いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

製パン王キム・タック 第29話

2011年09月14日 | 製パン王キム・タック
母の死について、ハン室長とインスクを許さない、と
怒りをあらわにするイルチュン。
不自由な体の彼を見て、ハン室長はとうとう
本音を吐き出し、反旗をひるがえす。
涙ながらにすべてを否定し、夫にすがるインスクだったが、
その手は冷たく拒絶された。

父に肩を貸したマジュンは、あの夜のことを懺悔する。
「自分がもっと強かったら…判断が速ければ……」
そして、泣きながら、生まれてきたことさえを、父に詫びるのだった。

タックは、ジャギョンから新製品「米パン」の企画を渡され、
青山工場建て直しに奔走する。
しかし、苦心の末完成した白い米パンも、取引先から拒絶されてしまう。
息子の苦境を知ったミスンは、目の治療を先延ばしにして
タックを影から支える努力を始めた。

自らの決めた復讐のため、弱ったインスクを追い詰めるユギョン。
自分をコソンの代表にするために画策するハン室長。
心許せる場所も無いマジュンは、自分を痛めつけるかのように
毎夜遊興にふける。
心配したタックは、クラブからマジュンを連れ出し、
パルボンベーカリーの製パン室にやってくる。
「しっかりしろ!テジョ!」
マジュンをテジョと呼び、先生の最後の言葉を告げるタック。
「お前と共に生涯生きていけと」
先生の最後の課題を前に、泣き崩れるマジュン。
共に涙を流しながら、タックはマジュンに語りかける。
「一緒に生きていこう、マジュン」

タックの生き方を理解できないまでも、
素直に認め、受け入れたマジュンは、パン作りに復帰する。
一方、タックの米パンに次々に注文が入り始める。
ハン室長の裏工作もパンの美味しさには勝てなかったのだ。
あせるハン室長はインスクをと会談するが、
戦いに疲れたインスクにこれ以上の共闘を拒否される。
そしてかつてかわした約束さえも。

傷心のハン室長だが、それでも戦いの手はゆるめない。
二重スパイのジングを捕らえ、優位を確認したのも束の間、
裏の裏を読んでいた会長イルチュンに最後通牒を突きつけられる。
検察庁への出頭か、国外追放か。
しかし、ハン室長にはまだ切り札が残っていた。

室長の息がかかった秘書に連れ出されたタック。
「コソンか、お前の息子キム・タックか、どちらかを選べ!」

事情を知らないタックは、会長の意識が戻ったことを喜びながら
車中で笑顔を見せるのだった。

(つづく)

マジュナー!!

マジュンの憑き物がとうとう落ちたー!
涙なくしてみられないタックとの和解シーン。
よかった……よかったよ、マジュン。

あれだね、マジュンの心にずっと重くのしかかっていたのは、
自分がハルモニを助けられなかったこと、
そして、それをお父さんにどうしても言えなかったことだったんだね。
お母さんとハン室長を憎んだのは、
秘密を隠したまま生きなければならないように
させられてしまったからなんだね。
お母さんを愛しているから、お父さんに憎まれたくないから、
自分からは言い出せなくって、
ハン室長が自分を愛しているのもわかっていて、
がんじがらめになってたんだね。

もう言っちゃってすっきりした後は
何していいかわからなくなって自暴自棄な彼ですが、
そこをタックがすくいあげてやるんだねー。

しかしねー、私は残念ですよ。
製パン室で「テジョ」と呼ばれ、パルボン先生の愛情を知り、
号泣するマジュンの憑き物が落ちたのは、
ひとえにタックと共に修行した2年間のおかげだと思うんですね。
しがらみから解き放たれ、
純粋にパンの修行にあけくれたであろう日々。
(まあ、ユギョンと会うなといったり、最初は悪いことしましたが)

そんな大事な修行時代のエピソードが少なすぎやしませんかってんだ!

ここで視聴者がすっきり涙するためには
もうちょっと納得材料としての修行時代の幸福な日々があっても
よかったんじゃないでしょーか?
2話分くらい途中でふくらませていただいてですね。

初見ではマジュンの改心?がちょっと唐突な感じがしないでもなかった。
まぁ、いろいろそこにいたるまでの心の揺れは描かれていたんだけど、
いかんせん、登場人物の心の動きをそれぞれ丁寧に追ってるので、
マジュンエピも飛び飛びで、すっと一気に来なかったんですね。
最初からここまで、マジュンの心模様だけ追って思い返すと
納得できる結果ではあるのですが。



久々にふたり並んで着のみ着のまま就寝した模様。
ドラマっていいとこだけ抜粋してあるわけだからアレですけど、
製パン室で話した後、何がどうして泊まっていくことになったのか?
「明日も早いんだから今日は泊まっていけ」とか、
気まずいながらも徐々に日常に戻っていく過程が
あったのであろうと想像します。
終わりじゃないもんね。人生は続くのだ。

そしてユギョンアー!

あんたはいったいどうしちゃったんだ。
マジュンとは違い、呪縛から解き放たれていない模様。
地上波では奥様との対決がことごとくカットか!
父親の部屋から泣きながら出てきたマジュンに
「満足?」なんて意地悪くきいてますよ。
しおたれた奥様に、まだまだ切り札持ってるんですよ、と
追い討ちをかけて実権を握ろうとしていますよ。

ただ、「絶対に後悔しないわ」



と、こうして葛藤するシーンもあり。
まだまだ迷走中だー。
はやく昇華してほしい。
マジュンだけ解脱してズルイ。

ここもカットなんですが、冒頭のシーン。
奥様は
「あなたが思っていることなんて何もなかったのよ。あなたを愛しているの」と
会長にすがりますね。
会長も泣きながらなんかせつない表情で彼女を見つめますね。
が、それでも差し出された手を拒むという……。
ふたりの間の愛憎が垣間見える一瞬でしたが、
超細かくカットされております。残念。

そしてそして、地上波組は最後のシーンがばたばたと
変なつなぎになっていてびっくりされたことでしょう。
実はハン室長、青山工場の跡地開発をめぐって
よからぬことをたくらんでいるようなんですね。
それで青山工場をつぶしたかったわけですよ。
その証拠書類が机脇の金庫にあるのを盗み見たジングヒョンが、
書類を盗み出そうと忍び込んだところをつかまる、と。
ところがすでに書類がなくなっているのを発見した
ハン室長が驚いて廊下に出ると手下はつかまっていて、
すっきり立っているジングヒョンが「会長がお待ちです」といって
ハン室長と会長が対峙する、とこういう流れになっております。
ちなみに金庫を開けるシーンでジングヒョン、
意味なくメガネをかけています。なぜ?

しかしハン室長、無念ですね。
もちろん息子マジュンを愛しているわけですが、
何よりの原動力となった奥様との約束は
簡単に反故にされ、息子からは拒絶され、
イルチュンは「ふたりの息子」とかいって
ひとり勝ち状態。
奥様に「チョンマル ミアネ」とか言われた後も、
「今日は帰って休め」と何とか冷静を装って返答し、
ひとり闘争を続けるハン室長の根性は見上げたもんですよ。
何もかも失ってひとりぼっちなのに……。
この人、イルチュンを憎んでいるくせに
「イルチュンア」と愛称呼びしたりしますからね。
屈折してるわー。

さー、泣いても笑っても後1話となりました。
大団円となるのか?





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1 コメント

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(涙) (しーま)
2016-08-02 09:12:15
やっと…やっと…長かったね…

お父さんに、あの日のことを言えて
良かったね。

そして、タックに助けられて
良かったね。


今度はあなたが、ユギョンを助けてあげる番だよ。



ハン室長…それが人生の目的だったの?
彼もイルチュンを求めてたのかもね。
彼の妻を愛し、彼の会社を欲し…

タックとマジュン
イルチュンとスンジェ

そんなふたりの物語だったのかも…
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