いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

What’s Up (ワッツアップ) vol.18

2013年11月09日 | What's Up(ワッツアップ)
《あらすじ》

テイを見つめていた女性は、黄色いメモを取り出した。
ある青年が、このメモを持って自分を訪ねて来たのだという。
「私の父をご存じなんですか?」
「テイさんのお母さんの友人なんです」

女性は、おそらくテイの母なのだ。
しかし彼女は名乗らない。
あくまでも、母の友人である女性。

裕福な家の箱入り娘だったテイの母は、駆け落ち同然で父と結婚した。
3年後に実家に連れ戻され、再婚して今は金持ちの家の奥様だ。
子どもはふたり。
貧しく、苦労した3年間だったが、
「あの3年間が人生で一番幸福だった」と言っていたそうだ。
「テイさんのことを伝えても会いに来られないと思うわ。
許されるはずがないもの」
「ええ、新しい家族もいるし、伝えない方がいいです」
「悪い女だと思うでしょう」
それでもテイは、母を悪くいうことができない。
どんな人でも、自分の母親なのだから。

母と別れた後、久しぶりに父が現れた。
「なぜ、母さんかって聞かない?聞けばいいのに」
「そうだったらどうしよう?」
「聞きたいことはいくらでもあるだろ?」
「怒ってもいい?」
「まったくのんきにもほどがある」
テイは、母の事情を汲んでいる。
それでも会いに来てくれたのだから、それだけでいい。

ジェホンは、母に置き手紙をして、警察に出頭した。
刑事の取り調べに、真摯にこたえるジェホン。
自分が直接轢いたわけではないが、あの場面は鮮明に覚えている。
数百回は思い出した。
最後に、驚いた顔で自分を見た、テイの父親の顔。
近くの店で、怪我は軽かったときいた。
その言葉を信じた。
信じたかった。
「お前は轢いてない。悔しくないか?悔しいだろ?」
「俺が悪かったんです」
「何が?バレたことか?」
「あの頃の、生き方です。
毎日に、死ぬほどうんざりし、やけくそだった。最悪です」

テイは、黄色いメモをなぜジェホンが持っていたのか、知りたくない。
彼がなぜ、事故現場にいたのか、知りたくない。
お父さんはお母さんを探していた。
居場所を知った後、事故に遭った。
「なぜジェホンはそこにいたの?」
「父さんに聞くな。お前はもう大人だ」
「嫌よ」
泣いてしまうテイに、父は目をつぶってしまう。
「気になるなら、自分で調べろ」
「嫌よ。怖い」
「大人は怖さを我慢するものだ。会いに行きなさい。怖さの正体を確かめるんだ」
そう言い残して、父は消えた。

ジェホンが、遺族と示談の交渉をしなかったことを知り、刑事はテイに連絡を取る。
彼に会いに来てくれないか、と。

1年生たちは、ドゥリの台本を読んで集まってきた。
ソヌ・ヨンの真似をするビョンゴン、ヤン教授の真似をするカヨン。
みんなは「似てる!」と大笑い。
自分たちの言葉で書かれた台本に、おおいに盛り上がる。
その様子を見つめているヤン教授。

ヤン教授は主催者に手をまわして、一大学に1チームの出場が原則だ、と
言い張りはじめた。
ソヌ・ヨンは、とにかく勝負をして、勝った方が出場するようにしようと提案。
「1年生の書いた台本を読んでくださいよ。そして気に入ったら、
ヤン教授に指導をしてほしい」
韓国で新しい創作ミュージカルを作るのが、あなたの夢だったじゃないか。
「バカバカしい」と取り合わないヤン教授の前で、ソヌ・ヨンは倒れた。
苦痛に耐えられず、彼は救急車で運ばれていった。

テイはジェホンに会うために警察署へ行ったが、ジェホンは面会を拒否した。
「示談をして検察に渡したかった。
示談の内容によっては情状酌量の余地があるんだが」
刑事の言葉を、テイは聞き返す。
「示談とは、許すということですか?」
「許したい?」

その頃ドソンは、赤いジャージの幽霊に出会っていた。
彼の不思議な言葉にうながされて、泣きながら歌うジウンを見つける。
ドソンは寄り添い、彼女と一緒に歌う。
ひとりじゃない。笑顔を取り戻すジウン。

ヤン教授チームは順調に練習を重ねている。
ドゥリは病院の待合室で、泣いている。
テイは、ジェホンのために嘆願書を書いている。

ヤン教授は、ソヌ・ヨンの病室に見舞いに来た。
彼が癌だと知って、動揺している。
「言って。願いを言ってみて。全国大会のことはダメよ!それ以外で」
ソヌ・ヨンは、ヤン教授がかつてドラマー役を演じたのを覚えていた。
「1曲演奏してください」
「無理よ!」
「……私もつきあいます」
ぐっすり寝ていたはずのドゥリが手をあげた。

ソヌ教授の願いは叶えられ、ドゥリがボーカルでヤン教授がドラムを叩く。
教授は嬉しそうに、聞いている。
ドゥリは魂を振り絞って、歌う。

大学に入学して1年、いろんなことがあった。
みんな一生懸命、生きてた。

(つづく)

オマケ「それでしあわせですか?」

後輩に平手打ちされた撮影の後、機嫌は最悪のチェウン。
付き人に当たり散らすが、ますます落ちぶれ感漂う彼女も崖っぷち。



ふー、見終わりましたよ。

ど!どんだけ脳内補完せないかんのか!

感動的な回のはずなんですけど!
泣いているジウンとドソンが一緒に歌うのは、
きっと「フェーム」の中の曲のはずなんですけど!

「フェーム」は、ニューヨークのパフォーミングアートスクールに通う高校生たちの
青春の4年間を描いた映画作品です。
このミュージカル映画を舞台化した作品を、ヤン教授チームはやるわけよ。
でさ、ジウンは歌の実力は十分あるのに、
入学当初のチーム対決ではいいところをチェヨンに奪われ、
この「フェーム」でも、歌わせてもらえず、泣いてたわけよね。

たぶんあのシーンでは、もともと歌うはずだった曲を歌っているはず。
そしてドソンが入って一緒に歌ってあげてるはず。
きっとノリのいい音楽で、だんだんふたりは笑顔になっていくはず。
そしてその曲のイメージそのもの、「フェーム」の物語そのものである、
学生たちの日々が映し出されていく……って場面のはず!

そんな場面で差し替え曲か~!(泣)

そのうえ、ソヌ・ヨンの最後のお願いをきいてあげたヤン教授と
ドゥリとビョンゴンたちの大事な1曲ですら、差し替え曲!

何を歌っていたんですかー!

どうにかしてくれ著作権問題……。

配信バージョンでは原曲で流れているんでしょうか?

ふー、なんとか、その他感想を。

テイのお母さんは、やはり裕福なお家の娘さんだったんですね。
貧乏なテイのお父さんと駆け落ち同然に結婚し、
その後、家族に連れ戻され、今は別の人と結婚して子どももふたり。
テイは、この人がお母さんなんだろうな、と気付きながらも、ききません。
そしてお母さんも、けして名乗ろうとはしない。
「悪い女でしょ、許されないでしょ」と言いつつも、自己保身。
文句のひとつも言ってやれよ、テイ。

ここで名乗ったとしても、偽善的に見えるかもしれないけどね。
でもやっぱりお母さん、ズルいと思うし、名乗ればよかったのに、と思う。
テイはお父さんや、まわりの人に愛されて育ってて、本当によかったな、と思う。
いまさらおかーさんだよって言われてもな、とも思う。
なんか自分をすごく責めて生きてるようなこといってたけど、嘘だよね。
「名乗らない方がいいわよね?」って、わざわざ捨てた子どもに確認しにきた嫌な人間だよ。

しばらく姿を消していたお父さんが突然現れたけど、今度はそんなに優しくない。
もう大人なんだから、頼っちゃいけないって言う。
ヘンな言い方だけど、このお父さんの霊は、テイの自己投影ってわけでもないんですね?
本気の幽霊なんだね?
赤ジャージの先輩の霊は、本気の幽霊だけど、
テイのお父さんについてはどう考えたらいいのかな~とちょっと悩んでます。
自己投影の部分、大きいような気がするけどな。
彼女の無意識が反映されているというか。

それにしても、今回のお父さんはいつになく厳しい。
テイはもう、夢見る少女じゃいられないですからね。
自分の愛に向き合って、夢だった仕事に向き合わなきゃならない。
正直、精神的動揺で声がでませんなんて、お前はそれでもプロか?と。
チェヨンからしたら、あまちゃんもいいとこなんだろうな、と思います。
ここらでお父さんの霊に甘えるのはやめて、大人への階段を登っていただきたい。


台本を読み合わせして盛り上がる1年生たちは楽しそうで、
ミュージカルは成功するだろう、と思う。
全国大会に出られるかどうか不安だけど、
それはもうどっちでもいいんじゃないかな。
教授の前で、みんなが協力して、いい舞台ができれば、それでいいんじゃないか?
全国大会に出るのはヤン教授チームで、
彼らがたとえ優勝したとしても、むなしさが残るだけなんじゃないか。
心から満足を味わうのは、1年生チームなんじゃないかな。

なにしろ彼らはまだ1年生だし、発展途上だし、そういうことのほうが大事じゃない?
その全国大会の様子が実はよくわからないから余計そう思うんだけど。
最後はどう締めくくるのかな~。

ジェホンは、ずっと胸に抱えていた苦しい真実を告白できてほっとしたと思います。
でも、テイに直接話す勇気はなかったんだな~。
すべてを告白して、「俺を許すな」と言えたらよかったのだが。
そこはやはり、本心では許してほしいわけで。
もしかしたらテイは許してしまうかもしれないわけで。
そう考えると、告白はできませんな。
ずるいもん。

お?これってテイを捨てた母親と同じ構造?

ただジェホンは、そう思ってテイを避けたところが、母親とは違う。
お母さんは、会っちゃったもんね。
私は母親じゃないからね、とあからさまな嘘ついて会っちゃったもん。
そこが卑怯なんですよ。
わたし、ジェホンをえこひいきしてるかもしれないけど、
痛みをひとりでかかえる覚悟があるだけ、ジェホンの方がえらいと思うのよ。

テイはジェホンのために嘆願書を書いてたね。
彼を許したということだよね?


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1 コメント

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差し替え曲について (ビスコ)
2013-11-10 18:53:33
コメントくださった子馬さん、またお話できて嬉しいです
ありがとうございます。
差し替え曲について、探せば聞けるところがありますよ、
ということで、URLをはって頂きました。
ただ、各方面にご迷惑になると良くない、という配慮から、
コメント自体は削除してください、とのお願いがありましたので、
コメントは保留扱いにして公開していません。

えへへ、実は私もどうしても何の曲なのか知りたくて、
差し替え曲が見られるところはないかな、と探して見てました。
子馬さんがおっしゃるように、リンクを貼るのは差し障りがあると思いますので、
教えていただいた曲名だけ、まとめを書く時にのせておきたいと思います。

子馬さん、ご配慮いただいてありがとうございました!
やっぱり原曲の方が格段にかっこよかったですよね。

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