〈あらすじ〉
ヨンジェはへウォンに呼び出され、いそいそ出かけていく。
そこで失くしたと思っていた結婚指輪を渡された。
「ミニョクオッパが好きなのに、あなたに執着するなんて変よね」
ため息をつくへウォンに、
「俺はおまえを忘れられない。おまえから、俺を忘れろ」
と告白するヨンジェ。
ジウンは、電話もせずにいつまでも帰らないヨンジェに業を煮やして
残り物でビビンバを作って食べている。
「なんだ、それ、犬の餌かよ」
ヨンジェの指輪を見つけて事情を聞くと、思わずへウォンの悪口を言ってしまった。
「俺の友達を悪くいうなよ!」
「なんであんな嘘ついたのよ」
「おまえに言われて咄嗟に……。
どこに行こうが勝手だろ!もう干渉するなよなっ!」
「ご飯が残るのがいやなだけよっ!」
へウォンと会っていたというヨンジェに、かちんときたジウン。
つい心にもないことをいってしまって、なんだかモヤモヤする……。
翌日ジウンはハルモニに呼び出され、シャガール展へ出かけた。
なんだかんだ意地悪なハルモニだが、
知り合いには「いい嫁なのよ」と自慢気で、ちょっとうれしくなるジウンだった。
クマ三匹(コンセマリ)って呼ばれてるけどね……。
お家でごはんもごちそうになって、アボジも一緒に花札で遊んで、
結局そのまま泊めてもらうことになりました。
ヨンジェの部屋でくつろぐジウン。
その頃、全然帰ってくる気配のないジウンを心配して、ヨンジェはうろうろ。
映画の試写会に、おまえも来いよっていわなきゃならないのに……。
夜も更けてきたっていうのに!
「いや、干渉しないって約束だ!」
ところがヨンジェは我慢できずに、とうとうジウンの携帯に電話をしてしまう。
「今何時だと思ってんだ!どこにいるんだよ!」
「怒鳴らないでよ。あなたの部屋よ」
ジウンが実家にいることに気づいたヨンジェ。
ふたりは携帯電話で会話する。
小学生の頃にへウォンにもらった折り鶴とか、小学生の頃のヨンジェの写真。
ジウンは、もう1枚の写真を見つけた。
「これだあれ?」
「妹だ」
「あなたに妹なんていた?」
「今はいない。死んだよ。病気だったんだ」
ヨンジェの妹は病気で、何本もの痛い注射を我慢して、
泣いたら治らないよ、とお父さんに言われながら、我慢して、
それでも結局治らなくって死んでしまった。
もう治らないってわかっていたのに、あんな小さな子に我慢をさせて……。
「お父さんだって、心で泣いてたわよ」
「親父は泣いたことなんてないさ」
思わぬヨンジェの打ち明け話に、真剣に聞き入るジウン。
だが、話は思わぬ方向に。
「泣き虫は別にいた。へウォンは恐がりで泣き虫だったよ。
9才の男の子が女の子を泣き止ませるのに、どうしたらいいと思う?」
「?」
「アイスクリームだよ」
おかしそうにクスッと笑うヨンジェとは対照的に、
急に心が冷え冷えしてきたハン・ジウン。
「寝たのか?」
「起きてるわ」
「なんで黙ってるんだ?」
「なんていえばいいの?」
「ハン・ジウン、迎えに行こうか?」
「え?」
思わず聞き返したジウンに、慌てたヨンジェはまた意地悪を言ってしまう。
「め、飯はどうするんだよ。明日の朝飯だってさ……」
「やめてよ、あんた私のこと本当に炊飯器だと思ってんのね!切るわよ!」
「お、おい……」
これまでのヨンジェの様子を思い返してみるジウン。
彼が好きな人って、へウォンさんなんだわ……。
翌朝フルハウスに帰ってきたジウンは、なるべくヨンジェと顔を合わせなくていいように
時間割を作って、彼に手渡す。
ヨンジェとしては、行き先くらいは教えあってもいいんじゃないか?と考えていたのに。
ジウンはうまく立ち回って、彼と全く顔を合わさない。
なんだかモヤモヤするヨンジェは、とうとう爆発。
「ハン・ジウン!話があるんだ!おい!話そうぜ!」
「メモにして冷蔵庫に貼ってよ」
「話があるんだってば!」
「何よ!」
「掃除ができてない、ちゃんとやれよ」
言いがかりをつけて、ジウンを引っ張り出したヨンジェはご満悦。
「明日試写会3時からだからな、ちゃんと来いよ」
「行きたくない。理由は冷蔵庫に貼っとくわ」
「おい!」
まったく自分を相手にしてくれないジウンをなんとか振り向かせようと、
ヨンジェはちょっかいをかけっぱなし。
極めつけは、彼女が一生懸命書いたシノプシスのデータを
まるっと消してしまったようにみせて騙してやった。
ジウンも我慢の限界で、最高級の罵声を浴びせ倒す。
「おいっもういいよ!ここだよ、ここ。ちゃんと保存してあるよ。
俺を馬鹿だと思ってんのかよ!
会話が大事なんだよ、な、冷蔵庫とじゃだめだ」
ショックで泣き出したジウンをなだめようと、
「アイスクリーム食うか?」と聞いてしまうヨンジェ。
「アイスクリーム?
アイスクリームなんて大っ嫌い!食べない!
アイスクリームなんて嫌いよ!食べない、食べないっ!」
地雷です……。
かわりに、「クマ4匹」を歌って許してもらうヨンジェ。
ちょっとは気が晴れたジウン。
「おい、今日は試写会だからな」
うかない顔で、ミニョクの会社に出向くジウン。
彼とはうまく会えず、ぼーっとしてエレベーターに乗り込んだところ、運良く遭遇。
一緒に試写会に出かけることになった。
「9歳からだと、アイスのほかにどんな思い出があるんだろ?
自転車はないといいな……。
あの、ヨンジェがへウォンさんに自転車を教えたんですか?」
「いや、僕が教えたんだ」
「あは!なんだ、そうですか!」
途端に笑顔になってしまうジウンだった。
試写会の会場で、へウォンを見かけたジウンは、彼女と話をすることにした。
「なぜ嘘をついて指輪を隠したの?」
「嘘なんてついてないわ。彼、指輪なんてどうでもいいみたい」
「いいわ、勝手にそう思ってて。
でも、彼を苦しめないで。好きな人がいるのに、なぜ彼を振り回すの?
いい加減、彼のことはほっといて」
「いいえ、それは無理ね。欲張りはあなたでしょ。
賭ける?彼がどっちを選ぶか。わたしは自信あるわ」
へウォンは、ヨンジェの楽屋へ行って、一緒にでかけようと誘いをかける。
「いいけど、ジウンが来てるんだ。一緒でもいいか?」
「……ううん、だめよ」
ヨンジェは試写会挨拶でジウンの姿を探すが、彼女はいない。
無事試写会を終えて車に向かうと、そこにジウンが立っていた。
「ハン・ジウン、何してたんだ?」
「人と会ってたの」
「なんだよ、映画観てないのか。じゃ何しにきたんだよ!」
「いいわよ、面白くないってみんな言ってたし……。帰りましょ」
「今からへウォンと出かけるんだ。先に帰ってろよ」
なんとなくイライラするヨンジェに、思わず言ってしまうジウン。
「ヨンジェ、行かないで」
「何?」
「もし私を置き去りにしたら……ご飯抜きよ!」
「ひとりで食え。俺は食って帰るからな」
あきれたヨンジェは、へウォンと車で去ってしまう。
ドンウクに、ジウンのフォローを頼むあたりは以前とは違った態度なのだが。
へウォンとふたり、子どもの頃遊んだ公園に来たヨンジェは、
童心に返ってはしゃぐ。
へウォンにされた頬へのキスのせいで、なんだかドキドキする。
「私の子どもの頃の夢は、本当はお嫁さんなの。
今日は、変なこといってごめんね。
毎日あなたに電話するのがよくないことだってわかってる。
でも、今あなたにまで去られると、とてもつらいの。ごめんね、ごめん」
へウォンの何かいいたげな態度が気になるヨンジェ。
家に帰って、ジウンと話をしようと思う。
「なぁ、なにかあったのか?大丈夫か?アイス食うか?」
「その話はやめて。アイスなんか二度と食べたくない!」
「大声出すなよ」
「今度から、バラにしてよ」
「バラは高いだろ」
「いいから、バラがいいの!ねぇ、笑わないでよ」
「俺の勝手だろ」
子どものようなジウンに、なんだかおかしくなっているヨンジェ。
一方ジウンは、ものすごくまじめな顔をしている。
「笑うと情がわくわ……
ねえ、誰かを守りたいと思うのは、その人のことが好きだからよね。
あなたは、へウォンさんを守ってあげて。
私はあなたを守ってあげるから」
唐突なジウンの言葉に、怪訝な顔のヨンジェ。
「私、私ね、あなたのことが好きなの」
(つづく)
わー!なんですか?この隠し球は!
ヨンジェに妹がいたなんて!
そして彼女は病気で死んでしまっていたなんて!
その妹と、ジウンの感じがよく似てるだなんてー!
だからなんとなく、ヨンジェはジウンのこと、気に入ってるのかな?
妹と、ケンカするみたいにケンカしたり、
ふざけて一緒に遊んだりするのが、楽しいのかな。
妹の病気をなおしてあげられないお父さんに、
妹にいっぱい我慢をさせて助けられなかったお父さんに、
反発したんだね。
だから医者にはなりたくなかったんだね。
妹が死んじゃったのって、いつ頃なのかなぁ。
そしてそんなしんみりした会話はいつしかおかしな方向に……。
へウォンのことなんて、今はいいんだよ!
そんで、そんな話の後に、
恋しくなって「迎えに行こうか」なんて言っちゃってさ!
あーバカだな!ヨンジェは!
だいたい欲張りなんだよ。
へウォンは忘れられないけど、ジウンのことも気になる。
そんなのずるいでしょ。
へウォンだって欲張りだ。
オッパのことが好きなくせに、ヨンジェが自分を見てくれないと腹がたつ。
ジウンとミニョクが親しそうにしているのを見て、嫉妬する。
ふたりともずるいよ。
まぁまだ、ちょっと自覚してるだけへウォンの方がマシか。
キライだけど。
ジウンもいつまでも自分の心に嘘はつけないよね。
帰りが遅くてイライラするのも、
他の人との思い出話を聞いて悲しくなるのも、
「彼を傷つけないで」って言いたくなるのも、
ヨンジェが好きだからなんだよ。
実はマジの「カジマ」だったりする。ジウンきれいだな。
アイスのエピソードはさすがにむかっとくるじゃない。
他の女性をなだめるために使った方法でなだめられて、
自分が楽しい気分になってたなんて、屈辱的……。
「夫に手を出したわね!」ってへウォンのとこへ怒鳴り込むのも違うし、
かといって契約結婚のことをばらしてへウォンにヨンジェを譲ってあげれば、
契約のせいでフルハウスは戻ってこない……。
うわーん!どうしたらいいんだ!
ジウンもにぶいっちゃー、にぶいんですけど。
ヨンジェが自分に意地悪したり、文句ばっかり言ってくる理由には
思い当たらないわけですしね。
ヨンジェもあなたのこと好きだから!
あなたの帰りをこんなして待ってますよ。かわいい。
もうじれったいから、お互いはやく自覚して!
あ、自覚したらドラマ終わっちゃうか。
このじれったさを楽しむドラマだからな。
ヨンジェのちょっかいにジウンが切れて、クマ4匹を歌わせるとこが一番好きだった。
4匹にしたのはアドリブかなぁ?
そうだったら楽しいな。
あ、それから、ドンウクたちのこと。
ひどいことしてホントに親友か!とムカムカしながら見ていましたが、
今回のエピソードでそう悪くも思えなくなっちゃった。
ひとりぼっちだったへウォンとずっと仲良しで、
お正月はおばあちゃんのところで一緒に過ごさせてくれた親友。
いいとこあるじゃんね。
何より、ジウンがあいつらのこと心底キライになれないみたいだから、
私みたいな傍観者が見てて怒るのも筋違いかなーと。
いろいろトラブルを起こしてくれそうですが、
そうでもないとドラマも進展しそうにないので、仕方ないですね。
最終的には、ジウンとヨンジェを結ばせるトラブルを起こしてほしいです。
縁を結んでくれたのはそもそもこのふたりなんだもんね。
公園でヨンジェとへウォンが遊ぶシーン、嫌だったな……。
だいたい着替えててさ、変じゃん。
ヨンジェが結構楽しそうなのが余計にいやだー!
ちぇっ、どうせジウンが告白したってどうにもならないんでしょ。
ヨンジェが新しい恋を自覚するまではまだまだ時間がかかるかなー。
ええいっもどかしいっ!
ヨンジェはへウォンに呼び出され、いそいそ出かけていく。
そこで失くしたと思っていた結婚指輪を渡された。
「ミニョクオッパが好きなのに、あなたに執着するなんて変よね」
ため息をつくへウォンに、
「俺はおまえを忘れられない。おまえから、俺を忘れろ」
と告白するヨンジェ。
ジウンは、電話もせずにいつまでも帰らないヨンジェに業を煮やして
残り物でビビンバを作って食べている。
「なんだ、それ、犬の餌かよ」
ヨンジェの指輪を見つけて事情を聞くと、思わずへウォンの悪口を言ってしまった。
「俺の友達を悪くいうなよ!」
「なんであんな嘘ついたのよ」
「おまえに言われて咄嗟に……。
どこに行こうが勝手だろ!もう干渉するなよなっ!」
「ご飯が残るのがいやなだけよっ!」
へウォンと会っていたというヨンジェに、かちんときたジウン。
つい心にもないことをいってしまって、なんだかモヤモヤする……。
翌日ジウンはハルモニに呼び出され、シャガール展へ出かけた。
なんだかんだ意地悪なハルモニだが、
知り合いには「いい嫁なのよ」と自慢気で、ちょっとうれしくなるジウンだった。
クマ三匹(コンセマリ)って呼ばれてるけどね……。
お家でごはんもごちそうになって、アボジも一緒に花札で遊んで、
結局そのまま泊めてもらうことになりました。
ヨンジェの部屋でくつろぐジウン。
その頃、全然帰ってくる気配のないジウンを心配して、ヨンジェはうろうろ。
映画の試写会に、おまえも来いよっていわなきゃならないのに……。
夜も更けてきたっていうのに!
「いや、干渉しないって約束だ!」
ところがヨンジェは我慢できずに、とうとうジウンの携帯に電話をしてしまう。
「今何時だと思ってんだ!どこにいるんだよ!」
「怒鳴らないでよ。あなたの部屋よ」
ジウンが実家にいることに気づいたヨンジェ。
ふたりは携帯電話で会話する。
小学生の頃にへウォンにもらった折り鶴とか、小学生の頃のヨンジェの写真。
ジウンは、もう1枚の写真を見つけた。
「これだあれ?」
「妹だ」
「あなたに妹なんていた?」
「今はいない。死んだよ。病気だったんだ」
ヨンジェの妹は病気で、何本もの痛い注射を我慢して、
泣いたら治らないよ、とお父さんに言われながら、我慢して、
それでも結局治らなくって死んでしまった。
もう治らないってわかっていたのに、あんな小さな子に我慢をさせて……。
「お父さんだって、心で泣いてたわよ」
「親父は泣いたことなんてないさ」
思わぬヨンジェの打ち明け話に、真剣に聞き入るジウン。
だが、話は思わぬ方向に。
「泣き虫は別にいた。へウォンは恐がりで泣き虫だったよ。
9才の男の子が女の子を泣き止ませるのに、どうしたらいいと思う?」
「?」
「アイスクリームだよ」
おかしそうにクスッと笑うヨンジェとは対照的に、
急に心が冷え冷えしてきたハン・ジウン。
「寝たのか?」
「起きてるわ」
「なんで黙ってるんだ?」
「なんていえばいいの?」
「ハン・ジウン、迎えに行こうか?」
「え?」
思わず聞き返したジウンに、慌てたヨンジェはまた意地悪を言ってしまう。
「め、飯はどうするんだよ。明日の朝飯だってさ……」
「やめてよ、あんた私のこと本当に炊飯器だと思ってんのね!切るわよ!」
「お、おい……」
これまでのヨンジェの様子を思い返してみるジウン。
彼が好きな人って、へウォンさんなんだわ……。
翌朝フルハウスに帰ってきたジウンは、なるべくヨンジェと顔を合わせなくていいように
時間割を作って、彼に手渡す。
ヨンジェとしては、行き先くらいは教えあってもいいんじゃないか?と考えていたのに。
ジウンはうまく立ち回って、彼と全く顔を合わさない。
なんだかモヤモヤするヨンジェは、とうとう爆発。
「ハン・ジウン!話があるんだ!おい!話そうぜ!」
「メモにして冷蔵庫に貼ってよ」
「話があるんだってば!」
「何よ!」
「掃除ができてない、ちゃんとやれよ」
言いがかりをつけて、ジウンを引っ張り出したヨンジェはご満悦。
「明日試写会3時からだからな、ちゃんと来いよ」
「行きたくない。理由は冷蔵庫に貼っとくわ」
「おい!」
まったく自分を相手にしてくれないジウンをなんとか振り向かせようと、
ヨンジェはちょっかいをかけっぱなし。
極めつけは、彼女が一生懸命書いたシノプシスのデータを
まるっと消してしまったようにみせて騙してやった。
ジウンも我慢の限界で、最高級の罵声を浴びせ倒す。
「おいっもういいよ!ここだよ、ここ。ちゃんと保存してあるよ。
俺を馬鹿だと思ってんのかよ!
会話が大事なんだよ、な、冷蔵庫とじゃだめだ」
ショックで泣き出したジウンをなだめようと、
「アイスクリーム食うか?」と聞いてしまうヨンジェ。
「アイスクリーム?
アイスクリームなんて大っ嫌い!食べない!
アイスクリームなんて嫌いよ!食べない、食べないっ!」
地雷です……。
かわりに、「クマ4匹」を歌って許してもらうヨンジェ。
ちょっとは気が晴れたジウン。
「おい、今日は試写会だからな」
うかない顔で、ミニョクの会社に出向くジウン。
彼とはうまく会えず、ぼーっとしてエレベーターに乗り込んだところ、運良く遭遇。
一緒に試写会に出かけることになった。
「9歳からだと、アイスのほかにどんな思い出があるんだろ?
自転車はないといいな……。
あの、ヨンジェがへウォンさんに自転車を教えたんですか?」
「いや、僕が教えたんだ」
「あは!なんだ、そうですか!」
途端に笑顔になってしまうジウンだった。
試写会の会場で、へウォンを見かけたジウンは、彼女と話をすることにした。
「なぜ嘘をついて指輪を隠したの?」
「嘘なんてついてないわ。彼、指輪なんてどうでもいいみたい」
「いいわ、勝手にそう思ってて。
でも、彼を苦しめないで。好きな人がいるのに、なぜ彼を振り回すの?
いい加減、彼のことはほっといて」
「いいえ、それは無理ね。欲張りはあなたでしょ。
賭ける?彼がどっちを選ぶか。わたしは自信あるわ」
へウォンは、ヨンジェの楽屋へ行って、一緒にでかけようと誘いをかける。
「いいけど、ジウンが来てるんだ。一緒でもいいか?」
「……ううん、だめよ」
ヨンジェは試写会挨拶でジウンの姿を探すが、彼女はいない。
無事試写会を終えて車に向かうと、そこにジウンが立っていた。
「ハン・ジウン、何してたんだ?」
「人と会ってたの」
「なんだよ、映画観てないのか。じゃ何しにきたんだよ!」
「いいわよ、面白くないってみんな言ってたし……。帰りましょ」
「今からへウォンと出かけるんだ。先に帰ってろよ」
なんとなくイライラするヨンジェに、思わず言ってしまうジウン。
「ヨンジェ、行かないで」
「何?」
「もし私を置き去りにしたら……ご飯抜きよ!」
「ひとりで食え。俺は食って帰るからな」
あきれたヨンジェは、へウォンと車で去ってしまう。
ドンウクに、ジウンのフォローを頼むあたりは以前とは違った態度なのだが。
へウォンとふたり、子どもの頃遊んだ公園に来たヨンジェは、
童心に返ってはしゃぐ。
へウォンにされた頬へのキスのせいで、なんだかドキドキする。
「私の子どもの頃の夢は、本当はお嫁さんなの。
今日は、変なこといってごめんね。
毎日あなたに電話するのがよくないことだってわかってる。
でも、今あなたにまで去られると、とてもつらいの。ごめんね、ごめん」
へウォンの何かいいたげな態度が気になるヨンジェ。
家に帰って、ジウンと話をしようと思う。
「なぁ、なにかあったのか?大丈夫か?アイス食うか?」
「その話はやめて。アイスなんか二度と食べたくない!」
「大声出すなよ」
「今度から、バラにしてよ」
「バラは高いだろ」
「いいから、バラがいいの!ねぇ、笑わないでよ」
「俺の勝手だろ」
子どものようなジウンに、なんだかおかしくなっているヨンジェ。
一方ジウンは、ものすごくまじめな顔をしている。
「笑うと情がわくわ……
ねえ、誰かを守りたいと思うのは、その人のことが好きだからよね。
あなたは、へウォンさんを守ってあげて。
私はあなたを守ってあげるから」
唐突なジウンの言葉に、怪訝な顔のヨンジェ。
「私、私ね、あなたのことが好きなの」
(つづく)
わー!なんですか?この隠し球は!
ヨンジェに妹がいたなんて!
そして彼女は病気で死んでしまっていたなんて!
その妹と、ジウンの感じがよく似てるだなんてー!
だからなんとなく、ヨンジェはジウンのこと、気に入ってるのかな?
妹と、ケンカするみたいにケンカしたり、
ふざけて一緒に遊んだりするのが、楽しいのかな。
妹の病気をなおしてあげられないお父さんに、
妹にいっぱい我慢をさせて助けられなかったお父さんに、
反発したんだね。
だから医者にはなりたくなかったんだね。
妹が死んじゃったのって、いつ頃なのかなぁ。
そしてそんなしんみりした会話はいつしかおかしな方向に……。
へウォンのことなんて、今はいいんだよ!
そんで、そんな話の後に、
恋しくなって「迎えに行こうか」なんて言っちゃってさ!
あーバカだな!ヨンジェは!
だいたい欲張りなんだよ。
へウォンは忘れられないけど、ジウンのことも気になる。
そんなのずるいでしょ。
へウォンだって欲張りだ。
オッパのことが好きなくせに、ヨンジェが自分を見てくれないと腹がたつ。
ジウンとミニョクが親しそうにしているのを見て、嫉妬する。
ふたりともずるいよ。
まぁまだ、ちょっと自覚してるだけへウォンの方がマシか。
キライだけど。
ジウンもいつまでも自分の心に嘘はつけないよね。
帰りが遅くてイライラするのも、
他の人との思い出話を聞いて悲しくなるのも、
「彼を傷つけないで」って言いたくなるのも、
ヨンジェが好きだからなんだよ。
実はマジの「カジマ」だったりする。ジウンきれいだな。
アイスのエピソードはさすがにむかっとくるじゃない。
他の女性をなだめるために使った方法でなだめられて、
自分が楽しい気分になってたなんて、屈辱的……。
「夫に手を出したわね!」ってへウォンのとこへ怒鳴り込むのも違うし、
かといって契約結婚のことをばらしてへウォンにヨンジェを譲ってあげれば、
契約のせいでフルハウスは戻ってこない……。
うわーん!どうしたらいいんだ!
ジウンもにぶいっちゃー、にぶいんですけど。
ヨンジェが自分に意地悪したり、文句ばっかり言ってくる理由には
思い当たらないわけですしね。
ヨンジェもあなたのこと好きだから!
あなたの帰りをこんなして待ってますよ。かわいい。
もうじれったいから、お互いはやく自覚して!
あ、自覚したらドラマ終わっちゃうか。
このじれったさを楽しむドラマだからな。
ヨンジェのちょっかいにジウンが切れて、クマ4匹を歌わせるとこが一番好きだった。
4匹にしたのはアドリブかなぁ?
そうだったら楽しいな。
あ、それから、ドンウクたちのこと。
ひどいことしてホントに親友か!とムカムカしながら見ていましたが、
今回のエピソードでそう悪くも思えなくなっちゃった。
ひとりぼっちだったへウォンとずっと仲良しで、
お正月はおばあちゃんのところで一緒に過ごさせてくれた親友。
いいとこあるじゃんね。
何より、ジウンがあいつらのこと心底キライになれないみたいだから、
私みたいな傍観者が見てて怒るのも筋違いかなーと。
いろいろトラブルを起こしてくれそうですが、
そうでもないとドラマも進展しそうにないので、仕方ないですね。
最終的には、ジウンとヨンジェを結ばせるトラブルを起こしてほしいです。
縁を結んでくれたのはそもそもこのふたりなんだもんね。
公園でヨンジェとへウォンが遊ぶシーン、嫌だったな……。
だいたい着替えててさ、変じゃん。
ヨンジェが結構楽しそうなのが余計にいやだー!
ちぇっ、どうせジウンが告白したってどうにもならないんでしょ。
ヨンジェが新しい恋を自覚するまではまだまだ時間がかかるかなー。
ええいっもどかしいっ!
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