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カタクリ・2~小山田端自然公園

 ユリ科カタクリ属の「カタクリ(片栗)」。早春に15~20センチの花茎を立ち上げ茎頂に直径4~5センチの下向きの花を咲かせる。花被片は6枚あり気温が低いと花被片は下向きのままだが陽が当たり気温が上がると後方に跳ね上げる。同じ花でも見るタイミングによって様々な姿を見せてくれるのでより美しい姿を見つけるのが楽しい花ではある。これは小山田端自然公園のもの。
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ヨコハマヒザクラ・3~満開

 バラ科サクラ属の「ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)」。横浜市の園芸家によって生み出された園芸種で昭和60年(1985年)に品種登録された。オオシマザクラとタカネザクラの交雑種であるケンロクエンクマガイ(兼六園熊谷)に更にカンヒザクラを掛け合わせたもの。花弁はカンヒザクラの特徴を受け濃紅色になり花序はオオシマザクラなどのように散房状に付く。原木は本牧山頂公園に寄贈され、その他、横浜市内のいくつかの公園に植栽されている。東京都では新宿御苑にも植栽されているようだが、ここ多摩森林科学園でも見られる。昨春は終り掛けの花しか見られなかったが今年は盛期に見ることができた。
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カイコバイモ・3~片倉城跡公園

 片倉城跡公園で見られる「カイコバイモ(甲斐小貝母)」。ユリ科バイモ属の多年草で日本の固有種。山梨県、東京都、静岡県の山地の林内や林縁に生育しており“甲斐”の名を付けられている。コバイモの仲間にはアワコバイモ(阿波小貝母)、イズモコバイモ(出雲小貝母)、トサコバイモ(土佐小貝母)、ミノコバイモ(美濃小貝母)、コシノコバイモ(越の小貝母)などがあり地域性が高い。
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ハナノキ・9~雌蕊

 大栗川公園に植栽されている「ハナノキ(花の木)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で雌雄異株。写真は雌花序の蕊の様子。大きく飛び出て2裂しているものが雌蕊でその外側に短い雄蕊の先端が数本見える。ハナノキの花のひとつひとつは小さいが早春に枝にたくさん花が付く様子はとても美しい。
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ヨウコウ・2~満開

 今年も見事に咲き揃った「ヨウコウ(陽光)」。バラ科サクラ属の落葉高木で長池公園前のバス通りでは長さ約1キロの並木道になっている。ヨウコウはアマギヨシノ(天城吉野)にカンヒザクラ(寒緋桜)を交配させたものでソメイヨシノより少し早く開花する。毎年この眺めは見逃せない。
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カツラ・4~雄花

 上柚木公園の陸上競技場前に植栽されている「カツラ(桂)」。カツラ科カツラ属の落葉高木で雌雄異株。早春に葉が展開する前に花弁も萼片もない蕊だけの花を多数咲かせる。写真は雄株で枝に対生に付き花期には樹全体が赤く見える。カツラは早春の花の後、ハート形の可愛い葉が展開し、秋には黄葉とともに芳香を漂わせるので楽しい樹である。
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オトメスミレ・2~開花

 大塚公園付近の道端で咲き始めた「オトメスミレ(乙女菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でタチツボスミレの白花品種。距の色が薄紅色になるところがシロバナタチツボスミレとの違いになる。去年は暖冬で3月中旬から咲いていたが、今年は寒波が長引き草花や花木の開花が少し遅くなっている。
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ハナノキ・8~八王子みなみ野

 JR八王子みなみ野駅付近の幹線道路に植栽されている「ハナノキ(花の木)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で雌雄異株。早春に葉が展開する前に赤い花を枝いっぱいに咲かせる。写真は雄花序でひとつの花には5枚の萼片と5枚の花弁があり雄蕊は5~6本ある。
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シダレヤナギ・3~雌花序

 南大沢5丁目の遊歩道に植栽されている「シダレヤナギ(枝垂れ柳)」。ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木で中国原産。日本には古く奈良時代に渡来したと言われている。雌雄異株で日本にあるシダレヤナギはほとんどが雄株というがこれは珍しく雌株。当地では何ヶ所かでシダレヤナギを見ているが雌株はこれしか見ていない。雌花序は長さ2センチほどで雌花の雌蕊の先端の柱頭が2裂している。
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コゴメヤナギ・1~雌花序

 上柚木公園付近の山帽子歩道橋脇に生育している「コゴメヤナギ(小米柳)」。ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木で樹高は7~8メートル。大木になると20メートルを超えるようだ。葉は長さ4~5センチで互生するがシダレヤナギよりはずいぶん小さいので名付けられたようだ。雌雄異株で花期は3~4月。同属のシダレヤナギのように枝垂れず普通に上向きに伸びる。写真は雌花序で長さは2~3センチ。
 ところで当地の歩道橋には欅(けやき)歩道橋、辛夷(こぶし)歩道橋など植物名が多く付けられていて、ここもおそらくミズキ科のヤマボウシから付けられたと考えられるが、植物のヤマボウシは普通は“山法師”と表記される。
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