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ヒメヤブラン・2~果実

 先日、ヤブランの果実を確認したが、こちらは「ヒメヤブラン(姫藪蘭)」の果実。その薄い果皮は既に落ちかかっていて、中の種子が剥き出しになっている。種子の長さは3~4ミリで、このあと直径5ミリほどの球形に熟していく。ヒメヤブランはキジカクシ科(←ユリ科)ヤブラン属の多年草。
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スイカ

 ヘチマ、ズッキーニ、カボチャ、ユウガオ(=干瓢の原料)などウリ科野菜による食中毒が多発しているようだ。その原因物質はステロイド(Steroid)の一種のククルビタシン(Cucurbitacin)で、これは植物が草食動物に食べられないように進化して生み出したものと考えられている。人類は長い時間をかけて品種改良によりククルビタシンを含まないように栽培してきた。上記野菜のほかキュウリやメロンも含めて市販されている野菜のほとんどは無害化され安全になっているが、連作や水遣り不足、野生種や観賞用植物の花粉飛来などによる交雑により、ククルビタシンが出来てしまうことがあるという。もしウリ科野菜の切り口を舐めてみて強烈な苦味や違和感があったら食べないほうが良いようだ。ちなみにゴーヤの苦味はククルビタシンもあるが、そのほとんどは中毒を引き起こさないモモルジシン(Momordicin)とのこと。
 写真は長池公園里山地区の奥で見られる「スイカ(西瓜)」。ウリ科スイカ属の一年草で熱帯アフリカ原産。日本には中国経由で室町時代以降に渡来した。“西瓜”は西方から伝わった瓜という意味で、音は北京語からきている。
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マメヅタ・1~胞子葉

 高尾山の登山道で見られる「マメヅタ(豆蔦)」。ウラボシ科マメヅタ属のシダ植物で丸い栄養葉の直径は1センチほど。写真は胞子葉で、通常は右側のように棒状だが、中に2つに割れた珍しいものを見つけた。
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ハエドクソウ

 ハエドクソウ科ハエドクソウ属の「ハエドクソウ(蠅毒草)」。全草に有毒成分があり、この根や葉の煮汁から“ハエ取り紙”を作ったことから名付けられている。昭和の頃は、ハエ取り紙が、魚屋さんの店先に、お金を入れる籠とともにぶら下がっていた。今でも売られているようだ。さてハエドクソウの花は上唇の先が2裂しており、その両側が肩のように広くなっているが、同じ仲間のナガバハエドクソウは、肩の部分が無く両側がストンと落ちている。
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ナガバハエドクソウ

 長沼公園“野猿の道”でひっそりと咲いている「ナガバハエドクソウ(長葉蠅毒草)」。ハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草で、ハエドクソウよりも葉が細長いことで名付けられている。2つの葉を並べてみれば違いがわかるが、単体だけでは区別しにくい。ナガバハエドクソウの花の上唇は2裂しているが、その両サイドは直線的になっている。
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