元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
アカネハナワラビ
アカハナワラビとオオハナワラビとの推定雑種とされている「アカネハナワラビ(茜花蕨)」。ハナヤスリ科ハナヤスリ属のシダ植物で東北地方~伊豆半島・伊豆諸島に分布している。アカハナワラビと同様に冬には紅葉するが葉裏は緑色が残っている。またアカハナワラビの胞子葉は胞子散布後には倒れるが、本種はオオハナワラビと同様に倒れずに残っている。葉の裂片や鋸歯の様子はオオハナワラビに似ているが、隣接する裂片が重なって混み合っている。
ここは平山城址公園の林縁で当地の専門家がここに生育しているとの報告があった。アカハナワラビやオオハナワラビとの違いは顕微鏡で胞子を確認するのが確実なようだがあいにく私にはそのような手段は無い。茎にはわずかだが白い毛が見えたのでアカネハナワラビとしておこう。誤認の可能性もある。この周りにはアカハナワラビやオオハナワラビが混生している。
ここは平山城址公園の林縁で当地の専門家がここに生育しているとの報告があった。アカハナワラビやオオハナワラビとの違いは顕微鏡で胞子を確認するのが確実なようだがあいにく私にはそのような手段は無い。茎にはわずかだが白い毛が見えたのでアカネハナワラビとしておこう。誤認の可能性もある。この周りにはアカハナワラビやオオハナワラビが混生している。
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アカハナワラビ・3~平山城址公園
平山城址公園の林縁に生育している「アカハナワラビ(赤花蕨)」。ハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物で冬緑性で葉が枯れることはないが冬に紅葉し春になると緑色に戻る。以前、東中野公園外周で見ていたが、公園管理者の情報でここに群生しているのを知った。胞子葉は9~12月に出てくるが胞子を放出するとまもなく倒伏する。同属のフユノハナワラビの胞子葉も胞子放出後には倒れるが、オオハナワラビの胞子葉は胞子を出した後もしばらく残っている。
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ヒカゲワラビ
イワデンタ科ヘラシダ属の「ヒカゲワラビ(日陰蕨)」。山地の日陰のやや湿った場所に生育するシダ植物で、当地では以前蓮生寺公園の林内で1株確認していた。ところがそこではいつの間にか消滅して見られなくなっていた。先般当地の専門家が東中野公園の石垣に生えているのを発見したという情報があった。夏緑性なので見つかるかどうか心配したが何とか見つけることができた。ソーラスはㇵの字が並んでいる。
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オオハナワラビ・4〜胞子葉化
ハナヤスリ科ハナワラビ属の「オオハナワラビ(大花蕨)」。秋に栄養葉を拡げその後根元から胞子葉を伸ばす。通常は栄養葉と胞子葉はそれぞれ独立しているが、写真の株は栄養葉の縁が一部“胞子葉化”しており、葉の縁からは長さ1センチほどの胞子葉の茎も立ち上がっている。こういう状態は初めて見た。
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ハカタシダ・4~高尾山4号路
高尾山“4号路”で見掛けた「ハカタシダ(博多羊歯)」。オシダ科カナワラビ属の常緑性シダ植物で福島県以西の山地の林床に生育する。中軸基部側から側羽片が通常は3~5対見られその先は頂羽片となる。基部に一番近い最下羽片の第一小羽片はピンと長くなっているのが特徴。葉に白い斑が出るものがありそれを博多帯の模様に見立てて名付けられているが、残念ながら高尾山系で見るものは緑一色。学名は“rachniodes simplicior”、つまりシンプルを意味しており羽片がわずか3対しかない。写真では中軸の基部側から3対の羽片が左右に開き、その先(手前側)に頂羽片が伸びている。一般的なシダは多くの羽片が中軸から対になって出ている。
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コヒロハハナヤスリ
堀之内地区の小さな墓地の横に生えている「コヒロハハナヤスリ(小広葉花鑢)」。ハナヤスリ科ハナヤスリ属のシダ植物で本州~沖縄に分布している。胞子葉は長さ6~15センチで胞子嚢穂の長さは3~4センチ。同属にはヒロハハナヤスリやハマハナヤスリがあり、ハナヤスリの名前はこの胞子葉がヤスリ(鑢)に似ていることから付けられている。
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クサソテツ・5~小山内裏公園
小山内裏公園“戦車道路”の道端に群生している「クサソテツ(草蘇鉄)」。コウヤワラビ科(←クサソテツ科・オシダ科)クサソテツ属の落葉性シダ植物で北海道~九州の山野に分布している。春に輪状に栄養葉を伸ばし秋に胞子葉が出てくる。早春の若芽は“コゴミ(屈)”と呼ばれ食用になる。
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