いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

フルハウス ※ 5

2014年02月15日 | フルハウス
〈あらすじ〉

フルハウスに乗り込んできたハルモニは、
気の利かない嫁に文句を言いっ放し。
妻としての常識が無いのは、親がいないからだといいたい放題。
「あんたは家で同居しなさい!荷物をまとめておおき!」
たいしたおかずもやれなかった、と優しい姑は言うが、ハルモニはぶつぶつ。
「だけど男はバカだね。美人を嫁にもらっても役にたちゃしないのに」

ヨンジェは最近つきあいが悪い。
家に帰りたがるのは、妻に会いたいからだろうと社長にからかわれて、
なんだかモヤモヤした気分。
そこへちょうどジウンからの電話がかかってきて……。

「ハルモニに、同居しろって言われたのよ」
「何だって?なんで黙って聞いてたんだよ!」
慌てたヨンジェは、すぐに実家に電話をしようとするが、
礼儀知らずと言われてはたまらないジウンは、家へ挨拶に行こうと提案。
お母さんは優しい、お父さんは自分だけが正しいと思っている人、
ばあちゃんは俺がなんとかするから心配するな、と笑うヨンジェは、
祖母のずいぶんなお気に入りのようだ。
「ばあちゃんは美人が嫌いなんだ。
きついこと言われるのは、お前が美人だから……」
と言いかけて、はっとして取り繕うヨンジェ。
「なんて思うな!ばあちゃんは頭が悪いやつも嫌いなんだ!」

出がけに、ヨンジェが結婚指輪をしていないことに気付いたジウン。
また叱られてはかなわない、と、きちんと指輪をはめて出かけた。

実家では、また親のいないことを言われて、
チクチクと責められるジウン。
ヨンジェは何かとかばってくれるが、
ハルモニもすっかり拗ねてしまっていて話にならない。
初めて挨拶にくるのにお土産もない、というハルモニに、ジウンは、
「歌のプレゼントを用意しました!」と
突然立ち上がり、「三匹の熊」という童謡を振り付きで歌い出した。

あっけにとられて固まる義母とハルモニ。
頭を抱えるヨンジェ。
寒々しい空気を救ってくれたのは、帰宅したお義父さん。
大きな拍手で、ジウンを褒めてくれた。

帰りの車ですっかり落ち込んでいるジウン。
ヨンジェはこみ上げてくる笑いを堪えるのに必死だ。
「おい、アイスでも食うか?」
夜の公園で、ブランコに座ってアイスを食べるふたり。
「そうだ、レコーダーだけど……ありがと。
バカにされてると思ってたから……ありがとね」
素直にお礼をいうジウンを見るヨンジェ。
夜の公園で遊ぶのは、ちょっと楽しい。

とはいえ、ジウンの仕事が減ることはない。
掃除洗濯炊事……必死で家事を終えて、シノプシスを持って会社へGO!
ところが、地下鉄にレコーダーを置き忘れてしまう。

ミニョクに酷評されたことよりも、なくし物をしたことで落ち込むジウン。
放っておけないミニョクは、一緒に同じものを探してくれた。
「私が買ってあげましょう」
彼の申し出を、一度はありがたくうけるジウンだが、
直前になってやはり購入を断ってしまった。
「同じモデルなんだけど、なんだか……違うような気がして」
笑顔のミニョクは、食事を奢ってくれる約束はどうなりました?と
ジウンを誘うのだが、大掃除があるから、とジウンは帰ってしまう。
「お金をもらってるから仕方ないですけどね!」
ジウンの発言に、ちょっとわけがわからないミニョクだった。

ジウンは、レコーダーを失くしたことを正直にヨンジェに白状した。
「お前は鳥頭か!ニワトリ並みだよ!」
「悪いと思ってるのよ……」
悪口にも言い返さず、しゅんとしているジウンを見て、
意外そうなヨンジェ。
ご飯を食べながら、「俺に言われてへこんでるのか?」と聞いてみる。
「ごめんなさい」
ジウンの言葉に驚くヨンジェ。
「誕生日のプレゼントだったのに……ごめんね」

午後の用事をキャンセルさせて、ヨンジェはジウンをデパートに
連れて行くことにする。
「新しいの買ってやる。今度はなくすなよ」
ウキウキと、笑顔になって出かけるジウンだった。

へウォンはニューヨーク留学の相談をしに、ミニョクを呼び出すが、
「もうよせ。何をしても、お前を妹としか思えない。
お前の気持ちは、好きというのじゃない。
手に入れたい、だ」
と、恋心をきっぱり拒絶されてしまう。
そして、楽しくデパートに向かっていたヨンジェに電話をかけて……。

ヨンジェはへウォンに会いにいってしまった。
ジウンは食事もせずに、デパートの前で待ちぼうけ。

ヨンジェはへウォンが飲んでいる店へ赴いて、傷心の彼女の話を聞いてやる。
「私のは好き、じゃないって。手にいれたいだけだって言われた……」
「好きだから、手に入れたいのさ……」

そこへかかってきたジウンからの電話。
仕方なくヨンジェは先に帰ろうとするが、
追いかけてきたへウォンに後ろからすがられてしまう。
「行かないで……」

そうとは知らないジウンは、食事もせずに彼を待っていたのだが、
お店は閉まるし、夜中になっちゃうし、ひとりで家に帰ってきた。
ベッドに横になっていると、ヨンジェが帰宅する物音が。
一応彼女に声をかけるヨンジェだが、ジウンは返事をする気もない。

翌朝、洗面所で気まずいふたり。
「ずっと待ってたのか?」
「バカみたいに待つわけないでしょ」
そうはいったものの、とにかく気持ちがおさまらないジウン。
「ちょっと!来ないんだったら人を待たせないでよ!」
「待たなかったんだろ!」
「そうだけど、無駄なことをさせるから気に入らないのよ!」
売り言葉に買い言葉、口げんかはまたもやジウンの家出宣言に発展。
一瞬ひるむヨンジェなのだが、自分が折れるわけにもいかず、意地をはったまま。

ジウンはドンウクの家に行くが、ちょうどその頃、ドンウクとヒジンは
フルハウスを訪ねていた。
家にひとりでいたヨンジェは、彼らに上がり込まれて困惑。
ずうずうしく冷蔵庫をあさり、クローゼットの服を勝手に着込む彼らに
怒り、追い出そうとするのだが、反撃にあってしまう。
ヒジンに殴られているところに、ジウンが帰ってきた!
「あんたたち!何してんのよ!」
「何よ!だんなだからってかばうの?!」
「そうよ!」
ジウンの言葉に、ちょっとうれしそうなヨンジェ。

ぷんぷん怒っている二人を追い出し、ヨンジェの傷に薬を塗ってやるジウン。
「あーあ、戻ってきちゃったあたしは鳥類だわ」

また戻ってくる、いつもの日常。
「じゃー行ってくる」
「はーい、いってらしゃい」
「じゃあ映画館でな」
「?!」

テーブルの上には、映画のチケットが。
うれしくなってお洒落して出かけようとすると、
へウォンから電話がかかってきた。
「ヨンジェと連絡が取れなくて……」
「後から会うので伝えておきましょうか?」

ジウンは映画館でヨンジェを待つのだが、また待ちぼうけをくわされそうだ。
それでもポップコーンとコーラを二人分買って席に着く。
映画が始まって暗くなると、隣の席にヨンジェがすっと座った。
騒ぎになると嫌なので、暗くなるまで待っていたという。
ポップコーンを取り合って、仲良く映画を観るジウンとヨンジェ。
帰りの車中で、ジウンはへウォンの電話を伝える。

へウォンに電話したヨンジェは、彼女が病院にいるときいて
冷静ではいられない。
ジウンを待たずに、へウォンの元へどんどん走って行ってしまう。
病室で、彼女の手を握るヨンジェを見たジウンは、
自分の感情をもてあまし、どうしても病室に入っていけなかった。

(つづく)

なんつーか……。
ヨンジェの性格はそのまんまハルモニ譲りですね。
意地っ張りで、口が悪くて、素直になれなくて、
でも心はあったかくて、人一倍ナイーブ。

ハルモニはさ、ジウンのこと、本当は気に入ってるから何か言わずにいられないんでしょ。
小言はズバズバ口にするけれど、本心は恥ずかしくて言えないのね。
でも「親がいない」っていいすぎ!
そのへんは頑固な年寄りだよね……。観てて悲しくなっちゃった。

ジウンの「三匹の熊」はとっても間抜けでとってもラブリー。
「ウッスーウッスー、チャーランダー」のとこがかわいいねぇ。
車の中でヨンジェが必死に笑うのを我慢しているのがかわいくて、
今回のベスト3にはいるくらい好きなシーンです。

なんにせよ、契約結婚なわけだから、同居は無理!
ハルモニがはやくあきらめてくれればいいけど……。

しっかし、へウォンもたいがいにしてほしいよねー。
こないだはっきり断られたのに、ミニョクオッパにご執心。
それはいいとしても、なぜそこでヨンジェを呼ぶか!
奥さんよりも好かれている自信があるからなんだろうが、憎い。
呼べば来ると思ってるのも憎い。

だが、ほいほい行く奴も行く奴だ!
ちょっとかっこよさげなことつぶやいちゃってさ!
バーカバーカ!ヨンジェのバーカ!

これさー、はっきり描かれてないけどさー、
惚れてる女に潤んだ瞳で見つめられて、「今日はステキ……」とか言われちゃって
後ろから抱きつかれてすりすりされてたら、大人ならなんかあるよね?!
あってしかるべきだよね?
ってか、そこまでがないと、ラストの意味深な親密さが効果薄いよねー。

ヨンジェのこどもっぽさを見ると、そういう関係は無さそうな気もするし、
バーかっこつけ方を見てると、なんかあってもおかしくない気もするし……。
韓国ドラマは、できるだけセクシャルな表現を避けている感じなので、
その辺は視聴者にゆだねるってことなのでしょうかね。

ミニョクオッパのプレゼントを断ったり、
レコーダーのこと、素直にあやまったり、
帰ってこないヨンジェにヤキモキしたり、
ジウンはすっかり彼のことを好きになっちゃったね。
かわいいとこあるし、ちょいちょい好意を示してくれるもん、好きになっちゃうよな。

このドラマの肝は、お互いの好意がうまく相手に伝わらないところだよね。
自分は相手のことをだんだん好きになっていって、
態度や言葉に微妙に現れているんだけど、それが全然わかってもらえない。

普通恋をすると、相手が自分をどう思っているか気になって、
何気ない一言や、ちょっとした仕草が重大事件みたいに思えるものだけど、
このふたりはとにかく鈍い~。

相手を好きだっていう自覚がまだないからなのかしら?
まぁヨンジェはまだまだへウォンに未練たっぷりですからね。
6ヶ月後に晴れて離婚したら、へウォンのところに行くつもりなの?
だいたい、半年の縛りはなんなの?とりあえず?

わたし、なぜだかわからないけど、このドラマ観てると
必ずどこかで泣いちゃうんですよ。
別にそんなすごく悲しいシーンでもないのに、なんでだろう?
この回も、ジウンがヨンジェに謝るところ、
レコーダーなくしちゃった、っていうシーンで涙がぽろぽろと……。

ジウンは全然泣いたりしてないのに~。
う~ん、なんでだろ?

もちろん、キャー!とかいいながら観てしまう大好きなシーンもたくさんありますのよ。
ほほほ、今回はなんといっても、傷の手当てしてあげるシーンですわね。

怒って出て行ったくせに、結局帰ってきたら自分をかばってくれて、
心配してくれて、傷の手当てもしてくれるジウンに、
ヨンジェが思いっきり甘えてるシーンがかわいくてねー。

ヨンジェが「塗って」ってアピールして、
ジウンが彼のあごをひょいってさわって、自分の方に向かせるの。
で、しょーがないわねっと思いつつ、薬を塗ってやる。
ヨンジェはまんざらでもない、うれしそーな顔なんだよね。



このこ、かっこつけて女を口説いてるときより、
こんなして甘えてるほうが絶対かわいいわ。
へウォンと会ってる時とは別人じゃん。

ジウンは幼いころに両親を亡くしてひとりで生きてきたわけだから
抜けてるようで、精神的にはタフなのよね。
しっかりものの姉さんタイプだわ……。

そんなジウンが、どんどん走って行ってしまうヨンジェに追いつけない。
あのラスト……やっぱりせつないわー。
ふわふわと楽しい雰囲気に、すっと入り込む冷たい空気。
へウォン……めんどくさい女。
人のものになった途端、惜しくなるなんて、わかりやすいけどマナー違反ですよ!
これはヨンジェの思うツボ、なのかな~。

ミニョクオッパは、ジウンのこと気にいってるみたい。
自分の身近にいないタイプだから、余計に気になるのね。
彼女を雇ったのは、下心があったから?
いやいや、そこらへんはドライに割り切る出来る男っぽいから、
ジウンの脚本には何か光るものがあったのでしょう。
最初は「眉毛太いなー」くらいの関心しかありませんでしたが、
この人性格もいいし、大人だし、お金持ちで気前がいいし、笑い方が優しいし、なんか好きかも。



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