会社を変わって1ヶ月が経ち、ようやく先に入ったオペレーターの方々に追いつき、追い越したゾ!のペースで売り上げを上げれるぐらい業務に慣れてまいりました。
予想外に長い道のりだったかも・・・
効率よく電話に出られるようにならないと次のステップに進めないので、最近はがっつり電話に出ています(苦笑)
入社してから「体もつかなぁ・・・」と弱気になったり、なかなかパフォーマンスが上がらないので、自分にイラつきもし、周囲もやきもきしたり、同情してくれたりと情けない思いをしておりました。
それでも、1本1本の電話を大切にし、より良く変えていくことしか方法がないので辛抱の日が続いていました・・・。
仏事や祭事に、弊社の商品をご利用いただいたり、お歳暮・お年賀用のご注文で今電話はとても多いです。
そして、高齢者からの電話がすごく多いです。
耳が遠かったり、言葉が上手く出てこないために、時間がかかるお客様もいらっしゃいますし、最後に「86歳なんですよ」と言われて、あまりのやりとりのスムーズさに仰天したお客様もいます。
私自身の長年のスタンスは「電話の向こうにはいつもドラマがある」ということです。
それが「劇的なドラマ」かどうかはさておき、電話をいただくにあたっては必ずや何かストーリーがあるに違いありません。
だって、自分がコールセンターに電話する時がそうですから。
最近、日々の業務で何となく気になってしまうのが、高齢で不慣れな男性からのお電話。男性からのお電話は商品の特性上少ないのです。
過去には奥様からお電話をいただいていたこともあったのに、今日は高齢のご主人からのお電話、年齢が年齢なだけに奥様はお体を悪くされたのではないかと心配になったります。たどたどしい言葉で、それでも一生懸命話してくださるご主人様に何とかご希望通りにお荷物を届けたいとこちらも必死です・・・(汗)
「亡くなった母が、お宅の商品が好きで、7回忌に皆様にお渡ししようと思いまして」とか「葬儀の後のご家族にお見舞いにと思いまして」とか、そんな風に購入される商品を仕事として扱ったことがなかった為、なんと言葉を返していいかわからない通話も多くありました。
また、人づてでお手元に届いた商品の中に入っていた「しおり」に当コールセンターの電話番号が記されていて、それを見て多くのお客様から、お取り寄せのお電話をいただきます。
「本当に美味しいわね」「関西では売っていないめずらしいものね」と言われて、お届けすることも多いし、リピーターの方も多くいます。
CMは一切していません。
販売員や電話オペレーターが、お客様の立場に立ち、丹精込めて商品を販売する。
そして、その商品が贈り物として用いられることによって、お客様とお客様が結びつき、お客様と商品が強く結びつき、お客様と会社が結びついていく。
正直、楽天ではゴールド会員の私は通販は「ネット通販」で十分と思っていました(苦笑)
浅はかでした・・・。
高齢のお客様の購買意欲を、お電話にてしかと受け止めさせていただきます。
この年まで物を売ると言う仕事をしたことがなかった私には、考えたこともなく、また知らないことが多くありすぎます。
客:「知り合いからいただいた、あなたのところのお品が美味しくてね、お電話しましたのよ」
私:「さようでございましたか、ありがとうございます」
これも何か足りない・・・
私:「ありがとうございます。ご縁ができてうれしいことでございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします」
自分の感じたことを率直に伝えていくとするならば、そんなひとことで通話を締めくくってみたいものでございます。
デジタルデバイドという言葉がございます。
ITの恩恵を得られか否かで、個人の豊かさに差が出る「格差社会」であっては困りますから、インターネットを十分に使いこなせない人たちにも、アナログ手段で、それぞれのドラマやストーリーの中で「豊かさ」を実感していただけるような対応やものづくりを維持していかなければならぬものと実感しています。
まだ努力が足りない私でございます。
お題は「みどり」ぢゃなくて「えん」です。
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