池田小学校までの標高最高地点100mほどまで呼吸も乱れず、汗もかかず、商店のウィンドーでフォームチェック、膝などの体調チェックもまめにしていましたが、それでもまだたかが10㎞ほど。
体調が十分な状態で臨めなかったとは言え、慎重なペースを維持して完走をと考えていたにもかかわらず、周囲のペースにのみこまれて、速いペースでの導入というのは、実に不安にさせるものです。
しかし、もっとよくないのは、不安感に支配されてしまい、レース運びの組み立てが全くできないことです。どういった状態であれ、そうなってしまうと自分の力を発揮できないままに終わってしまうことになります。
菜の花の咲く湖畔の道を走りながら、迷っていました。
その時、ふと・・・
膝に不安があるとは言え、極端に悪いわけでもない。体調自体はいいし(朝食をちょっと食べ過ぎたかな?)、むしろ心身ともに余裕がある。池田湖への下りで違和感を感じたとは言え、登りではリズムよく走れている。
もしかして・・・悩むほど悪い状態ではないのかもしれない。ならば、試してみよう。
と、14㎞地点を含む池田湖から開聞の高台へと駆け上がる急坂でペースとリズムを維持してみました。全くきつくないです。どんどん追い越していきます。
下りに入って迎えた15㎞ポイントは、1時間15分44秒。10㎞からの5㎞を25分05秒でした。
この後、コース上には何ヵ所か急な下り坂があります。そこを慎重にクリアしていけば、上り坂は今の感じでいい。そして、指宿市街の平坦地に入ったら全力で行く。
と同時に、自分の足が壊れてレース自体を棄権してしまうことを恐れていた私でしたが、壊れてもいいから力を出して走っても、壊れないことがあるなんて、おおよそ膝を痛めている人間の発想とは思えない大胆なことを思いついていました。
走り自体はリズムに乗っていましたが、それ以上に周囲の方々は速く、私を追い越していきました。
開聞神社を過ぎ、国道を渡り、開聞山麓へと登っていきます。
この登り坂で私の思いつきは確信に変わります。
登りに入って、歩くランナーの姿が目に入りました。また、私が追い越すランナーも増えていきます。
登り坂での走りはリズム感を維持、下りは膝をかばって慎重に、そして、ラストは全力での方針を確信しました。
8月の試走でやっとたどりついた地点、高校時代の駅伝でへろへろになった中継点、2回目の試走で膝を痛めた、このいわくつきの松林にはさまれたこの峠を今、自分は自信を持って闘争心に満ちて越えようとしている、その自覚を感じました。
高校時代の駅伝の中継点を通過した瞬間、はぁ!と咆哮し、ガッツポーズをしてしまいました。
さらに、ここで、ふと「夏が来た!」のメロディが頭に流れ、その手が頭の上でリズムをとろうとしましたが、その手をそのまま両足にあてて、足に刺激を入れました(笑)。
峠が下りにかかる20㎞ポイントは1時間39分24秒。この5㎞は23分40秒。1㎞平均4分44秒です。下り6割登り4割の区間ですが、一気にペースアップしました。
中継点からの開聞岳です。
大会当日はこの景色を意識している余裕はなかったのですが、ここからゴールまでの走りの組み立てができた私には、もう恐いものはありませんでした。
順位はどうあれ、初マラソンはそこそこの記録を残せるだろうという確信を持った瞬間でした。
体調が十分な状態で臨めなかったとは言え、慎重なペースを維持して完走をと考えていたにもかかわらず、周囲のペースにのみこまれて、速いペースでの導入というのは、実に不安にさせるものです。
しかし、もっとよくないのは、不安感に支配されてしまい、レース運びの組み立てが全くできないことです。どういった状態であれ、そうなってしまうと自分の力を発揮できないままに終わってしまうことになります。
菜の花の咲く湖畔の道を走りながら、迷っていました。
その時、ふと・・・
膝に不安があるとは言え、極端に悪いわけでもない。体調自体はいいし(朝食をちょっと食べ過ぎたかな?)、むしろ心身ともに余裕がある。池田湖への下りで違和感を感じたとは言え、登りではリズムよく走れている。
もしかして・・・悩むほど悪い状態ではないのかもしれない。ならば、試してみよう。
と、14㎞地点を含む池田湖から開聞の高台へと駆け上がる急坂でペースとリズムを維持してみました。全くきつくないです。どんどん追い越していきます。
下りに入って迎えた15㎞ポイントは、1時間15分44秒。10㎞からの5㎞を25分05秒でした。
この後、コース上には何ヵ所か急な下り坂があります。そこを慎重にクリアしていけば、上り坂は今の感じでいい。そして、指宿市街の平坦地に入ったら全力で行く。
と同時に、自分の足が壊れてレース自体を棄権してしまうことを恐れていた私でしたが、壊れてもいいから力を出して走っても、壊れないことがあるなんて、おおよそ膝を痛めている人間の発想とは思えない大胆なことを思いついていました。
走り自体はリズムに乗っていましたが、それ以上に周囲の方々は速く、私を追い越していきました。
開聞神社を過ぎ、国道を渡り、開聞山麓へと登っていきます。
この登り坂で私の思いつきは確信に変わります。
登りに入って、歩くランナーの姿が目に入りました。また、私が追い越すランナーも増えていきます。
登り坂での走りはリズム感を維持、下りは膝をかばって慎重に、そして、ラストは全力での方針を確信しました。
8月の試走でやっとたどりついた地点、高校時代の駅伝でへろへろになった中継点、2回目の試走で膝を痛めた、このいわくつきの松林にはさまれたこの峠を今、自分は自信を持って闘争心に満ちて越えようとしている、その自覚を感じました。
高校時代の駅伝の中継点を通過した瞬間、はぁ!と咆哮し、ガッツポーズをしてしまいました。
さらに、ここで、ふと「夏が来た!」のメロディが頭に流れ、その手が頭の上でリズムをとろうとしましたが、その手をそのまま両足にあてて、足に刺激を入れました(笑)。
峠が下りにかかる20㎞ポイントは1時間39分24秒。この5㎞は23分40秒。1㎞平均4分44秒です。下り6割登り4割の区間ですが、一気にペースアップしました。
中継点からの開聞岳です。
大会当日はこの景色を意識している余裕はなかったのですが、ここからゴールまでの走りの組み立てができた私には、もう恐いものはありませんでした。
順位はどうあれ、初マラソンはそこそこの記録を残せるだろうという確信を持った瞬間でした。