いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ミセン 未生 第十七局

2025年03月13日 | ミセン 未生
仲間っていいもんだね……。

【あらすじ】

持ち前の顔の広さで下請け工場を確保したハン君。
線維課はペナルティーを回避し、上司も安心した様子です。
一時は意気消沈していたハン君は完全復活。
ハン君が元気でいると、新人同士のコミュニケーションも活発になります。

営業3課は、専務経由で舞い込んだ中国のソーラーパネル案件に悩んでいました。
オ次長は、受けようかどうしようか、迷っています。
チョン課長とキム代理は、ぜひ受けてほしいと願っています。
成功すれば大きな実績となり、昇進のチャンスになるからです。

そんななか、次年度の駐在員が発表されました。
キム代理の同期、ファン代理はシンガポールに行くことが決まったようです。
駐在員は、商社の花形。
誰もが一度は経験したいポストです。

キム代理は、同期の出世を喜びながら、ツラい気持ちでいました。
一度、コンゴ駐在を断ってから声がかからなくなったのです。
自分だって、もっと活躍したい、出世だってしたいのに……。

キム代理の同期たちは、彼がチャンスを得られないのは上司のせいだと
影口を言い合いました。
オ次長は仕事、仕事で、周囲への気配り、目配りが足りない。
ファン代理の駐在が決まったのは、上司がしっかり根回ししてくれたおかげだ。
オ次長は損な案件で部下をこきつかうばかりで、たいへんなのに成果はあがらない。
あんな人の下で働くのは勘弁だ。

この影口をオ次長は偶然聞いてしまいましたが、
寂しそうな顔ですべてを飲み込んで黙っています。

逆にこれを聞いて怒ったのがキム代理です。
「オ次長は素晴らしい上司だ!俺は好きでやってるんだ!」
同期を集めた飲み会で悪酔いして大暴れ。
最後はつぶれたキム代理を抱えて、みんなでホテルで雑魚寝する羽目になりました。

「でも久々に楽しかったな。新人のころはこんな風に仲がよかった」
いつの間にか、派閥だとか実績だとか、
余計なものを気にするようになってしまった仲間たちですが、
今夜は新人時代を思い出す楽しい夜です。

されど、同じ仕事をするならば、実績も上げたいと思うのが人間の素直な欲望です。
営業2課のソン次長がとってきた仕事は、パキスタンの毛布輸出事業。
代金の支払い自体がずいぶん先なってしまう事業ですが、
ソン次長は人道的観点から、ぜひ推進したい案件だと考えています。

ところが、そのソン次長が過労で倒れてしまいました。
2課のメンバーは、苦労が多いだけで実績にならない仕事を嫌がり、
手をつけようとする気配もありません。
また、ソン次長は、公私ともに面倒を見てかわいがっていた部下たちが
自分の退陣を望んでいたことも知ってしまいました。

この案件どころか、会社も辞めてしまおうかと落ち込んでいるソン次長を
オ次長が励まします。
毛布輸出の案件を手伝ってやる、というのです。

オ次長は、新人たちを集めました。
繊維関係なら任せておけ!とハン君は大張り切り。
オ次長にすり寄って甘えています。
しぶしぶ参加したベッキも、のびのびと仕事ができて楽しそう。
アンさんは得意の語学力を生かし、グレ君も得意なメモ起こしで奮闘します。

不利な案件を、なんとか利益が見込めるような事業に作り替えるため、
オ次長と新人4人は知恵を絞りました。
うたた寝から目を覚ましたオ次長は、
疲労困憊の4人がベッドで雑魚寝をしている姿を満足げに写真におさめたのでした。

まとめられたレポートを見て、入院中のソン次長も元気が出てきました。
「人の気持ちなんて勝手なものね。これを見ていたらやる気が出て来たわ」
「そうやって迷うから人生は楽しい」

ソン次長は、どうやら悩みがあるようなオ次長に話を聞きました。
「俺たちチームは専務にとって盾と矛のようなものだ。
わかっていても断り切れない自分にあきれるよ」

ソン次長は、断り切れない理由がわかるといいます。
ここが専務との勝負時だ!と野生のカンで感じているからでは?
この推理は、オ次長にはピンときませんでした。

では、グレ君のためでは?
事業が成功して昇進すれば、人材を自由に使えるようになる。
契約社員を正社員にすることだって……。

オ次長は、この理由には心当たりがありそうです。
家に帰っても、まだオ次長は悩んでいます。
妻に「話して」といわれ、「俺は人を助けてもいいのかな?」と
漠然と問いかけてしまいました。

オ次長を支えてきた奥さんは、すぐにピンときました。
「忘れていいのよ。もうウンジさんを解放してあげて。
あなたは、あなたのやりたいようにやりなさい。
自分を買いかぶり過ぎよ。あなたはあなたにできることを考えて
あとは成り行きに任せればいいの」

糟糠の妻の言葉に、オ次長も感じるところがあったようです。

翌日、オ次長は意を決して専務の部屋を訪ねました。

(つづく)

これまた前回のモヤモヤから一転して、しみじみ嬉しい回でした。
ツライ場面もあるけれど、楽しいシーンがたくさん!
グレ君たち新人組と、直属の上司たち、そして次長クラスのみなさんの
三者三様の同期の絆が描かれています。

ハン君のおしゃべり、軽いノリが復活して最高!
彼はこうでなくっちゃね。
新人組の仲は、いつもハン君が取り持ってくれます。

キャビンアテンダントとの合コンを企画するハン君。
「俺たちの周りにはアン・ヨンイくらいしかいないし~」って、
グレ君とベッキはアンさんさえいればいいんで(笑)

ハン君は女性としてのアンさんにはまったく興味がないんですね。
出来過ぎる女性が苦手なのか、カチコチの彼女には歯が立たないと悟っているのか……。
アンさんに聞かれてしまい、慌ててごまかす男子3人がほほえましいです。

そしてあのインチキなハチミツ!
工場長は毎度新人に口八丁手八丁で健康食品を売りつけているようです。
毎年新人が騙されて買っちゃうのは、職場の恒例行事なんでしょう。

男性に効くようだから……と、アンさんがチームメンバー全員に買ってあげるのが
可笑しくて仕方ありません。
ハ代理がいうように、案外だまされやすい。そこがかわいいけど。

どうやらハン君だけは購入していない様子です。
工場長はハン君と同じタイプみたいだから、ピンときたんでしょう。
もしハン君が事務方じゃなくて現場にいたら、
あんな感じで口の上手い工場長になっていたんじゃないでしょうか?

最高なのはオ次長に頼まれ(脅され)て、
ソン次長の毛布案件をみんなで手伝うシーン。

休日返上でホテルに泊まり込み、
採算がとれない、貧乏くじ案件に必死で取り組む新人組+オ次長。

これはオ次長とソン次長の人徳あってこそ。

はじめ、あの案件をまたしても営業3課が取り組むのかな?と
思っていたのですが、あてが外れました。
さすがのオ次長も、この案件でキム代理やチョン課長を「こきつかう」のは
申し訳なく思ったんだね。

アンさんを座らせるために毛布をたたんで置いてあげるハン君の気配り。
はりきって録音メモをまとめる!といったものの、
英語が聴こえてきて固まるグレ君。
結局ふたりでイヤホンを半分こするアンさんとグレ君。
サブウェイのサンドイッチをもぐもぐしながら仕事するグレ君。
寝ているハン君の毛布をひっぺがし、オ次長にかけてあげるグレ君。
繊維関係はとにかくハン君の独壇場で、久しぶりに生き生きしている彼が観られて感涙。

もう見どころ満載です!

(あれ?チャン・ベッキ氏の見どころはどこいった?ごめん、なんかあった?)

あ、チャン・ベッキ氏の見どころは雑魚寝写真を見て
「君、僕の肩を抱いた……?」って聞くところか!

あの雑魚寝写真もとてもよくて。
キム代理世代が、みんなでホテルのベッドに雑魚寝してるシーンと重なるんですよね。
速攻で削除してるハン君が笑える。

キム代理世代は、資源課アンさんの上司であるハ代理(最初嫌味だったゲジ眉毛)と
同じくユ代理(カッパ頭)、営業2課のファン代理(駐在決まった人)、
鉄鋼課のカン代理(ベッキの上司)、繊維課のソン代理(ハン君の上司)です。

カン代理を除くみんなでオ次長の悪口を言ってた、
しかもそれをオ次長に聞かれてた、って知ってキム代理がすごく怒るのがいい。
べろんべろんに酔っぱらって怒って暴れるキム代理を、
みんなでホテルに運んでそのまま雑魚寝。
新人時代に戻ったようでみんな楽しそうです。
(ソン代理は帰ったよ。あいつほんとイヤな奴。みんな寛大だね)

あ、カン代理は楽しそうじゃないです。
「俺は関係ないのになぜ呼ばれた?」
「お前たちが汚いから(家にはあげたくない)」
「そんなところ(雑魚寝ベッド)に寝たくない」
などなど、ツン発言連発ですが、結局最後まで付き合ってくれるわけだから
本当は楽しいのでは?

クールなカン代理をますます好きになるなー。
たぶん彼は潔癖症ですね。そしてミニマリストですね。
でも家に筋トレ器具が多数ありそう。
猫を飼ってそう。

極めつけは、戦友と言える関係のオ次長とソン次長。

過労で倒れたソン次長を見舞い、彼女の弱音を聞き、
彼女の部下に変わって事業計画をまとめてくれるオ次長。

もしかしたら、このまま会社を辞めたほうがいいのかもしれないけど……。
「自分を大事にしてこそ、家族を愛せる」というソン次長ですから、
辞めたら辞めたで後悔してしまうかもね。

仕事の息抜きに仕事をする、というオ次長はワーカホリックだなぁ。
奥さんがとっても理解のある人で、オ次長を愛し、支えている。
子ども達もみんなよい子。
これだけの仕事人間が、家族にも愛されているのは奇跡です。
仕事も家庭も全力な男、オ・サンシク。

いいなぁ、こんな人が上司だったらなぁ。

「オ次長の悪口を言ったら俺が黙ってないからな!」

キム代理の気持ちが超わかる。
彼、いい男なのにね。なぜ独身か。

オ次長は、たぶん専務のまわしてきた企画を受けると思います。
自分の実績になるから、ではなく、
営業3課の部下たちに手柄を持たせてやりたいため、
自分がえらくなって、グレ君を正式採用してあげるために……。

中国のソーラーパネル事業、当たればデカい利益が見込めます。
しかし、ポシン社(取引先予定の企業)が選定業者として選ばれなければマイナスになるかもしれません。
この事業は国策のようなので、おそらく業者選定は入札。
ただ、ポシン社が受注するのはほぼ確実だそうです。

え?確実ってどういうこと?入札なのに?
もし、裏取引があってそれが明るみに出でもしたら……。

専務が1年もかけて準備した案件、ちょっと不穏な感じがしますよね。

成功すれば3課の手柄になり、専務も副社長のイスを狙える。
失敗すれば3課のペナルティになり、専務は責任を3課に押し付けられる。

営業3課は、どっちに転んでも、専務が損をしないようにするための「保険」なのです。

それをわかったうえで賭けに出るオ次長。
漢だねぇ。
って、受ける以外の選択肢もなさそうだけどねー。

会社の戦友ソン次長から示唆を受け、
家庭の戦友である妻から、背中を押されるオ次長。
内外で素晴らしい女性とパートナーシップを組んでいますね。

奥さんに「話して」と言われ、自分の心の奥底にある本音をつぶやくオ次長。
それを確実に受け止め、彼を慰め、彼を許し、彼を励ます奥さん。
本当にできた奥さんだなー。
こんな夫婦、理想ですね……。

最終回に向けて、最後のビッグウェーブ。
グレ君は正社員になれるのかな……。
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