いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

乱暴なロマンス 14

2013年06月13日 | 乱暴なロマンス
《あらすじ》

ジョンヒの絵が蹂躙され、自画像は切り裂かれた。
警備システムの不備をなじるスヨンの母は、
昨晩娘が美術館の鍵をかりにきたことを思い出す。
現場の防犯カメラは工事のため切られていたが、
出入り口のカメラには、スヨンの姿がはっきり写っていた。

ジョンヒは怒りに燃え、慌ててかけつけたムヨルをハンドバッグで殴りつける。
「あんたのせいよ。全部あんたのせいよ!
ショートのことも、絵のことも、全部あんたのせい!
パク・ムヨル、責任とってよ!」

ドンスは、義母から事情を聞き、妻の犯行を知るが、妻の様子はいつもと変わらない。
おかしかったのは、昨日の夜だけだ……。
探してみると、妻のコートからジョンヒの目をつぶした写真が出てきた。
「昨夜はどこに?風呂に入ってる間さ」
「ゴミを捨ててきただけよ」
スヨンは、記憶を失っているらしい……。

ムヨルは犯人を許せない。
「コルトン、どうしたら犯人を捕まえられる?
どうしたら、犯人を八つ裂きにできるんだ」
思い詰めたようなムヨルを前に、ウンジェはただ、頭を下げて、帰るしかなかった。

ウンジェは父さんを許すことにした。
人を好きになったり嫌いになったりすることは意志の力でどうなるものでもない。
誰かを好きにならないように努力するなんてできないから。

コ記者とドンス、キム室長とドンアはムヨルの家で作戦会議。
ドンアは家政婦ソニにどこかであったようだと声をかけるが、
人違いだろうとかわされてしまう。
警察は、絵画事件の犯人はこれまでの脅迫犯と同一人物なのか、
別人なのか、はかりかねている。
議論に身が入らないドンス。
ムヨルを苦しめるためにジョンヒの絵を破くとは、迂遠すぎる。
ジョンヒ個人を狙ったものではないかと、ドンアは考えている。

図録を探してみては?とドンアに言われたムヨルは、
それがスヨンの元にあると知る。
彼女はまだ事情を知らされておらず、いつも通りだ。
ただ、ドンスだけは物思いにふけっている。

ジョンヒはあれからずっと寝ていたが、ふと目を覚まして家を出た。
必死で探すウンジェは、彼女を地悪の公園で見つける。
「ここで何してたの?」
ジョンヒは、猫を探していたのだ。
「コートも着ずに風邪引くわよ」
「捕まえて」
「ええ?」
「あのこ、私が飼うわ。捕まえて」
「……ええ、ええ、わかったわよ。捕まえてあげるから。とにかく帰ろう?」
「約束だからね」
ウンジェはジョンヒに自分のコートを着せかけてやって、部屋に連れ帰った。

ユニは、バス停でバスを待つソニに声をかける。
「僕、あのおばあさんの孫です。見覚えありませんか?
僕にこの写真を送ったでしょう?」
ソニは知らないふりをして、バスに乗り込んでしまった。

ムヨルは図録と現場写真を見比べているが、さっぱりわからない。
汗を流そうとジムに行くと、外の公園に座っているウンジェが見えた。
近くまでいってみると、なにやらおかしな格好のウンジェが岩陰に隠れている。
「おい、ジョンヒの警護はどうなってるんだよ」
「しーっ!猫を捕まえろと言われたの」
「ジョンヒ、起きたのか」
「ええ、起きてすぐこれですよ」
「捕まえられる?」
「絶対捕まえて見せますよ」
「ジョンヒを甘やかすなと言ったくせに」
「最初はそう思いました。
わがままで身勝手だし、何もかも恵まれてちやほやされてきた、
ただの甘えん坊だってね。
でも今は、カン・ジョンヒはただ正直なだけなんだってわかります」
「そうさ、彼女は正直なんだ。自分にも、他人にも」
「ええ、腹がたてば怒るし、悪いと思ったらあやまるし、好きなら好きだって言う。
ほれて当然よ」
「お前も惚れたか?」
「魅力的ってこと。
私は好きな人にもあたるし、自分が悪くても怒る。周りの人は疲れるわ」
「そうだな」
「ちょっと、なんか慰めてよ。お前はお前でいい、とか」
「そうだな、お前はお前でかわいい」
「あはは、本当に言った!」
ふたりは笑い会うが、ウンジェはハッと我に返る。
必死に猫用の罠を見つめるウンジェ。
ムヨルはウンジェがいとおしくなり、そっと顔を近づけるが、
ウンジェはさっさと予防線をはる。
「ちょっと!寝不足でおかしくなってない?私よ、私、タコ女よ?」
「わかってる」
ムヨルの顔がどんどん近づいてきたその時、とうとう罠に猫が!
ウンジェはムヨルを突き飛ばして、猫を捕獲!
「やった!やったわ!彼女に知らせてくるから!猫お願いね!」

ウンジェはジョンヒの部屋へ入るなり、
「ふー、危なかった」と冷や汗。
ムヨルは痴漢と勘違いされたんじゃないかとモヤモヤ。
いたたまれないウンジェは、ムヨルとジョンヒを残して、早々に退散。
ジョンヒは猫を洗ってやった。
「この子を飼うつもり。ショートが嫉妬するかもだけど、仕方ない。
死んだもの。
開き直らないとね。
猫が死んだら、新しい猫を飼う。
恋人と別れたら、新しい出会いを探す。
絵をやぶかれたら、新しい絵を描く。
寂しくても受け入れないと。そうでしょ?」
なるべくはやく、イギリスに返るというジョンヒ。
新しい猫の名前は、たぶんショート以外。

ムヨルにキスされかかったウンジェは動揺しながら帰途につく。
家の前では、ドンアとキム室長がぎこちないキスを交わしていた。
「やるじゃんやるじゃん、キム・ドンア~」
「何よ」
「家の前でキスなんて~!見苦しいわね」
「見てた?」
「見苦しかった。それはそうと、ファーストキスの味は?」
「ん~、血の味かな?」
「血の味?」

ムヨルは、ソニの一言から、ジョンヒの自画像が持ち去られていることに気付いた。
警察にも言った。内部の者が犯人か、共犯者だと思われる。
それを聞いたドンスは、にわかに身辺整理をはじめた。
ドンスの車に梱包された絵画たしきものを見たコ記者は、不審に思い、彼を尾行する。
ドンスの顔はまるで泣いているように見えたから、それが気になって仕方がないのだ。
ドンスは妻と息子と一緒に、河川公園でキャッチボールを楽しんでいた。
家族団らんのひととき。
何かある。記者の勘が、そう告げていた。

牛乳を買いに出て、ウンジェはまたもやエレベーターでムヨルと一緒になってしまった。
気まずい……。
「ひどすぎるぞ!痴漢扱いかよ!電話も出ないし、無視かよ!」
「あら、気付きませんでした。じゃ、さよならっ」
走り出たウンジェを、ムヨルが追いかける。
「おい、コルトン、話がある」
「話って?」
「ここで?」
「どうぞ!何の話です?」
「鈍感だな」
「やめて」
「何だと?」
「頭を触ったり、近づいたりしないで」
「なぜ?」
「困りますから」
「何で?」
「私は単純だから、誤解してしまうんです。私を好きだと……」
「そう思えばいい。事実だから。ばかだな、早く気付けよ」
「あり得ない!」
「なぜ?」
「カン・ジョンヒは?!」
「別れた。このあいだな。ゆっくり話そうと思ったが、お前は鈍感すぎる。
だから俺は、お前に何をしてもかまわない。
こんなことや、こんなことも。
お前が許すなら、それ以上のことも。
返事は?」
ウンジェは涙を流して、急に駆けだした。

「おい!コルトン!なんで逃げるんだよ!
おい、イヤならイヤって言えばいいだろ!」
「そうじゃなくて、夢みたいで、すごく嬉しくて、逆に怖い……」
「俺もどうかしてる……こんなタコ女を……」
ムヨルはウンジェにキスしようと顔を寄せるが、駆けつけた警官に拘束されてしまう。
「お嬢さん、大丈夫ですか?」
「追われてたでしょ?」
「え?ちが……」

結局何もできずに、ムヨルはウンジェを送って帰る。
幸せすぎて、もじもじしっぱなしのウンジェ。
家の前まで送ってくれたムヨルは、再度のチャレンジを試みるが、
やっぱり帰ってきた父さんと弟に邪魔をされてしまった。
うまくいかないなー。

家族で食事をした後、ドンスは妻と息子を実家に預けた。
そして自分は、球団の事務所に行き、ムヨルのロッカーの中にあるものを残す。
彼の様子を気にして、秘密の臭いをかぎつけたコ記者は、ドンスを尾行していた。
そしてロッカーの中に、ムヨルの目をつぶした写真を見つけるのだ。
キム室長に電話をかけるコ記者。
そこを背後から一撃したドンス。
彼はコ記者の撮った証拠写真を確認したが、消去はしなかった。

ムヨルは、ドンスに呼び出される。
「こんな遅くに球団に?」
何も疑わず、出かけていったムヨルは、バッティングマシーンから繰り出されるボールに
打ち据えられ、練習場でうずくまってしまう。
直前まで電話していたウンジェは、ムヨルの危機に気付いてくれるだろうか?
キム室長も必死でウンジェ、ムヨルに電話をかけたのだが……。
倒れ、うめき声を上げるムヨルの側に、バットを持ったドンスが近寄った。
険しい表情のドンスは、グリップを握り直す。
「ヒョン?」

(つづく)


あーもう!ラスト間近で事件がてんこ盛り!

えーっと、ムヨルとウンジェがとうとう両思いだってはっきりして、つきあうことになって、
スヨンさんがどうもジョンヒの絵をめちゃくちゃにした犯人で、
それなのにジンさんがなんかおかしな行動を取り始めてて、
ドンアはキム室長と初めてキスしました、と。

順番に見ていきましょうね、



わお!最終回を待たずに恋が成就!

ウンジェが恋心を自覚した当初は、
ムヨルを必死になって避けてしまっておかしな雰囲気でしたが、
彼のためなら、と元カノの警護についた時から、徐々に態度は軟化。
ジョンヒがとても魅力的な人だとわかったのも大きかったですよね。
ウンジェがムヨルを愛する過程で、自分の両親についても理解が深まっていった。
というか、人を愛する気持ちってどうしようもないものなんだと、やっとわかったのね。
こればっかりは経験しないとなかなか理解できないものですもんね。

恋をすると人は幼くなったり、バカになったりするし、
人を愛した途端にぐんと成長したり、わがままになったりする。
おかしなもんですよ。

ムヨルとジョンヒを認めて、それでも自分はムヨルを好きで、
そういう気持ちは無理に変えられないし、変わらないものなんだ、
と開き直ったら楽になった。
そしたら突然恋がかなってしまって、ウンジェの驚きは相当なものだったでしょう。
そりゃ涙目で逃げ出すね。
どうしたらいいか、わかんないもん。
勝負に勝ってこっそり願ったことが、現実になったんだね、よかった、よかった。

ムヨルがまた、自分の気持ちをあっさり白状したのが爽やかでよかったです。
「お前が許すなら、それ以上のことも」
ってあたりに、ちょっと男性の色気というか、艶っぽい雰囲気がうまく出ていて、
ただのガキ大将じゃありませんでしたね。

邪魔に邪魔されたキッスは、最終回でお願いします。
できないままでもいいや、コメディ的に。

こうなるとちょっとウンジェのカマトトぶりが鼻につくね。
いや、どうせ経験もないし、今まで無縁の女の子の世界へ突入してて
おかしくなってるのはわかるんだけどさ、
別れたジョンヒがめちゃくちゃ成長してふつーにいい女になってるし、
いつのまにか病気も治ったっぽいし、
ウンジェがアホっぽく見えすぎでしょ!

まー、もともと絶好調の時はこういう子だったっけか。
第1話から3話目くらいまでは、はじけっぷりがこんな感じだったかもね。
ちょっと落ち着きなさい、と言ってあげたいところです。

キム室長とドンアは仲直りして、関係も深まっていますね。
ドンアは相変わらず超個性的で魅力的です。かわいいなぁ。

彼女たちのキスシーンはほんとによかった。
ぎこちなくて。



ドンアにいたっては唇切れてますし。
どうしたら、こんなになるのか?
キム室長は本物のロボットのようにガチガチです。
激情にかられたキスとか、あり得ないんでしょうか、この人には。
なんかつきあったら、自分のバイオリズムとかも全部把握されそうでこわい。
初めてのキスは血の味……。
ドンアはヴァンパイアの役もやれそう。

萌えファッションの話も楽しかったですね。
ヒョウ柄のワンピースでばっちり決めて、
「今日はセクシーですね」ってコ記者が言ってくれる。
ジンさんも、心は重大な懸念でいっぱいなのに、
「ドンアさんはいつ見ても新鮮です」って褒めてあげます。
本当にみなさん紳士ね。
でもキム室長だけは、「寒いからコートを」なんて言っちゃうのねー。
もしかして照れてるだけなんでしょうか?

「ナースの制服ってどう?」
「セーラー服は?」
と、そそるファッションについてキム室長を問い詰めるドンア。
しかもコ記者とムヨルとジンさんが一緒のエレベーター内で。
どれにも心動かない、という朴念仁のキム室長。
ドンアの提案に対していちいち「フォー!」とか「ヒュー!」とか言ってくれるコ記者が大好きだ!
この人への好感度はめちゃくちゃ上がってますよ、わたし。
役者さんとしては、甘さの全然ない顔の人なので、主役はしないかなぁ。
刑事ものとか、スパイものとか、サスペンスとか、固いドラマで重要な役を観てみたいです。

ジンさんのこと尊敬してるっぽいし、
ムヨルへの見方も変化してきているけれど、やはり記者は記者。
ん?という嗅覚はすごくて、ジンさんを追いかけることになります。
視聴者は、ジンさんは奥さんをかばっている、とわかっているのですが、
これまでのほのめかしやら何やらで、
ジンさんの悪意には、なんの根拠も無いわけじゃないと知っているので、怖い。
もしかして、もしかして、小さなねたみや嫉妬が、
機会を得て大きく育ってしまったんじゃないか、と思えて、ラストシーンが怖い。

誰しもが、完全に善なるものではないし、
完全に悪しきものではない、というのがこのドラマのテーマかもしれないですね。
まさかジンさん、本気で殴ったりはしないだろうけど、
ウンジェはムヨルを助けられるかな-。





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