ミセン 未生 第三局

会社に所属したことがある人は、やっぱりグッとくるんでしょうね。
わたしも会社員だったことあるけど、
ゆるい会社だったしなー。

ぜんぜん野心とかなかったので、こんな風に熱い会社員生活じゃなかったですね。
仕事に対するモチベーションが薄すぎた気がする。
一生懸命になれる仕事を見つけるのって難しいですね。

【あらすじ】

営業三課の一員になった気がするグレ青年は、繊維課のハン君をパートナーに選びました。
しかしこのハン君は曲者です。
なにもかもをグレ青年に任せて、自分は遊んで？ばかり。
グレ青年を表だっては認めていないオ課長も気をもんでいます。

そんななか、オ課長が中心になって進めていた商談にミスが出ました。
キム課長代理の確認ミスで、あわや商談がひとつ飛びかけましたが、
必死の努力で、破談だけは避けられました。
しかし、会社に損失を与えたことでキム課長代理は懲戒処分委員会にかけられることに。

オ長は部下を守るために四方八方に手を尽くしますが、
よい結果が得られません。
あとはこの決定をくだした専務に直談判をするしかない！のですが、
ふたりの間には確執があり、オ課長は心を決めかねています。

イラついているオ課長は、プレゼンの打ち合わせをしているグレ青年とハン君を見かけて、
余計な口出しをしてしまいました。
唯々諾々とハン君に従っているグレ青年を見ていられなかったからです。

しかし、グレ青年は言います。
彼には自分にない視点がある。自分にとって彼は必要な存在だ。
憎たらしいイヤな奴だけれど、
プライドや意地では超えられない壁がある。
だからこそ、彼の懐に飛び込んでいくのだ、と。

オ課長の心は決まりました。
キム課長代理を守るために、プライドを捨てて専務に会うつもりです。
そしてグレ青年にはプレゼンのためのアドバイスをしてやりました。

グレ青年はオ課長のアドバイス通り、本番さながらの練習をしようと
ハン君を誘います。
ところが、ハン君はその提案を却下し、あまつさえオ課長を愚弄しました。
情報通のハン君は、課長の悪い噂も聞いていたからです。

グレ青年は怒り、ハン君を殴ります。
ハン君も反撃します。
屋上で殴り合っているふたりのところに、個人プレゼンの課題が届きました。

「パートナーに物を売ること」

このクソ野郎に物を売る？

犬猿の仲になったふたりは、果たしてプレゼンを成功させることができるのでしょうか？

そして専務に無視されたオ課長は、部下を救うことができるのでしょうか？

つづく


アンちゃんどこいった！

なんだかすっかり青年とおっさんの話ばかりで、
デキル女のうえにキレイで正義感にあふれたアンちゃんの影が薄くなっております。

あの嫌味なインターンとペアを組むことになっちゃってお気の毒ね。
あいつほんとにむかつくわ。
なんやねん、あの無意味な自信は。

でもアンちゃんとグレ君は、ほんのりいい雰囲気です。
地味に邪魔するチャン・ベッキも好きです。
鈴木亮平さんのイメージ。

そしてグレ君を翻弄する男、チャラ男のハン君。
彼はオ課長をして、「達成意欲の強い男」と言わしめる人物。
なかなかの曲者ですよね。

現場のひとたちとお酒を飲んだり、
ソウルで女の子ウォッチしたり、セクハラまがいに女性のスカートの生地を触ったり、
一見チャラいけど、すっごい目的意識をもってやってる気がする。

グレ君が一目置くだけのことはある人物だと思うな。

ちょっと若いころの萩原健一っぽい雰囲気があるんですよね。
ちょうど小泉新次郎議員の「セクシー発言」があったところなので、
「セクシーに！」とか言ってて笑ってしまいました。

グレ君、彼との関係を囲碁の世界の駆け引きに例えたりして
ちょっとかっこつけてましたけど、
あっさり自分が年下だったことが判明。
逆にキューンといわされてておかしかったです。

でもね……グレ君、

殴ったよ！

いきなりハン君を屋上で殴った～。

この子、自分のことでは怒れないけど、他人のことでは本気で怒れるタイプなの？

熱い！熱すぎる！

まだインターンなのに！

それだけ、課長のことを尊敬してるというか、
自分のことを認めてくれて仲間にしてくれた課長を慕っているんですね。

確かにオ課長、仕事もできるし情に厚いし、ほんとにいい人なんですけど、
だからこそ、専務との確執がなんなのか気になるんだわ。
これでたいしたことなかったら許さんぞ。

今回も、囲碁に関するシーン出てきましたね。
切ないですね。
幼いグレ君を導いてくれた、囲碁棋士たち……。
「ヒカルの碁」の佐為のように、棋譜のなかで生き続ける先人たちが、
グレ君の手をとって石を置く姿は、なんとも言えない歴史の重みを感じさせました。
そして、囲碁を愛し、囲碁に愛されてきたグレ君の想いが伝わってきましたよね～。
すてきな演出にグッときましたよ。

唯一出てきた日本名の瀬越憲作さんをググってみましたが、
囲碁普及に力を尽くした人物なんですね。
韓国は日本についで碁が盛んな国（いまは韓国のほうが人気があるかも）ですが、
若い人はどうなんでしょうかね～。

アンちゃんは、グレ君の涙にハッとしてたけど、なにがなんだかわかってないだろうなー。
「いかないでって恋人のことかしら……」とか思うんだろうなー。
まさかすんごい賢いおじいちゃんたちのことだとは思ってもみないだろう。

わたしはあと100回生まれ変わってもこんな商社に入社できないと思うので、
なんか雰囲気だけ味わって楽しいんですが、
みんなたいへんですね。
カレンダー見たらまだ4月ですよ？
日本でも大学生がインターンシップで企業に仕事に行ったりしてますけど、
学校の勉強大丈夫なんでしょうか。
26とか27でインターンに行くって、韓国の就職事情はどうなっているんでしょうね。
兵役とかあるから遅くなるのかな？

（ちょっと調べると、半年くらいインターンシップがあったり、有給のとこが多いとか、
いろいろ日本とは事情が異なるようです。）

あー、次回はプレゼン大会楽しみだな～。