雑記帳(新居)

移転完了しました

セレナ優勝

2012-07-08 02:46:00 | テニス
Serena Williams (6) def. Agnieszka Radwanska (3) 61 57 62

風の影響もあったのか、準々決勝・準決勝に比べるとセレナのサービスが全体に不安定で、1stサーブの確率が悪かった。特に第2セットは悪く、セレナが先にブレークしながらラドワンスカに反撃のチャンスを与えてしまった。
しかしそこから立て直す、特に第3セット第4ゲームの4連続サービスエース(NHKはここをカットしてくれたが。怒)から一気にレベルを上げてきたのは、さすがとしか言いようがない。

セレナ・クビトバ・アザレンカがドローの同じ山に固まり、終わってみれば何とも偏った大会になってしまった。全仏よりもましかと思ったが、難しいものだ。ラドワンスカは、決勝進出まで前記の選手とも対戦せず(もともとクビトバとは決勝まで対戦はあり得なかったが)、芝では危険なピロンコバ・パシェクあたりとも対戦していない。

これで、ウィンブルドン後のランキングで、アザレンカ1位、ラドワンスカ2位となるため、決勝まで天敵のアザレンカとの対戦はなく、ますますラッキードローの確率が高くなる。何ともうんざりだ。ただし、シャラポワ3位でセレナ4位、この2人も決勝まで対戦の可能性はなくなっている。
さらにランキングのネタで引きずると、全米オープンまでの北米ハードコートシーズンでラドワンスカがランク1位となる可能性が少なからずある。ただしこの期間、アザレンカの守るポイントがラドワンスカよりも少ないため、事実上アザレンカとラドワンスカの一騎打ちである。全米オープン終了時点でラドワンスカが1位になっていなければ、ラドワンスカがランク1位の可能性はほぼなくなる。昨年のPPO・北京連続優勝など、それ以降はラドワンスカの守るポイントが飛躍的に増えるためである。

(無題)

2012-07-06 01:12:00 | テニス
[6] Serena Williams def Azarenka 6-3, 7-6(6)

予想通りの結果とはいえ、アザレンカの成長が見られたのも確かだ。同世代の他の選手、あるいは年少の世代とは一線を画すことは間違いない。特に第2セットは、本来の力を取り戻したセレナに相手に1ブレークダウン、絶対的に不利な状況から、わずかなチャンスで取り返し、タイブレークに持ち込んだ。

それにしても、セレナ、2セットでエース24本とは、恐ろしすぎる。それも、下位の相手ではなく、現在の女子テニスでリターン力1,2のアザレンカ相手にこれは…
まさに「人間じゃねえ」
よい意味でもそうでなくても、ウィリアムス姉妹とかベルギーズの全盛期には、「人間じゃねえ」と感心することがたびたびあった。

それに比べて、アザレンカが無双とか、どれだけレベルが下がっているのか。
北の湖理事長でなくても、
「周りが弱すぎる」
と怒るしかない。
アザレンカがかつての黄金時代に入れば、姉妹にもベルギーズにも、モーレズモあたりにも、そしておそらく当時のシャラポワにも、ほとんど勝てないだろう。つまり、トップ8に入るのがやっとだろう。
しかし、アザレンカかシャラポワが〆ていたグランドスラムは、それですら「まだまし」だ。ラドワンスカがタイトルを集めまくりとか、もっと終わっている。
http://unkar.org/r/tennis/1339313810/370
370 名前:名無しさん@エースをねらえ![sage] 投稿日:2012/07/06(金) 00:20:36.70
結局、女子はセレナの留守中に残飯を漁ってるも同然
10年間まるで進歩なしw

まるで進歩なしというか、明らかに退化しているのだが、名無しさんに一刀両断。情けない。

このたとえで言えば、本当の全盛期のセレナは、グランドスラムもツアーの主要大会も、出てくるものはほとんど食べ尽くしたところ、もはや自分にとって一番おいしいごちそうしか手をつけられなくなったため、その分他の選手のチャンスが増えている。今のセレナにとって一番おいしいのは、サーブで圧倒的優位に立てる大会であり、つまりウィンブルドンとマドリードである。

(無題)

2012-07-04 02:41:00 | テニス
[6] Serena Williams def Kvitova 6-3, 7-5

いよいよセレナ復活優勝がはっきり見えてきた。。
セレナがグランドスラムタイトルを積み重ねていた頃は、途中苦しい試合を勝ち抜くことで一気にレベルが上がる、そういう形が多かった。(2002~03年のセレナスラムの頃は違っただろうが)特に3回戦4回戦あたりだ。そして準々決勝以降は電車道だ。
確かに競り合った展開、しかし、この1本、絶対にとらなければいけないという場面で、スーパープレーが出てくる。それがセレナの本当の強さだ。しばらくはそれが影を潜めていた。シャラポワもメンタルは強い方だと思うが、アザレンカ以下諸々なんて、全くもって「ゆとり世代」だ。
この準々決勝も、第2セットなど全くメンタルの差そのものだ。第10ゲーム、クビトバ初めてのブレークポイントそれもセットポイントの場面で、一番よいサーブを入れてきてサーブでポイントを取ったセレナ。第11ゲーム、このセット初めてのセレナのブレークポイントで、サーブで追い込みながらチャンスボールをミスしたクビトバ。その後の第12ゲーム、必要な4ポイントをサービスエース3本とサーブポイントで取り切ったセレナ。この差だ。
スコアこそ競っているように見えるが、この差はとんでもないものだ。なぜここまでメンタルの差があるのか不思議なのだが、大人と子供ほどの違いだ。
とはいえ、レベルの高い試合だったことは間違いなく、事実上の決勝と考えて差し支えないだろう。長いラリーこそ少ないものの、1本1本の打球の質が違う。
まだアザレンカの試合を見ていないが、ここまでの試合を見る限り、ほかの誰が勝ち上がるにしてもセレナに太刀打ちできるとは思えない。


(無題)

2012-07-03 22:20:00 | テニス
4回戦まで振り返って、番狂わせが多かったように見えて、実は残るべき選手はしっかり残っている印象だ。今季のレースランキング上位8名のうち、今回ウィンブルドンのベスト8に5人が残っている。それも、敗退した3人のうち、ストーサーとエラーニは、もともと芝での上位進出が期待できない。
ただ、その負け方がいろいろ想像の斜め上だったということだ。ランキングも低ければしかも芝を苦手にする選手に負けたとか、100年に一度(?)のゴールデンセットを食らうとか。
その意味ではシャラポワの敗退が最も重大な番狂わせだったが、それも、繰り返し言うように、火のないところに煙は立たない。数字だけを見れば、ピロンコバ戦はともかくとして、楽勝だったように見えるかもしれない。しかし、その内容は十分に煙が出ていた。サーブが不安定で、明らかに格下の相手に容易にブレークされすぎ、悪い予感は十分にあった。