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鉄道・2~米坂線鉄橋

 鉄道写真の第2弾は同じ米坂線。この9600形蒸気機関車(愛称:キューロク)の撮影地点は羽前沼沢駅付近だったと記憶している。SL写真は当時は白黒フィルムが普通で、特にこのような雪山ではカラーフィルムで撮っても色は白と黒だけでカラー写真でも同じように写る。当時私は黒白フィルムを理科室の暗室で現像し印画紙に引き伸ばした。昭和世代なら写真店の看板の“DPE”という文字に見覚えがあると思われるが、これは写真用語で、Development - Printing - Enlargement の略。つまり現像ー焼き付けー引き伸ばしという撮影済み写真フィルムの後処理工程を表している。
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鉄道・1~米坂線9600形

 植物記なのに唐突なSL写真だがこれは私が高校生の冬に山形県の米坂線で撮ったもの。昭和46年12月のことだ。納戸を整理していてアルバムが出てきたので当時を懐かしく思い出した。この時は上野駅から夜行列車で米沢駅に向かい早朝に米坂線手ノ子駅に着いた。そこから線路沿いを下半身が雪に埋もれながら歩きこの場所で三脚を立てた。一日に数本しか運行されないので数時間待っても撮影は一瞬。当時は携帯用カイロなど無く震えながらその瞬間を待っていた。SLが通過した後はまた雪を掻き分けて駅まで戻ったが、現在のような完全防水ウェアではないので下半身はびしょびしょ。待合室のストーブで乾かしたが良く風邪を引かなかったものだ。米坂線は山形県の奥羽本線米沢駅と新潟県の羽越本線坂町駅を結ぶ路線でSLは昭和50年まで貨物列車や旅客列車を牽引していた。形式9600形蒸気機関車は大正2年から製造された貨物列車牽引用のテンダー式SL。テンダーとは機関車の後ろに炭水車(石炭と水を積載)があるタイプでこれは“キューロク”の愛称で日本全国で活躍した。1号機は9601機だがこのタイプは770両製造されたため9699号機の後は、9600の前に1~7を付けて採番された。写真の79607機は米沢区に所属していたが米坂線の無煙化により昭和48年に廃車となった。
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