ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

「津波は天罰」か?

2011年03月14日 22時11分08秒 | Weblog
 東京都知事の石原氏が「津波は天罰」と表現したというニュースが流れてきました。

 前後の脈絡は分かる限り調べてみましたが、その範囲ではどうとらえてもおかしな発言です。
 
 今現在も多くの国民が知人・友人・身内の安否を気遣っている真っ最中にそんな発言をするとは、人間として理解できません。

 「首都圏連合」がどうこうという話が出ていましたが、首都圏で使われている電力はどこで作られているのかは、今回の地震に伴う停電で分かっているはずです。

 原発は法によって人口が少ない地域に建てるように指定されています。いざという時に被害が少なくて済むからです。地方の人々は原発の立地に伴う賛否の矢面に立たされて、地域を分断された上に、今回も自宅に帰れずにいるのです。
 そんな人々の犠牲の上に成り立っている「首都圏」の長ならば、安易に「天罰」という比喩・表現は絶対に使ってほしくありません。
 いえ、安易というよりは、もともと作家として文字を扱う仕事に携わっていたわけですから、選んで意図的に使った表現ととらえた方がいいかもしれません。

 あまりにも傲慢です。
 

 孫を死んでも守ろうとしたおばあちゃんの遺体のニュースに、凄惨な状況の中にも、人間としていかに生きるべきかを考えさせられたこととはあまりにも人間としての品格の対極をなす石原氏の発言に怒りを禁じ得ませんでした。 
コメント (2)
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