Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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NHKスペシャル「キラーストレス」で、マインドフルネスのことが紹介されました

2016-06-20 08:02:18 | マインドフルな日々
6月18日・19日と2夜にわたり、NHKスペシャル「キラーストレス」で、体を蝕むストレスについて特集があり、
マインドフルネスのことが紹介されました。

アメリカで爆発的にという、冠がつくマインドフルネスですが、そもそも日本には座禅や祈祷の文化があるわけですから
本当は目新しいものでもなんでもないのですが、

インターネットやデジタル機器の普及に伴って本当に刺激となる情報が増えた昨今、
それから離れることをしていかないとますます健康を損なうことが、「脳」の仕組みを中心に理解できた方も多いのではないでしょうか?

日頃、北陸マインドフルネスセンターで、マインドフルネス心理療法の1つ「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で、支援をしていますが、

座る瞑想だけに限らないマインドフルネスの実践を習慣化することで、脳の中の症状を緩和する部分の神経可塑性を促進するとわかれば、
うつや不安障害の方は、どうすれば治っていくかが容易に分かります。

無論、苦悩を生み出してしまうその方特有の「認知」の修正は、必要なことは必要ですが、扁桃体が過剰に興奮している真っ只中では、
なかなか進みにくいと思います。

問い合わせを受けた時に、まずが「1ヶ月間、呼吸法を実践してくださいね」と言って、その人にとって希望と感じることができれば
セッションを開始するようにしています。

そこからセッション開始に至る方もいれば、もしかしたら1ヶ月続けたことで自分で何か変化を感じることができた方もいらっしゃるのかもしれません。

いずれにせよ、静かな時間を持つことで、騒がしい脳内が静まり、扁桃体の過剰な興奮を抑制できるような人間らしい脳が力を取り戻していくことに
なったら良いですね。

そういうことに気づく人が多い番組であったのではないかと思います。
マインドフルネスの実践が多くの人の役に立ちますように。
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うつ・不安障害を治す自己洞察瞑想療法:初めての瞑想に取り組んだ日のこと

2015-11-14 23:34:05 | マインドフルな日々
北陸マインドフルネスセンターのブログでも書いている記事ですがこちらにもアップします。

私がマインドフルネス瞑想療法士になるトレーニングを始めた時のことを少し思い出してみます。

私の最初の1ヶ月目の自己洞察瞑想療法の呼吸法の実践時間の目標は20分でした。

しかし、初日の記録は1分28秒でした。

「5分ぐらいたったかな」と思い、セットしていた「キッチンタイマー」をチラっと見た時に、「01:28」という数字を見て、がっかりしたのを覚えています。

そこから、しきり直して、またしばらくして「チラ見」すると「3:00」を何とか過ぎたくらい。

こんな調子がしばらく続き、結局この後も全く集中することができず、初日は「今日はもうムリ」と断念しました。

そんな瞑想デビューでした。
このような調子は、大なり小なり最初の1週間ぐらいは続いたように思います。

こんな調子で瞑想指導ができるのだろうかと、心配になりましたし、自分は支援者として向いていないんじゃないかなと後悔もしました。

その時に、まずやってみようと思ったのは、マインドフルネスの大きなポイントである「無評価になる」ということ。

例えば、「今日、私は5分間しか呼吸法ができなかった」は自分に対しての評価(しかも否定的)です。

実際のところ、20分を目標にしていれば、5分だとなんだかやっぱり物足りない感じはしてしまいますが、

そこには、「今日、私は5分間呼吸法をした」という事実があるだけです。

例え、思うように呼吸法を続けることができなくても、
附録【記録表A】スケジュール表をコピーしたものの呼吸法の欄に(5)分とだけ記録を残せばいいのですが、

当時の私は、とても大田先生に報告できるものではないと記録には残しませんでした。
自分を許せない自分や、他者からの評価を気にする自分がいたのだと思います。

それにしても、

「しか」とか「できなかった」とか自分を評価したり、さらには、「私は、やっぱりこの方法は向いていないのかも」「こんな調子で数十分の瞑想なんてとてもできそうにない」と、「頭の中のおしゃべり」が続いていったりすると、せっかく続けようと思った呼吸法へのモチベーションにどんよりと暗雲が漂います。

自分に対しての「評価」や本当にそうなるかどうかわからない「判断」や「推測」をしていることに気づき、それは自分の「頭の中だけでおきている自分だけのドラマ」なんだと気づいてスイッチを切るようにしていくといいのかなと思います。

自己洞察瞑想療法(SIMT)のテキストはこの本ですが、

うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」
クリエーター情報なし
佼成出版社


第1セッションのポイント4:行動時自己洞察

はいずれも、「今、ここ」での行動と関係のない「頭の中のおしゃべり」に対して「あ、今、考えた!」と気づき、それをカウントしてきます。

なかでも、自分を苦しめてしまう「頭の中のおしゃべり」は「否定的で嫌悪的な陰性の感情」につながりがちです。

いち早くその声に気づいて、チェックしていく練習を根気づよく続けて行けば、否定的な「頭の中のおしゃべり」は次第に減っていくことになります。

最初から上手くできる人はそう多くはないはずです。
練習をコツコツ続けて行きましょう。


自己洞察瞑想療法/瞑想法の実践を対面・オンラインでサポートしています。
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イギリスがマインドフルな国家を目指すという宣言に思うこと

2015-10-31 09:12:39 | マインドフルな日々
先日、マインドフルネスに関わっている方には大きなニュースが飛び込んできました。

「イギリスがマインドフルな国家を目指す」という記事でした。

私自身は海外の事情にあまり詳しくなかったこともあり、いろいろ調べて行くうちに、私の自己洞察瞑想療法の
師匠である、大田健次郎先生がもう6年も前にイギリスのことを記事にしていらっしゃいました。

その記事はコチラです。

個人的には、驚きだったのですが、長きに渡りそういう動きの積み重ねがあったということですね。
全くの不勉強です(汗)

2009年〜2010年にかけて
私も認知行動療法は、産業カウンセラー協会の講座に通って東京家政大学の福井至先生に学びました。
その認知行動療法ですら、大田先生が記事を書かれた頃には正式な訓練を受けた人が数百人もいないということでした。

今ではおなじみになった認知行動療法も第三世代の認知行動療法「マインドフルネス心理療法」へと移行しようと
している訳ですが、私たちマインドフルネス瞑想療法士の養成には10ヶ月の月日を要します。
他のマインドフルネス心理療法であったとしてもセラピストの養成にはそれと同等の時間がかかるのではないかと
思っています。

すでにご活躍の心理士の中でも「こういうトレーニングが苦手・・・」「トレーニングの時間がない」という方は
なかなか取り組まれないのではないかと思います。

もしかしたら、マインドフルネス心理療法が広がりにくい一因のかもしれません。

実際に、私たちの養成講座の同期生は、全ての方が支援職の方ではありませんでした。
しかし、昨今の精神疾患で苦しむ方を粘り強く支えて行こうという思いを秘めた方が大半でした。

そんな私たちが、マーカーや付箋で彩る自己洞察瞑想療法(SIMT)のテキストはこの本です。

10ヶ月、傍らにおきながらのトレーニングですからかなり愛着があります。
(今も傍らにあります)



うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」
大田 健次郎
佼成出版社


大田先生のホームページを拝見していたら第4刷発行となったとのことです。

この本が、診察、お薬、休養だけでは寛解に向わないうつや不安障害の方の手元に届いていることは本当に素晴らしいことだと思います。

1年に1刷のペースで増刷されているとのことで、多くの方々が手にとられているのでしょうね。
順調に回復されていくことを心より願っています。

私たち、マインドフルネス瞑想療法士も、このテキスト(他多数資料)に基づき、大田健次郎先生に10ヶ月間のご指導を受けます。

このテキストの内容は、うつ・不安障害の方を初めとした精神的に苦しい状態の方のために書かれています。

しかし、養成講座の受講生は、これらのトレーニングで自分をケアを急務としている方ではありません。

そんな私たちですが、自分たちが支援する手法を自分たちが最後までやりきらずして責任を持って指導できるはずがありませんので、同じように実践してみるのです。

そして、精神疾患であるかどうかに関係なく、養成を受けた者の大半は、実に多くのメリットを実感できているのではないかと思います。

(私の場合は、4ヶ月が終わった頃から、肩こりが減り、便秘が改善しました。仕事や家族のことで、何かと気を揉んでいたことが後をひくことがなくなってきました。)

その内容は、また書き綴っていきたいと思いますが、これをやりきることができたのは、やはりご指導・ご支援いただく先生がいたからです。

先生の励ましで、さぼりたいなと思う日も呼吸法を続けたり、日記を記入して自分を見つめなおしたりして、自分の「心の癖」を修正していくことができました。

また、自己洞察瞑想療法は西田哲学を根拠にしています。
「哲学」と聞いて怯んでしまう方もいるかもしれませんが、本当に大事なエッセンスの実践していきますので、難しく考えることはありません。

一旦、理解してしまえば、いや理解できなくても、その通りにひたすら実践あるのみです。
理解してから実践するよりも、実践したから理解できるのではないかというのが私の経験上言えることです。

考えすぎてしまう傾向の方に、私たちは考えなくて済むような助言をしていくことが多くなっています。

まずは、この本をお手にとってみるところから始めませんか?
北陸マインドフルネスセンターもお手伝いいたします。


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二三味珈琲でコーヒーブレイクを幸せな時間にする

2015-10-18 08:34:05 | マインドフルな日々
能登半島の先端に近い、石川県珠洲市に「二三味珈琲」さんというとってもステキなカフェがあります。

永作博美さんが主演した映画「さいはてにて」のモデルとなったカフェです、

運転にはそろそろ慣れてきましたが、私自身はまだ行けていないんです。
雪の季節になる前にぜひ行きたいと思うのですが、今年は難しいかなぁ。

東京のお友達が、近くに行ったとのことでお土産にいただきました。
よく考えると、羽田から珠洲に飛行機とレンタカー使う方が、金沢から珠洲に行くより近いんじゃないかと(汗)

>

いやはや、ものすごい香りで部屋の中がものすごいコーヒーの香りで満ちております。

豆でいただいたので、自分でひいて飲ませていただきました。

ハリオ セラミックコーヒーミル・スケルトン MSCS-2TB
クリエーター情報なし
ハリオ


クルクルと少ない力でひけ、ガラスの部分は専用のフタがついていて保存容器にもなる優れもの。
個人的には非常に良いです!

あとは、まだ細かさの微調整ができていないのでこれから体得していきたいと思っています。

それにしても、深い、深すぎる味が堪能できます。

最近はコーヒーをプレスで飲んでいます。

BODUM KENYA フレンチプレスコーヒーメーカー,0.35L 10682-01J
クリエーター情報なし
Bodum (ボダム)


手入れが面倒と言われましたが、もうプレス以外では飲んでいないです。
カプチーノを作る時なんかも、これじゃないとダメです。

以前は、インスタントでいいや、ぐらいな私でしたが、最近は、全然よくありません。

東京在住の時に比べると、コーヒーショップがすぐ近くにはないということもあるのですが、
自分で入れた方がおいしいということもあり、なるべくおいしく入れられるように工夫していく
楽しさがあります。

>

そういう時間をもっと増やしていきたいと思います。


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西田幾多郎記念哲学館での哲学入門講座「日常生活からの哲学」が楽しい

2015-10-10 15:52:33 | マインドフルな日々
今朝は、西田幾多郎記念哲学館にて4回シリーズの「日常生活からの哲学」の第1回「感情(パッション)とは何か」に参加しておりました。



頭の体操をするように少し考えてみよう的な哲学を優しく学ぶというのが狙いの講座です。

いやー、若い方が多くてビックリ。
定員を越える参加者だそうで、開催場所は研修室からホールが変わるほどの盛況。
中島研究員のお話は、大学の授業みたいに進んでいきます。
一方的な講義ではなく、ちょっとしたアクティブラーニング風(?)で行われます。
語りが柔らかくて、今日はデカルトの「情念論」を優しく引用・解説しながらあっという間の90分でした。

哲学に入門している人は対象外とのことですが、一応、入門してるけどまだまだわかってないことが多い私には、
具体例とか語源から振り返ったり、改めて学ぶことも多く味わい深いお話でした。

終わってからはカフェで絵本三昧。カフェの本のセレクトが実に素晴らしく、子供も哲学に触れられます。
ここに哲学館の一貫した姿勢を見ることができます。

大人も絵本の中から何かしらの真理に触れ「ビビッ」とくるものがあると思います。



アランの幸福論のエッセンスが宝箱のように。。。



人生は苦しいことも多いけど、幸せに生きることですなぁ。

Uターンしてからは、だいたい月1〜2回ペースでうかがっています。
その建物や西田哲学そのもの以外の素晴らしさがジワジワわかってきました。

車で15分で行けるのは幸せなことだなと思っています。
ありがたいことです。
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北陸マインドフルネスセンターを立ち上げました

2015-10-09 14:21:09 | マインドフルな日々
自己洞察瞑想療法のトレーニングを受け、丸1年になります。
マインドフルネス瞑想療法士の認定を受けましたが、さて地元でどんな支援活動をしていこうかと考えた時に、
まずは心の病でしんどくなった時に、お薬を飲んだり、人に話を聞いてもらったりということ以外に
どんな支援の場があるか、知ってもらうことが大事だなと思いまして

北陸マインドフルネスセンター」という看板を持ち、場をつくることにしました。

>

どんな風な展開がいいのかは、行政に相談したら、公民館などで地道にやることでしょうね、
という回答でした。

そもそもマインドフルネスのことも、なぜ民間レベル、しかもボランティアレベルでやらなければいけないかと
いうことに共通の認識がない方と話を進めていくのは本当に努力が必要だなと思いました。

北陸地方では、心理の専門職でもまだこの「マインドフルネス心理療法」について興味を持っている方は
少ないようです。

それを思えば、5月にワークショップをした時に、能登の方から臨床心理士さんが来てくれたのは
情報感度の高い方だったんだなと思えます。

福井の臨床心理士の方で、もともとマインドフルネス心理療法の1つ自己洞察瞑想療法(SIMT)での支援者と
してのトレーニングを受けていたため一緒に活動していくことになりました。

福井、石川には拠点はできそうです。

自分では「公民館」では、すこし環境的には静けさを確保できないような気がしていて、
そういうスペースは自分で探したり、作って行くつもりです。

瞑想というと、宗教活動と混同されたりしますが、座禅も組みませんし、悟りも目指しません。
禅の思想や西田哲学が理論的な根拠にあっても、深耕するかは本人次第です。

ただ、座って呼吸をする時間をその場にいる参加者とともにするだけです。

自分が自分を見詰めるだけの理性とともに、自分に気づき、また新しい自分の行動を生み出して行きます。
そんな場になったらなと思っております。

アメリカには各地にマインドフルネスセンターがあるそうです。
日本では、お寺が座禅会を行う以外にも、少しづつ瞑想会やリラクゼーション系の
瞑想を実践する会が増えて来ているように思います。

地域活動レベルでもそうやって何か「身体をとおして」個人の変容を叶えて行く場になっていったら
いいなと思っています。
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石川県輪島市の総持寺祖院での「ぜんのきらめき」の素晴らしさ

2015-09-25 07:18:49 | マインドフルな日々
シルバーウィークは、あちこち移動しました。
前半は、名古屋での組織開発の勉強会、そして能登日帰り、親戚の家、白山登山など。

よく考えると、夏休みとってなかったので思い切って好きなことだけやってみる1週間もよかったなと
思いました。

中でも、輪島市の総持寺祖院「ぜんのきらめき」感動的でした!

横浜市の鶴見にある総持寺には行ったことがあったのですが、その時に輪島の総持寺祖院
そして同じく石川県羽咋市にある永光寺が本当に大切に位置づけられていることを知り、
いつか行ってみたいと思っていました。

「ぜんのきらめき」は、10月半ばから始まる同じく輪島市の「白米千枚田」で行われる
あぜのきらめき」に先立って行われる門前地区でのライトアップイベントです。

多くの方は、総持寺山門をスクリーンとした「プロジェクションマッピング」と
和太鼓ユニット「虎之介」の演奏がお目あてだったと思いますが、

私はオープニングの僧侶の方の「仏教讃歌」もじーんと心に響きました。

読経じゃなくって「歌」。
しかも、僧侶の方の声がさすがに美しくて魅了されます。。。

その一方で、ちょっとショックだったのが、2007年の能登半島地震からの総持寺の建物の修復が
遅れていること。

未だ6割程度に停まっていて、平成33年まで時間を要するということ。
東日本大震災や、さまざまな災害が続いていますが、復興というのは本当に時間がかかるんだと
思い知りました。

うーん、しみじみしてしまいました。

続いてのプロジェクションマッピング。
2祖の峨山禅師がお亡くなりになり650年、その生涯を映像に仕立てたとのことですが、
沢山の花々に彩られた映像は本当に美しかったです。




そして羽咋市の永光寺と総持寺祖院のお務めを兼ねていた時に、
往来に走った「峨山道」を走る時の心臓の鼓動や一定のリズムで刻まれる足音も
画像とともに伝わってきたのですが、

それにいっそうのリアリティを与えていたのが和太鼓ユニット「虎之介」です。
「虎之介」は地元のみならず、全国でも名の知れた実力のあるジュニアのユニットです。
かけ声はかわいらしいのに、太鼓の打ちっぷりは勇壮そのもので観客の目を釘付けにしたことでしょう。

子供って、すごいなぁ。
ホントそう思う。

いやはやすごいコラボレーションです。

私たちの深淵なところにある命の源泉の躍動感ってこういうことですよね。
無の境地って言ったって、しーんと静まり返ったものではなくって
そこには時に激しくも脈々と波打つ血の流れがあり、弾むような呼吸があったりするわけで、

私にとっては、座禅を通して見る静寂な世界と現実の生活を結びつけるような世界がそこに
あったように感じられました。



実に「見ごたえ」というか「感じ応え」があったなぁ。

そして、この日は輪島を中心にバスで巡ったのですが、輪島の「観光力」の底力を見ました。

芸能人を呼んだりしなくても、大きな告知をしなくても、こんなに人が集まってくる。

「あぜのきらめき」のLED電球を兼用して環境に優しく美しい景色を作っている。

僧侶の方が「歌手」になっている。

地元の人たちが、手づくりのおいしいお食事を作ってもてなしてくれる。

すでに持てる資源の持っている力を最大限に発揮して、お寺と地元の人たちが協力して
こんなに素晴らしい時間と空間を作っていらっしゃることに本当に感動しました。。。

そして、待ち時間に隣に座っていたご家族の会話を聞いていても、
峨山禅師へのリスペクトや禅のことも話し合われていて、美の鑑賞に限らず、
本当にいろんな楽しみ方の人を包容しているなと感じました。

この先、こんなに一体感のあるイベントに出会えるだろうか?

輪島市門前地区は「禅の里」と称していますが、まさにそのことが様々なところで
体現されているなと感じられてなりませんでした。

ちなみに私たちは、1グループ目でプロジェクションマッピングを拝見しましたが、
お寺を出ても、行列は長く長く続いていました。

来年もまた行ってみたいなと思いました。
素晴らしい場を作ってくださった地元の皆さま、本当にありがとうございます。

本当に忘れられない体験となりました。

当日の動画を見つけましたので、シェアします。
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北陸最初のマインドフルネス瞑想療法士に認定されました

2015-09-15 10:03:36 | マインドフルな日々
昨秋からトレーニングを受けておりましたマインドフルネス瞑想療法士に認定されました。

自分の人生を考えることでなく、実際の行動を通して変えて行く大きな節目になりました。

それもボディサイコセラピーやソマティクスといった「心身一如」である心理や身体技法の
お世話になったことが大きなきっかけでありました。

大学時代の専攻(保健体育)なども含めて、これまでの様々な学びが集約されていくのを感じました。



私たちが扱う自己洞察瞑想療法の肝は「呼吸法」と染み付いた思考パターンは変えられなくても
一定時間、思考を離れる練習を通して脳や神経のシステムを変えて行くということです。

マインドフルネスというと「禅」だから宗教でしょう?
と煙たがる人も出てくるかもしれませんが、それは早合点であります。

中でも、地域の中で広げて行くにあたっては、公共施設や公務員の方の理解が浅い場合は、
折角、効果を出しているこの技法の展開に苦労することも起きます。
そういう機関と粘り強く関わりながら、地域で展開されている大田健次郎先生や諸先輩たちには
本当に頭が下がります。

外国人の方に関心のあることを聞かれて「マインドフルネスだ」と言うと、絶賛されるのに
日本での反応は一部のハイパフォーマーの方やヨガや瞑想愛好者をのぞくとイマイチです。

精神疾患からの回復だけでなく、日常の人間関係の改善や生活の質の向上に大いに役に立つ
マインドフルネス。

うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」
クリエーター情報なし
佼成出版社


マインドフルネス入門 不安、ストレスが消える心の鍛え方
クリエーター情報なし
清流出版


これからは特に北陸地区での普及に邁進していきたいと思っています。
縁あってこの記事にたどり着いた方がいらっしゃいましたらぜひ一緒に活動しましょう。
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禅(ZEN)で旅する金澤と能登(4)〜永光寺(羽咋市)〜

2015-09-14 22:25:46 | マインドフルな日々
2日目の西田哲学館での講座を終え、いよいよ最後に向うは羽咋市にある永光寺です。

もともとは金沢市内にある大乗寺を予定していたのですが、
ツアーメンバーが20人を越えたため、通常の座禅会に合流できず
お願いしたのが、曹洞宗の聖地の1つである永光寺でした。



永光寺は、後に総持寺を開いた螢山禅師によって開かれたお寺です。

私が永光寺を知ったのは、横浜市鶴見区の総持寺を訪ねた時。

総持寺と永光寺の住職を歴任された螢山禅師と峨山禅師が大切な存在として
紹介されているのを見て目が釘付けになってしまいました。

羽咋にそんな由緒のあるお寺があったのか…その時はそんな印象でした。

しかし、その後も興味は失せることなくいろいろ調べると室町時代から保存されている
文化財の多さにただならぬお寺だということを感じずにはいられませんでした→コチラ

そして実際に門のところに立った時に、ただならぬ経験になるだろうと予感しましたが、
階段の上にそびえる山門を見た時に確信に変わりました。

座禅の説明を受け、そして僧堂へ。

参加者が、静かに心を鎮め一炷の座禅を共にします。
尊敬する先輩が、進んで警策を受けます。
僧堂に「パシッ」という音が響き渡ります。

蝉しぐれの中、印象にのこる座禅体験でした。

座禅に続いて拝観させていただきました。

今年は峨山禅師没後650年で、そのお姿の像を拝見しました。
優しい顔立ちに、なんとも言えぬ安らぎを覚えたのは私だけではないと思います。
そして、禅の思想・哲学やマインドフルネス手法に巡り会えたことへの
感謝とともに手を合わせました。

そして、江戸の幕末、西郷隆盛に一目置かれた無私の人:山岡鉄舟の書は
圧巻でした。



その昔、永光寺の修繕費用を捻出するために、求めに応じて荷車いっぱいの書を
持たせてくれたという山岡鉄舟のエピソード。

禅の実践とはどういうことかを圧倒的な迫力をもって教えてくれる大作でした。

あたたかいお茶とお菓子をいただき、この旅が終わりに近づいていくことは少し
惜しい感じもしましたが、どの一瞬一瞬も大好きなメンバーとかけがえのない時間を
過ごすことができ本当に素晴らしい旅になりました。

このような体験ができたことを心より感謝いたします。
これからも何らかの形でこのような企画を続けていきたいと思います。
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禅(ZEN)で旅する金澤と能登(3)〜西田幾多郎記念哲学館〜

2015-09-06 11:27:17 | マインドフルな日々
お醤油の街:大野から能登方面に向う里山海道で25分。
次の立ち寄り先は西田幾多郎記念哲学館です。



今回は、旅の1日目の午後2時間、2日目午前2時間「哲学講座」を受講しました。

私は、4月から年10回の哲学講座に通っています。



講座のかなりの割合で西洋哲学が占められています。
今年は、ハイデガー、カント、ニーチェなど。

そんなラインナップの中、この8月1日・2日が貴重な西田哲学。しかも要諦の「絶対無」について。
その2日間をこの旅の企画に組み込ませていただきました。

哲学館の皆さま、他県でイベントが重なる中、快くお迎えいただきましてうれしかったです。

さて講義は、

明治大学の美濃部仁先生がご担当されたのですが、これがまたわかりやすかった!

絶対無そのもにについてよりも「純粋経験」「場所」といった西田哲学の要諦について
言及された時間が長かったです。

参加者の中には、西田哲学の初学者もいたため、この哲学講座が退屈しないかと気にしていたのですが、
さすが、これまでの学びを共にしてきた諸姉諸兄です。
粘り強く、これまでの知識や経験と統合していらっしゃいました。

2日間で5時間半滞在しているのですが、
資料室での学習時間は長くても1時間半。

哲学講座が終わった後、登壇なさった先生との「哲学カフェ」に参加した方は、
ほとんど資料室の中を回れなかったとのこと。

このような事態は想定内だったんですが、
哲学館からは「もう一度、何度も来てください」と言われているような気がしました。
それだけ、関心のある人には豊かな滞在時間になると思うんです。

次回、同じく禅をテーマに旅を企画するなら、
西田幾多郎記念哲学館では、時間の使い方を工夫しないとな、と思っています。

それにしても、

禅に関心を持っている方にとって、鈴木大拙はある意味ヒーロー的存在のような感じであるのに対し、
この西田幾多郎という人物に関心を持っているという人には本当に出会わない。。。

私も、昨年の秋から学びは加速化したものの、それまでは何をした人なのかわかりませんでした。

私は、今はものすごくシンプルに西田先生によって、

禅は、西洋哲学と融合し、論理的な構造を持ったんだなぁ

と理解しています。

膨大な西洋哲学の研究が礎となっていることが解説本を読んでいるとわかります。

難解なイメージの西田哲学ですが、
この時代に、こんな斬新な研究にチャレンジした哲学のパイオニアが最初から
そんなにスッキリと読んでわかるものを書けるだろうかって思えば、
自分の中で根気強さが芽生えます。

私は、折角地元にUターンしてきたので、焦らずゆっくり理解を楽しんでいきたいと思います。

意図のある安藤忠雄さんの設計した建物・スペースで、生き方を考えてみる。

「哲学の動機は驚きではなくして、深い人生の悲哀でなければならない」

訪れるたび、健全なペシミストでありたい私を、肯定してくれる言葉です。

金沢にいらっしゃった方は、鈴木大拙館と一緒にあわせて回っていただけるととても有意義だな
と思った今回の旅でした。
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禅(ZEN)で旅する金澤と能登(2)〜醬油の町:大野を歩く〜

2015-08-17 12:35:58 | マインドフルな日々
金沢の町並みと言うと、東と西にある茶屋街を思い浮かべる方が多いと思います。
北陸新幹線の開業後は、ひがし茶屋街は相当な人で賑わっています。

外から来られる方には、この街並は魅力的なものだと思います。

でも、もう1つとっても味わい深い街並みが広がるところが金沢の郊外にあるんです。

それは、金沢駅から金沢港の方向へ、海沿いに向って広がる、金石(かないわ)・大野というエリアです。

今回の禅旅では、どんな関係があったかというと、

鈴木大拙の経済的支援者であった安宅彌吉(元総合商社:安宅産業の創始者)の墓が
金石の本龍寺にあり、墓参してから
百万石の台所を支えてきた醬油の街を訪ねようという意図だった

のですが、時間足りません・・・でした。

度重なる渡航でZENを広めていた大拙ですが、後年は大学の教員などをしながら経済は
安定していたとは思いますが、まだまだ当時は渡航費用もかかる時代、

故郷の後輩であり、実業界で成功した安宅弥吉の喜捨があっての偉業だった訳です。
墓前に手を合わせたかったのですが、また別の機会に、参加者の皆さんには来ていただきましょう!
(冬、香箱カニが水揚げされる時期がいいかも)

で、

一行はお醤油の街:大野町へ。

禅と醬油、直接的には関係ないのですが、やっぱりこの街並は一見の価値ありということで
どうしても見てほしかったんです。

お醤油の街のシンボルとも言えましょうか、お醬油の樽。
大きさに圧倒されます。。。。

ちなみにこの後は、かほく市にある西田幾多郎記念哲学館は向うのですが、
こういうフォルムのお醤油の樽を見ると、西田哲学を学ぶ人には何かつながりを感じ取れる?と
思うのは私だけなぁ。





さて、ここでは

この地域の「まいどさん」(金沢市の観光ボランティア)でもある紺市醬油の紺田さんに
ご案内いただきました。


紺田さんがオーナーをしている役割を終えた蔵「もろみ蔵」は、カフェやギャラリーとして
安らぎの場となっており、

その中で「しょうゆソフトクリーム」をいただきながらお話を拝聴しました。

私は、この日はいただけませんでしたが、事前にしっかり味わっており、ソフトクリームと醬油の相性は抜群!
醬油キャラメル風味とでもいいますでしょうか、違和感なくステキな和スイーツです。

石川県地方のソフトクリームのレベルの高さまた知らしめる逸品でございます。

お話いただいたのは、街の特徴、歴史、お醤油の特徴や作り方などなど。

私は醬油の作り方って全然知らなかったんだな・・・
しかも、製造工程がなかなか頭に入ってこなくて、後日もう一回説明を受けたくらい、
日頃、当たり前のように口にしている調味料のことを知らないことに衝撃。。。

でも、金沢生まれの私としては、金沢を離れてもこの大野の醬油じゃないとダメだったんです。
金沢を離れた同級生からも同じように聞きます。

マヨネーズや、ドレッシングの作り方はわかっていても、
醬油って調味料のホント「原点」なんだなとしみじみしました。

そんなお醤油に、参加者はぐいぐい引き込まれていき、
「夜の旅館でのお刺身、これで食べるんだ〜」と早速醬油を購入する参加者も。

それから、直源醬油さんのアンテナショップに立ち寄りました。
こちらには「おえの間」という昔ながらの来客のためのお部屋が保存されています。
大切なお道具をしまう蔵も歴史を感じます。

写真をアップしようと思ったのですが、撮ってない。。。
おそらく悠久の時間に思いを委ねてシャッターを切ることなど忘れていたんですね。

なので、

せっかくこの記事を読んで、「初めて金沢にそんな街があったんだ、行ってみたい!」と思った方は、
実際に行ってみてください。

ちなみに、私たちはマイクロバスでの移動でしたが、観光客の方が行くとなると「さて?」と
なってしまうエリアなのですが、

金沢の中心地・香林坊、武蔵が辻からも北陸交通バスでも、1時間に1本はバスが出ていますから、
帰りのバスの時間さえしっかり守れば、コンパクトにまとまったこの地域は安心して楽しめます。

2回目以降の金沢を楽しむ方は、レンタカーを借りて、能登方面と組み合わせて回るというのが
私のおすすめです。

とても暑い日になることはわかっていたのですが、何せこの時期にしかこのツアーはできない理由が
ありまして、紺田さんにはご心配もおかけし、ご無理も申し上げました。

しかし、暑い夏にアツイご案内。

穏やかな天然色の街並や大事に保存される建造物、丁寧な暮らしぶり、
そこで醬油づくりに携わる方の真摯な思いに触れ、

やっぱり訪れる人にとってその街の印象ってそこに実際に暮らす人が作っていくもんなんだって。
そういう時間が作れたのはとてもうれしいことだったなと思っています。

今回は、世話役の立場でうかがったので、
次回は、もう少しノンビリうかがいたいです。

私の自宅とは同じエリアなのでこれからは気軽な感じで立ち寄らせていただきます。
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禅(ZEN)で旅する金澤と能登(1)〜鈴木大拙館〜

2015-08-16 23:46:12 | マインドフルな日々
8月1日(土)・2日(日)と、金沢で「禅」をキーワードにした企画した旅を開催いたしました。

主には、東京在住の時にお世話になった禅を実践する諸姉諸兄、マインドフルネス心理療法や、
その他東西の哲学を統合した学びをご一緒した仲間・先生方が20名ほど金沢に集合。

日差しが強く、短時間での移動も汗が出る真夏の2日間でした。

世界で10本指に入る美しい駅としておなじみ金沢駅。



メンバーの大半が、ここから旅のスタート:鈴木大拙館へ向います。

鈴木大拙館の詳しくは→コチラ

禅をZENとして世界に広めた仏教哲学者の鈴木大拙は金沢で生まれました。
しかし、地元の人には鈴木大拙が何をした人かはあまりよく知られていないのかもしれません。

そういう私も、
禅やマインドフルネスに関心を持っていなかったら、この故郷の偉人を知らないままだったと思います。

人物を理解するのはこの地元の北国新聞社の本が役に立ちました。

禅 ZEN―鈴木大拙 (時鐘舎新書)
クリエーター情報なし
北國新聞社出版局


振り返ってみると、私は本格的には、この鈴木大拙館ができてから、
かねてから興味のあった禅に興味を持ち始め、十牛図に出会い、そこでの大きな気づきに導かれ、
座禅をするようになったのでした。

今は、鈴木大拙館の年会員なので、もう何度も訪れているのですが、毎回新しい発見があります。
また、過去に学芸員の方にご案内をいただいていたのですが、今回はまた新しく知ることがありました。

それは、この道の正面の写真。



実は、エーリッヒ・フロムのご自宅での撮影だったのですね。



フロムといえば「愛するということ」で知られていますが、偉大な精神分析学者です。

愛するということ
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店


私は、心理の世界にはやはり精神分析系の心理学から入っており、
最近は、西洋の心理学に禅が影響を与えていることを断片的に感じておりました。

そして、西洋の精神分析学者と交流があったことも知ってはいたのですが、
まさかこの写真はフロム邸だったとは。

自己の深きところに降りて行く、
そして分析に終始するだけの心理学が嫌いになったこともあったし、
正直、理論なんてどうでもいいやと思ったこともあったっけ。

そんなことを回顧しながら、禅に落ち着く今。
そこには、理論だけでなく実践があって、

自分を取り繕わずに生きること。
自分が心の底からの声にしたがって、自分が善いと思えるとことに力を注ぐこと。

そして、同じことを大事に思う仲間と一緒に旅をしてみて、
今までになかった新しい感じ方がありました。

水鏡の庭、学習空間の金沢漆器の床の間が映すもの。
「何かが映っている時、何かが映っていなかった」というコメントに唸ってしまいました。

参加者がリスペクトする鈴木大拙の世界を表した鈴木大拙館は、
旅のスタート時点で、いきなり参加者の心をわしづかみ。

次の立ち寄り先に向うマイクロバスの出発時間が遅れてしまったのは言うまでもありません。
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マインドフルネス瞑想療法士として

2015-07-13 23:37:49 | マインドフルな日々
10ヶ月に及ぶマインドフルネス心理療法のひとつである「自己洞察瞑想療法(SIMT)」の
トレーニングが終了し、おかげさまで【マインドフルネス瞑想療法士】になります。

マインドフルネス瞑想療法士は、旧マインドフルネス心理相談員資格をさらに
バージョンアップさせたコースのトレーニングを受講し与えられます。

第1期生であり、北陸3県でももちろん初めての認定になります。

コーチングやカウンセリングのようにもっと長いトレーニングは今までも受けて来ましたが、
今回は自分で試してみても相当な手ごたえを感じています。

中でも日記を書き続けることは、支援側としてもこれからもずっと続けたいなと思っています。
認知行動療法の特徴である「ホームワーク」は、自分について書くことを中心とし、
カウンセラーやコーチがいない時にも学習は起こしやすく継続しやすいと思ってます。



私は、マインドフルネスを単発の研修で終わらせるつもりはなく、
ある程度継続して支援をしていきたいと思っています。
そしてクライアントをいたずらに依存させることなく、そしてコストを気にしすぎることなく
マインドフルネスを「みんなの智慧」にしていきたいです。

特に石川県は、マインドフルネスの聖地の1つです。
例え、私の住む地域がマインドフルネスに興味や関心を持たずとも、
石川から全国にお役に立てるように
応用や発信をしていきます。

特に西田哲学には、組織や個人の変容に影響を及ぼすエッセンスがたくさんあります。
難しいとされる哲学の要点をより簡単に、「なーんだ、そういうことだったんだ」と身近なものとし、
そして必要な時のブレイクスルーに活かされるよう、そして(例えカビ臭いと言われようとも)
明治から昭和を生きた日本人に多いに支持された哲学が復活するよう挑戦していきたいです。

勝手ながら、鈴木大拙・西田幾多郎の故郷石川県からやることに意味ありと思ってます。

2人の偉業を汚さぬよう、
禅や西田哲学についての学びの研鑽を続けながら地域の役に立って行きたいと思っています。

2年前に自殺でなくした若者の命をなかったことにしないよう、
地に足をしっかりつけて取り組んでいきます。

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高岡のかわいいおりん:「チェリン」

2015-06-25 22:28:01 | マインドフルな日々
最近、仕事で富山県の高岡市に行くことが続いていました。

大学時代には高岡方面の方面の友人もいたのに、一度も行ったことがなかった高岡の街。

これがなんともステキな街なのです。
そのステキさは、やはり日本遺産級

話せば長くなるのでまた別途その素晴らしさは書きたいと思うのですが、
今回は、銅器の街:高岡でかわいらしい「おりん」を見つけましたのでご紹介。

「おりん」と言えば、仏壇で「ちーん」と鳴らす仏具ですが、
こんなモダンなおりんがあるんです。

高岡駅のお土産コーナーで一目惚れした、その名も「チェリン」



勝手しばらくして気づいたのですが「さくらんぼ」の「チェリー」とかけているんですね。
形が似ていますし。



これからマインドフルネスのセッションや研修もするでしょうし、
瞑想の会なんかもやると思いますからかねてから購入したかったんです。

使ってみて、さすがにいい音〜
長く続く余韻。。。

実際に研修の時にタイマーのピピッ音の代わりに使ってみたのですが、
ちょっと拍子抜けされながらも、「なんかいいっすね」という感想をいただきました。

本当に澄み切った音が響いて心が安らぎます。
これから活躍してもらいますぞ。
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実践!仏教瞑想ガイドブック

2015-06-14 20:20:30 | マインドフルな日々
瞑想は、長年、私にとってやってみる価値のある活動の1つと言われていました。

しかし、今、習慣化するまでの道のりは決してスマートなものではありませんでした。

初めて瞑想の会に参加したのは、2013年の12月でした。
OSHOの瞑想の中の「ヴィバッサナ瞑想」からスタートしました。

その時は、「どうもよくわからん」「これでいいのか?」という感想を持っただけで
その後、自己流に進めてみたものの、途中で寝たり、全く頭の中が静まらず途中で
「やーめた」と止めてしまう日が続きました。

2014年10月に大田健次郎先生の自己洞察瞑想法(SIMT)の相談員養成講座を受講するようになり、
目標1日30分以上の呼吸法や日常生活の中での自己洞察を初めとするマインドフルネスのトレーニングが
始まりました。

トレーニングを担当する側が十分な実践を積んでいることは
マインドフルネス心理療法に関わる上では必須なのです。

その後、東京の西麻布にある曹洞宗・永平寺東京別院の座禅会に参加させていただいたりして
私でも40分以上の坐禅ができることを知りました。

ある日、Amazonで見つけたこの本。



瞑想のマニュアル本なんだろなと思って購入したら、そういう訳ではありませんでした。

別冊サンガジャパン 1 実践! 仏教瞑想ガイドブック
クリエーター情報なし
サンガ


特にマインドフルネス心理療法を学んでいる私としては、
「瞑想と医療が出会う現在という特集」が、とても参考になりました。

そして、認知行動療法の臨床現場で、従来の認知行動療法に取り組む患者の中で
再発する人としない人とのどこに差があるかというと

「認知のゆがみ」が変化するか否かよりも

「軽いうつが出た時にそこからどんどん続けて考えていくか、放っておけるか」の違いとのこと。
(「行動療法の中で活かされる仏教のマインドフルネス」早稲田大学人間学学術院:熊野宏昭教授
206ページ3段目5〜7行目より引用させていただきました)

とってもシンプルです。

こういうことを実践している瞑想は多いかと思いますが、座って瞑想している時間中だけではなく、
日常的にも心がけ(日常的にも瞑想)て、「あ、今、考え続けてしまっていた」と気づいて、
必要のない妄想的な思考を止め、本来の自分の目的に向けての行動にに集中する。

自己洞察瞑想療法(SIMT)の中でも、そのようなトレーニングは最初から最後まで続きます。
私も実践して8ヶ月になろうとしていますが、だんだん慣れてきたように思います。

「おー、また不快なあのことに囚われて考え続けていたな。行動に集中・集中!」といった
首の後ろあたりから聞こえる自分の声にハッパをかけられながらながら、
受動局面も行動局面、両面からのマインドフルネスを心がけています。

私は、あくまで自己洞察瞑想法(SIMT)のやり方を踏襲していきますが、

あまり深く関心が持ってていなかった仏教のことや、
マインドフルネスについて「そういうことだったんだ。。。」と新しく知ったことも多く、
繰り返し読んでいますが、毎度、新しい発見があるものです。

日々、マインドフルネスについての新鮮な体験を積んでいます。
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2012年の6月からアクションラーニングのコーチとして活動しています。アクションラーニングとは⇒コチラ
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