお会いしてから、何度かお会いしています。

というのも、私自身が現在メンターとしてのトレーニングを受けているからです。4月、新人研修でワラワラしている中で、メンター養成研修を受けており、次なるステップのご相談に行っておったのです。

この研修の後、私の進みたい方向ははっきりしました。
これまでも、ある程度明確になっているつもりでしたが、もう確定。

完全に腹くくれました。

それは、メンターシップを取り入れた経営支援を行うことです。

今も部分的に行っている仕事なのですが、より統合した支援がしたいのです。

これは講師の仕事と並列で行える仕事です。
もともとコンサルの仕事もしてきていますが、その領域で一生やっていきたいかというと強く思えない自分がいました。

カウンセリングやコーチングなど、人を支援するために必要なスキルはずっと学び続けています。

しかし、様々な心理療法や技法を学ぶことは、手段です。
もちろんクライアントの問題解決の支援をするには手段を身に着けることは大事です。

しかしながら、ここのところ、手段に振り回されすぎて、あれもこれもできてないと一人前になれないみたいな感じになっていて、不全感で自分がよくわかんなくなっていたのでした。

メンターは、特定のスキルを持った人ではなく、「あり方」です。

自分がどうありたいのかを決めなければ、目的のないスキルや知識の習得に翻弄されるだけ。

自分がどうありたいのかを考えれば、今自分はどういう行動が必要かがわかり、必要な知識の優先順位がはっきりする。

自分がどうありたいか(Be)
その為に何をするのか(Do)
その為に何を持つか(Have)

こんな当たり前のことを頭でわかっていても冷静に考えられなくなっていました。渦中にいるとそんなもんです・・・。

シンプルに考えることだと思う。

どうありたいかは、先日更新されたミッションであります。

シンプルに歯切れ良く進んで行きたいと思う、風の強い午後です。

もうすぐベスト3です。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一人で抱えているお悩みをアクションラーニングで解決!

2012年の6月からアクションラーニングのコーチとして活動しています。アクションラーニングとは⇒コチラ
月に1度、アクションラーニングによって、個人が抱える問題を対話で解決する会を開催しています。
アクションラーニングでは、問題を持つ方が問題解決できるのはもちろんですが、グループメンバーも提示された問題を自分のことのように考えながら、チームビルディングや自らのコミュニケーション力向上やリーダーシップなどについて振り返り、学ぶことができます。
◆最新のスケジュール◆
確認・お申込みは、告知サイト「こくちーず」より⇒コチラ