雑記帳(新居)

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レースランキング(ウィンブルドン終了)

2012-07-08 11:14:00 | テニス
ウィンブルドン終了時点で、年末ツアー選手権出場を争うレースランキング(今季のみの獲得ポイント)は以下のようになる。(括弧内は出場大会数)

現時点で4位のセレナまで当確と判断する。5位のケルバーも出場の可能性は高い。残りは3枠だが、昨シーズンまでと違うのは、下位選手の急激な追い上げの可能性が大きく低下していることである。アザレンカ、シャラポワ、ラドワンスカ(+クビトバ、ケルバーあたり)に上をがっちり固められるためである。
下位選手に追い上げのチャンスがあるとすれば、北米ハードコートの前半戦、スタンフォード・サンディエゴ・モントリオールまでだろう。五輪を挟む関係で今シーズンは変則のスケジュールになり、最上位の選手が多数の欠場、あるいは出場しても調子が上がらないことが見込まれるためである。(五輪はサンディエゴとモントリオールの間で、モントリオールは五輪の翌週。また、スタンフォードがウィンブルドン翌週いきなり)

Race Singles (As of July 9, 2012)

item11. Victoria Azarenka 6945 (11)
item12. Maria Sharapova 6820 (10)
item13. Agnieszka Radwanska 5567 (14)
item14. Serena Williams 4520 (9)
5. Angelique Kerber 4070 (14)
6. Sara Errani 3291 (14)
7. Petra Kvitova 3091 (11)
8. Samantha Stosur 2722 (14)
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9. Li Na 2471 (11)
10. Marion Bartoli 2223 (15)
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11. Caroline Wozniacki 1978 (13)
12. Ana Ivanovic 1827 (12)
13. Kaia Kanepi 1659 (11)
14. Maria Kirilenko 1601 (14)
15. Kim Clijsters 1590 (8)
16. Julia Goerges 1547 (15)
17. Dominika Cibulkova 1510 (16)
18. Lucie Safarova 1383 (15)
19. Roberta Vinci 1357 (17)
20. Yanina Wickmayer 1353 (16)


セレナのサーブパフォーマンス比較

2012-07-08 02:48:00 | テニス
セレナは、今回ウィンブルドンで、1試合でのサービスエース、1大会通算サービスエースの両方とも記録を更新した。1大会通算の従来の記録は、2010年にセレナ自身が優勝したときに打ち立てたものだった。その2010年と2012年のサーブの数字を比較すると、以下のようになる。
サービスエースの絶対数は2012年が多いが、エースの割合で見ると2010年のほうが上回っている。2010年は序盤から全開で終盤も一方的な試合続きだった。今回は、序盤はスロースタート、3回戦4回戦ともつれた試合が続き、そして最難関と思われた準々決勝・準決勝で最高のパフォーマンスに仕上げてきた。特に、準決勝のアザレンカ戦エース24本は、繰り返しになるが「人外」だ。
圧倒的な強さという観点では2010年のほうが上だったが、あまりにも強すぎて逆に記憶が薄い。今回2012年のほうが、大会全体の流れもできており、いかにもセレナらしく印象に残る戦いのような気がする。

2010
-- #Ace/#Srv Ratio
R1 15/42 35.7%
R2 9/51 17.6%
R3 19/43 44.2%
R4 19/74 25.7%
QF 11/50 22.0%
SF 7/69 10.1%
F 9/50 18.0%
Total 89/379 23.5%

2012
-- #Ace/#Srv Ratio
R1 3/50 6.0%
R2 10/44 22.7%
R3 23/98 23.5%
R4 12/84 14.3%
QF 13/61 21.3%
SF 24/71 33.8%
F 17/80 21.3%
Total 102/488 20.9%

セレナ優勝

2012-07-08 02:46:00 | テニス
Serena Williams (6) def. Agnieszka Radwanska (3) 61 57 62

風の影響もあったのか、準々決勝・準決勝に比べるとセレナのサービスが全体に不安定で、1stサーブの確率が悪かった。特に第2セットは悪く、セレナが先にブレークしながらラドワンスカに反撃のチャンスを与えてしまった。
しかしそこから立て直す、特に第3セット第4ゲームの4連続サービスエース(NHKはここをカットしてくれたが。怒)から一気にレベルを上げてきたのは、さすがとしか言いようがない。

セレナ・クビトバ・アザレンカがドローの同じ山に固まり、終わってみれば何とも偏った大会になってしまった。全仏よりもましかと思ったが、難しいものだ。ラドワンスカは、決勝進出まで前記の選手とも対戦せず(もともとクビトバとは決勝まで対戦はあり得なかったが)、芝では危険なピロンコバ・パシェクあたりとも対戦していない。

これで、ウィンブルドン後のランキングで、アザレンカ1位、ラドワンスカ2位となるため、決勝まで天敵のアザレンカとの対戦はなく、ますますラッキードローの確率が高くなる。何ともうんざりだ。ただし、シャラポワ3位でセレナ4位、この2人も決勝まで対戦の可能性はなくなっている。
さらにランキングのネタで引きずると、全米オープンまでの北米ハードコートシーズンでラドワンスカがランク1位となる可能性が少なからずある。ただしこの期間、アザレンカの守るポイントがラドワンスカよりも少ないため、事実上アザレンカとラドワンスカの一騎打ちである。全米オープン終了時点でラドワンスカが1位になっていなければ、ラドワンスカがランク1位の可能性はほぼなくなる。昨年のPPO・北京連続優勝など、それ以降はラドワンスカの守るポイントが飛躍的に増えるためである。