イギリスは母の日

イギリスは3月に母の日がある。
今年は今日、3月11日が母の日であった。

「 あきこだったら、母の日に何が欲しい？」

カフェで一緒に働く18歳のトムに質問され、お芝居のチケットとか？と、返事をしてみたが、、、
うちはどうなんだ？
肝心なうちの場合は？



朝からフェイスブックには、子供からこんな物をもらった！こんなカードもらった！ハッピーママ達の写真がアップされるも、、、うちは、、、、うちは？！





しーーーーん




朝、誰かが起きた気配も無し。



私は親不孝な子供であった。
母の日、父の日に何かをしたのは小学校までで、自分が今の娘の年、16歳の時などは、この手の記念日は完全にスルーであった。そんな私である。娘に何を望めようか。



しかし、、、
時代は違う。
娘は半分、外人だ。

気持ち半分は何かを期待し、、、、



そこにメタボ登場。

「 母の日、おめでとう！ 何か飲む？」




うーーーん
私は君の母ではないのだが、、、、



「 ありがとう。 では白湯をお願いします」





諦めかけたその時にドアが開き、娘が登場。
その手にはカード、、、


「 辞書からコピーしたんだけど、字が上手になったと思う！！」



渡されたカードのメッセージは、漢字を駆使した日本語メッセージであった。
自ら率先してカードを書いたのか、、？
メタボに言われて書いたのか、、？
これ以上は考えず。
ありがたく受け取ろう。そして今まで受け取ったカードコレクションに新たに付け加えよう。


7年前の3月11日を思うと、贅沢すぎるプレゼントである。


そして何やらまた台所から大きな音。
メタボ、、、


「 ローストチキンの受け皿が割れたんだけど、、、、」


え、、、
なぜ、あなたが台所にいると、物が壊れるのか？



いや、、、
これ以上は考えない。
壊れた物は買えばいい。
買える事が出来る事に感謝だ。


私はモヤモヤした気持ちを抱えて生きているわけだが、、、
私はまだ、ここにいる、、、、


3月11日、、、、
一生、忘れない。