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キジョラン・1~処暑

 今日は二十四節気の“処暑”。暑さが峠を越えて少ししのぎ易くなる頃という意味だが、まだまだ残暑が厳しく、週末はまた“猛暑日”の予想も出ている。処暑は二百十日とともに、台風が到来する特異日でもあり、まさに今、19号(ソーリック)に続いて20号(シマロン)が日本列島に襲来している。今年の台風発生は非常に多く、統計の残る1951年以降、20号に達するのは過去2番目の早さとのこと。8月中旬には史上初めて台風が5日間連続で発生した。今月はあと8日間だが、はたして21号(チェービー)が発生するだろうか。
 写真は、高尾山“3号路”で見つけた大きな葉と白い小さな花。これはキョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の「キジョラン(鬼女蘭)」。“蘭”の名前が付くがラン科ではなく、果実の綿毛の様子を鬼女の乱れた髪に見立てている。花や葉の様子はイケマやコイケマに似ており、それらと同じく蝶のアサギマダラの食草になる。できればその果実と綿毛の様子を見てみたい。長池公園“中央園路”でもキジョランが見られるが、花は付けていなかった。
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ウマノミツバ・1~花

 高尾山“6号路”で見つけた小さな花。ミズタマソウに似た子房に小さな花が数個咲いているように見える。これはセリ科ウマノミツバ属の「ウマノミツバ(馬之三葉)」で、ミツバのように香りが無いため食用にならず馬なら食べるだろうという意味で名付けられた。馬には大変失礼な名前。茎の上部の小葉は3裂していてミツバのようだが、下部の小葉の側小葉は更に2裂するので、5裂のようにも見える。写真右上が両性花で子房が膨らんおり、花弁は5枚で長さはわずか1~2ミリ。そのすぐ下にあるのが雄花で、子房は無い。山地のやや湿った場所に生育し草丈は70~80センチで1メートルを超えるものもあるようだ。
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ムラサキミツバ

 セリ科ミツバ属の「ムラサキミツバ(紫三葉)」。花径はわずか3ミリほどで、葉や茎や花弁が紫色を帯びるミツバの園芸品種。その色合いから「クロミツバ(黒三つ葉)」、「ドウバミツバ(銅葉三つ葉)」、「アカバミツバ(赤葉三つ葉)」などとも呼ばれている。
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ミツバ・1~長池公園

 長池公園の遊歩道脇で多く見られる「ミツバ(三葉)」。セリ科ミツバ属の多年草で、小葉が3枚あることから名付けられている。若葉が食用になり、お吸い物や鍋料理には欠かせない。花の時期の葉は固くなり食用には向かないが、葉を齧ってみると当たり前だがミツバの香りがある。
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コヤブタバコ

 キク科ガンクビソウ属の「コヤブタバコ(小藪煙草)」。ヤブタバコよりも草丈や葉が小さいために“小”が付くが、頭花の大きさは直径1.5センチほどでヤブタバコよりも大きい。白いのは舌状花ではなく総苞内片で、コヤブタバコやヤブタバコには舌状花は無くすべて筒状花からなっている。ヤブタバコの名前は、その葉がタバコの葉に似ていて藪に生えることによる。“小屋+ブタ箱”ではない。これは長池公園“中央園路”のもの。
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