2012 Roland Garros Women's Singles Final
Sharapova def. Errani 6-3 6-2
シャラポワ、全仏オープン優勝・生涯グランドスラムおめでとう!!!!!
まさに、「約束された」(promised)全仏オープン優勝そして生涯グランドスラム達成だったと思える。マリアの力だけではなく、テニスの神様のような存在が、今回はマリアにとらせると決めていたようだった。セレナ、ラドワンスカ、アザレンカ、リーナと、シャラポワを倒すとすればこの選手という存在が、マリアとの対戦の前にことごとく番狂わせを喫した。今回対戦した唯一の上位選手はクビトバだったが、芝以外でクビトバとの対戦ならシャラポワにとってそれほど怖くはないだろう。
シャラポワの試合を振り返ってみれば、冷や汗をかいたのは4回戦だけ、それ以外の試合では危ない場面は全くなかった。決勝戦も結局はマリアが攻撃力で押し切り、試合のスコアだけを見れば、一度もエラーニにリードを許さなかった。今大会のリターンは恐ろしいくらいだ。ミサイルのようなリターンエースを毎試合何本見たことだろうか。
シャラポワはかつてはクレーコートを得意とせず"cow on ice"などと揶揄されたが、2008~09年の肩の手術から復帰後、優勝の過半はクレーコートで獲得しており、クレーコートでのマリアの進化は目を見張る。フットワークの改善、サーブの打ち方など、マリアの力をクレーコート仕様にチューニングしたとさえ思える。今年のマイアミで、ラドワンスカに敗退して準優勝に終わったが、キックサーブを効果的に使えているのを見て、その後のクレーシーズンに手応えありと感じたが、ここまで完璧にできるとはさすがに期待していなかった。
国士無双グランドスラムというのも効率がよいというか珍しい。女子では(キャリア途中においても)シャラポワが初めてのようだ。男子では、アガシが99年全豪で生涯グランドスラム完成させた時点で、全て1回ずつ優勝だった。それも、両者ともウィンブルドン→全米→全豪→全仏という順番、さらに、全豪をとった後、けがなどで長期離脱ランキングを大きく落としてから復活した(その結果、全豪の後全仏をとるまではきわめて長い時間を要した)ところまでアガシとかぶる。
さて、エラーニの決勝進出は全く予想外だったが、シャラポワは前哨戦2大会(シュツットガルト・ローマ)優勝、エラーニは3大会(アカプルコ・バルセロナ・ブダペスト)優勝で、前哨戦で好調だった選手が決勝まで勝ち進んだという観点では、全く意外ではない組み合わせだったのだ。(その意味では、セレナの初戦敗退は全く予想外だった)
にもかかわらずエラーニをノーマークにしてしまったのは、エラーニの主戦場がプレミアではなくその下のインターナショナル大会で、プレミア大会のマドリードとローマでは早期敗退していたためだ。
今年の全豪でも、前週のシドニー優勝で乗り込んだアザレンカがそのまま優勝した。
今年に入って、トップ3~4選手(サーフェスにより多少の入れ替わりがある)の安定体制になり、しかも前哨戦で好調だった選手がそのまま優勝する形になっている。つまり、明らかな「秩序」が確立している。昨年までのような混戦、前哨戦がほとんど当てにならない状況とは全く逆転した。
Sharapova def. Errani 6-3 6-2
シャラポワ、全仏オープン優勝・生涯グランドスラムおめでとう!!!!!
まさに、「約束された」(promised)全仏オープン優勝そして生涯グランドスラム達成だったと思える。マリアの力だけではなく、テニスの神様のような存在が、今回はマリアにとらせると決めていたようだった。セレナ、ラドワンスカ、アザレンカ、リーナと、シャラポワを倒すとすればこの選手という存在が、マリアとの対戦の前にことごとく番狂わせを喫した。今回対戦した唯一の上位選手はクビトバだったが、芝以外でクビトバとの対戦ならシャラポワにとってそれほど怖くはないだろう。
シャラポワの試合を振り返ってみれば、冷や汗をかいたのは4回戦だけ、それ以外の試合では危ない場面は全くなかった。決勝戦も結局はマリアが攻撃力で押し切り、試合のスコアだけを見れば、一度もエラーニにリードを許さなかった。今大会のリターンは恐ろしいくらいだ。ミサイルのようなリターンエースを毎試合何本見たことだろうか。
シャラポワはかつてはクレーコートを得意とせず"cow on ice"などと揶揄されたが、2008~09年の肩の手術から復帰後、優勝の過半はクレーコートで獲得しており、クレーコートでのマリアの進化は目を見張る。フットワークの改善、サーブの打ち方など、マリアの力をクレーコート仕様にチューニングしたとさえ思える。今年のマイアミで、ラドワンスカに敗退して準優勝に終わったが、キックサーブを効果的に使えているのを見て、その後のクレーシーズンに手応えありと感じたが、ここまで完璧にできるとはさすがに期待していなかった。
国士無双グランドスラムというのも効率がよいというか珍しい。女子では(キャリア途中においても)シャラポワが初めてのようだ。男子では、アガシが99年全豪で生涯グランドスラム完成させた時点で、全て1回ずつ優勝だった。それも、両者ともウィンブルドン→全米→全豪→全仏という順番、さらに、全豪をとった後、けがなどで長期離脱ランキングを大きく落としてから復活した(その結果、全豪の後全仏をとるまではきわめて長い時間を要した)ところまでアガシとかぶる。
さて、エラーニの決勝進出は全く予想外だったが、シャラポワは前哨戦2大会(シュツットガルト・ローマ)優勝、エラーニは3大会(アカプルコ・バルセロナ・ブダペスト)優勝で、前哨戦で好調だった選手が決勝まで勝ち進んだという観点では、全く意外ではない組み合わせだったのだ。(その意味では、セレナの初戦敗退は全く予想外だった)
にもかかわらずエラーニをノーマークにしてしまったのは、エラーニの主戦場がプレミアではなくその下のインターナショナル大会で、プレミア大会のマドリードとローマでは早期敗退していたためだ。
今年の全豪でも、前週のシドニー優勝で乗り込んだアザレンカがそのまま優勝した。
今年に入って、トップ3~4選手(サーフェスにより多少の入れ替わりがある)の安定体制になり、しかも前哨戦で好調だった選手がそのまま優勝する形になっている。つまり、明らかな「秩序」が確立している。昨年までのような混戦、前哨戦がほとんど当てにならない状況とは全く逆転した。
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