《あらすじ》
ジンチョルは、ウギョン財閥の会長に就任し、権力を握った。
一方ヒョンスクは、ドンジュの治療に心血を注いでいた。
記憶を失い、混乱しているドンジュは、言葉を発しようとしない。
それどころか、まったく獣のように怒りに囚われ暴れるのだった。
ヒョンスクは、息子を断崖絶壁に引きずっていった。
「死になさい!ひとりが嫌なら、母さんと死のう!」
がらがらと崩れる足下の岩、眼下に広がる海を目にして、
ドンジュにあの夜の記憶がよみがえる。
「助けて……助けてください……」
ようやく言葉を取り戻したドンジュ。
その様子を見ていたマルは傷つく。
「お母さん、今度は僕も連れて行ってください。
僕の家族はお母さんとドンジュだけです。
置いて行かれたら、僕は独りです。だから、死ぬときは一緒に」
涙を流し訴えるマルに、ヒョンスクはうなずいた。
ちびっ子ミスクは、ウリと名付けられ、父ヨンギュと祖母と共に、
マルを待ち続ける。きっと兄さんは帰ってくると信じて。
それから15年が過ぎた。
ウリたちは、家も売ってチキン屋のモングン夫婦の家に下宿している。
マルを探すために、お金が必要なのだ。
夫婦の息子スンチョルは幼なじみだが、
ヨンギュのお金を騙し取ったり、調子のいいちゃらんぽらんな奴だ。
それでもウリの涙を見て、少しは心を入れ替えているのか?
おばあちゃんは相変わらず毒舌だけれど、少し認知症の兆しが出ている。
ヨンギュと祖母を抱えて、ウリは苦労の連続だ。
でも、みんなに心配かけたくないから、絶対涙は見せないでがんばっている。
ヨンギュの家は、ウギョン財閥に買収されて植物園になっている。
責任者に叱られながらも、ヨンギュは園内整備の仕事にせいを出す。
マルのことは、片時も忘れたことはない。
毎日温かいご飯をよそって、マルの帰りを待っているのだ。
ドンジュは青年となり、韓国へ戻ってきた。
イヤフォンをして自転車に乗り、颯爽と街を走る。
街中で、香水販売のデモンストレーションにでくわし、
「アリのフンみたいな臭いだ」といった言葉を、偶然ウリが聞いていた。
「あの人、マル兄さんじゃない?!アリのフンなんて言う人、他にいないもの!」
ウリは人捜しのテレビに出演することになった。
マルを思って泣いてしまう父さんや、ばあちゃんのためにも、
絶対に兄さんを探してあげたい……。
マルの実母シネは、ジンチョルの愛人の座におさまっていた。
なにしろ会長の死の状況を知っている。
ジンチョルとしても、彼女を黙らせておくには手元に囲い、監視するしかないのだ。
妻から連絡を受けて自宅へ戻ったジンチョルは、
ベランダからドンジュに声をかけられた。
「お父さん、僕はここから落ちたんですか?」
挑発するように、ドンジュは身を乗り出した。
「危ないぞ、ドンジュ!」
慌てる父の様子を見て、ドンジュは不敵に笑った。
(つづく)
いやー、びっくりした。
何に驚いたって、ジンチョルの頭髪にびっくりした。
若い頃の頭はかつらだったのか?
そんなに不自然に見えなかったから、いきなりひとりで老けた彼に驚きました。
ヒョンスクのパーマもひどいけどな。
さて大きくなった、チャ・ドンジュ。
けっこう性格悪くないですか?こいつ。
幼い頃は優しく素直でかわいい子だったのに、なんかヤな奴~。
長年の労苦が、彼を歪ませたのでしょうか?
信じていた父の恐ろしい姿を思い出して、憎悪に心が歪んだのでしょうか?
子役の彼から、成長したドンジュの姿はわりと自然でいい感じです。
色白で、目がちょっと出てて、大きくて、
ああ、こんなふうに大きくなるかもね~といった感じ。
ウリも相変わらず元気でいい子です。
確かに目はすごく大きくなっているが、性格がばっちりなのでいいんじゃないでしょうか。
しっかりもので親孝行。
父さんの前では涙を見せない、健気な女の子。
これまたびっくりだったのが、幼い頃には1回しか出番がなかったスンチョル。
幼なじみとして、これからウリを支えていくのかな?
いい加減で軽ーい男ですが、いきなりのウリのキスと、
彼女が真剣に流した涙には心を動かされた様子。
友達だと想っていたウリを、だんだん好きになるのかな。
前半の、ヒョンスクとドンジュの葛藤は、
サリバン先生とヘレン・ケラーの物語「奇跡の人」を思い起こさせます。
あの映画、素晴らしいので、未見の方にはぜひオススメです。
そっちの印象が強いので、実はわたしはちょっとしらけちゃった。
意識しすぎなんじゃないか、という気がして。
でも幼いドンジュのトラウマや、
ずっと裏切られていたヒョンスクの悲壮感を考えると、
ああいう追い詰められた状況も理解できますね。
個人的には、マルの哀しさの方に目が行きました。
すべてを捨てて、覚悟してヒョンスクについてきたマル。
こんな人の息子に産まれたかったなぁ、という子どもらしい憧れが、
想わぬ形で現実になってしまったマル。
野心を抱えて、のし上がっていくぜ!というよりは、
二重の哀しみを背負ってしまったかのように見えます。
自分でもわかっていなかった、父への愛情。
はたして本当に愛されているのか、不安になるヒョンスクの態度。
彼は自分の人生の選択を後悔せずに生きてゆけるでしょうか?
成長したマルを見るのが楽しみなような、怖いような……。
様々な人々の思惑が絡み合い、物語は進んでいきますね。
えっと、全30話だそうです。
う-、楽しみ。
ジンチョルは、ウギョン財閥の会長に就任し、権力を握った。
一方ヒョンスクは、ドンジュの治療に心血を注いでいた。
記憶を失い、混乱しているドンジュは、言葉を発しようとしない。
それどころか、まったく獣のように怒りに囚われ暴れるのだった。
ヒョンスクは、息子を断崖絶壁に引きずっていった。
「死になさい!ひとりが嫌なら、母さんと死のう!」
がらがらと崩れる足下の岩、眼下に広がる海を目にして、
ドンジュにあの夜の記憶がよみがえる。
「助けて……助けてください……」
ようやく言葉を取り戻したドンジュ。
その様子を見ていたマルは傷つく。
「お母さん、今度は僕も連れて行ってください。
僕の家族はお母さんとドンジュだけです。
置いて行かれたら、僕は独りです。だから、死ぬときは一緒に」
涙を流し訴えるマルに、ヒョンスクはうなずいた。
ちびっ子ミスクは、ウリと名付けられ、父ヨンギュと祖母と共に、
マルを待ち続ける。きっと兄さんは帰ってくると信じて。
それから15年が過ぎた。
ウリたちは、家も売ってチキン屋のモングン夫婦の家に下宿している。
マルを探すために、お金が必要なのだ。
夫婦の息子スンチョルは幼なじみだが、
ヨンギュのお金を騙し取ったり、調子のいいちゃらんぽらんな奴だ。
それでもウリの涙を見て、少しは心を入れ替えているのか?
おばあちゃんは相変わらず毒舌だけれど、少し認知症の兆しが出ている。
ヨンギュと祖母を抱えて、ウリは苦労の連続だ。
でも、みんなに心配かけたくないから、絶対涙は見せないでがんばっている。
ヨンギュの家は、ウギョン財閥に買収されて植物園になっている。
責任者に叱られながらも、ヨンギュは園内整備の仕事にせいを出す。
マルのことは、片時も忘れたことはない。
毎日温かいご飯をよそって、マルの帰りを待っているのだ。
ドンジュは青年となり、韓国へ戻ってきた。
イヤフォンをして自転車に乗り、颯爽と街を走る。
街中で、香水販売のデモンストレーションにでくわし、
「アリのフンみたいな臭いだ」といった言葉を、偶然ウリが聞いていた。
「あの人、マル兄さんじゃない?!アリのフンなんて言う人、他にいないもの!」
ウリは人捜しのテレビに出演することになった。
マルを思って泣いてしまう父さんや、ばあちゃんのためにも、
絶対に兄さんを探してあげたい……。
マルの実母シネは、ジンチョルの愛人の座におさまっていた。
なにしろ会長の死の状況を知っている。
ジンチョルとしても、彼女を黙らせておくには手元に囲い、監視するしかないのだ。
妻から連絡を受けて自宅へ戻ったジンチョルは、
ベランダからドンジュに声をかけられた。
「お父さん、僕はここから落ちたんですか?」
挑発するように、ドンジュは身を乗り出した。
「危ないぞ、ドンジュ!」
慌てる父の様子を見て、ドンジュは不敵に笑った。
(つづく)
いやー、びっくりした。
何に驚いたって、ジンチョルの頭髪にびっくりした。
若い頃の頭はかつらだったのか?
そんなに不自然に見えなかったから、いきなりひとりで老けた彼に驚きました。
ヒョンスクのパーマもひどいけどな。
さて大きくなった、チャ・ドンジュ。
けっこう性格悪くないですか?こいつ。
幼い頃は優しく素直でかわいい子だったのに、なんかヤな奴~。
長年の労苦が、彼を歪ませたのでしょうか?
信じていた父の恐ろしい姿を思い出して、憎悪に心が歪んだのでしょうか?
子役の彼から、成長したドンジュの姿はわりと自然でいい感じです。
色白で、目がちょっと出てて、大きくて、
ああ、こんなふうに大きくなるかもね~といった感じ。
ウリも相変わらず元気でいい子です。
確かに目はすごく大きくなっているが、性格がばっちりなのでいいんじゃないでしょうか。
しっかりもので親孝行。
父さんの前では涙を見せない、健気な女の子。
これまたびっくりだったのが、幼い頃には1回しか出番がなかったスンチョル。
幼なじみとして、これからウリを支えていくのかな?
いい加減で軽ーい男ですが、いきなりのウリのキスと、
彼女が真剣に流した涙には心を動かされた様子。
友達だと想っていたウリを、だんだん好きになるのかな。
前半の、ヒョンスクとドンジュの葛藤は、
サリバン先生とヘレン・ケラーの物語「奇跡の人」を思い起こさせます。
あの映画、素晴らしいので、未見の方にはぜひオススメです。
そっちの印象が強いので、実はわたしはちょっとしらけちゃった。
意識しすぎなんじゃないか、という気がして。
でも幼いドンジュのトラウマや、
ずっと裏切られていたヒョンスクの悲壮感を考えると、
ああいう追い詰められた状況も理解できますね。
個人的には、マルの哀しさの方に目が行きました。
すべてを捨てて、覚悟してヒョンスクについてきたマル。
こんな人の息子に産まれたかったなぁ、という子どもらしい憧れが、
想わぬ形で現実になってしまったマル。
野心を抱えて、のし上がっていくぜ!というよりは、
二重の哀しみを背負ってしまったかのように見えます。
自分でもわかっていなかった、父への愛情。
はたして本当に愛されているのか、不安になるヒョンスクの態度。
彼は自分の人生の選択を後悔せずに生きてゆけるでしょうか?
成長したマルを見るのが楽しみなような、怖いような……。
様々な人々の思惑が絡み合い、物語は進んでいきますね。
えっと、全30話だそうです。
う-、楽しみ。
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