goo

マヤラン・7~東京都立大学

 東京都立大学キャンパスの遊歩道脇に出現した「マヤラン(摩耶蘭)」。ラン科シュンラン属の多年性菌従属植物で草丈は10~15センチ。初夏と秋に花茎を伸ばし直径3センチほどの花を数個咲かせる。私が植物観察で初めてマヤランを見たのは11年前のこの辺りだった。その後、多摩ニュータウン界隈ではあちこちに出現するのを知り時には大群落もいくつかあった。しかし最近は大きな群落を見ることはなくなり、ここでは久し振りに見つけた。写真は花を拡大したものだが、何となくおちょぼ口の赤い牛の顔に見えないだろうか。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

ゴキヅル・3~果実

 ウリ科ゴキヅル属の「ゴキヅル(合器蔓)」。北海道~九州の陽当たりの良い水辺に分布するつる性一年草で雌雄同株。花後に長さ1.5~2センチの楕円形の蓋果を稔らせ、熟すとパックリと2つに割れ中から黒褐色の種子を2つ零す。これを蓋付きのお椀を意味する“合器”に見立てて名付けられている。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

ヤブマメ・3~開花

 下柚木の山道に蔓を伸ばしている「ヤブマメ(藪豆)」。マメ科ヤブマメ属のつる性一年草で日本全土の陽当たりの良い林縁などに生育している。9~10月に長さ1.5~2センチの薄紫色の蝶形花を咲かせる。果実は長さ2.5~3センチの豆果になり熟すと莢が乾燥して弾け中の種子を飛ばす。地中にも閉鎖花を作り球形の果実が出来る。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

ミズヒキ・2~長沼公園

 長沼公園“殿ヶ谷の道”に生えている「ミズヒキ(水引)」。タデ科ミズヒキ属の多年草で日本全土の半日陰の林内に生育している。花期は8~10月で茎の先に長さ30センチほどの総状花序を伸ばし直径3~4ミリの小花を疎らに付ける。上部の花被片は赤く左右のものは紅白のツートンカラーになり下部のものは白い。この紅白の様子をお祝い品などに掛ける“水引”に譬えている。
 さてミズヒキの葉には細かい毛があり触るとフワフワとした感じだが、同属にシンミズヒキがありそちらの葉には毛が無く光沢がある。またミズヒキの葉にある黒斑が無く花はミズヒキよりも密に付く。
コメント ( 12 ) | Trackback ( )

ギンミズヒキ

 タデ科ミズヒキ属の「ギンミズヒキ(銀水引)」。花被片が紅白になるミズヒキに対して本種は花被片全体が白色なる品種。草丈は40~80センチで8~10月に直径3~4ミリの花を疎らに咲かせる。ミズヒキやギンミズヒキはタデ科だがキンミズヒキヒメキンミズヒキはバラ科になる。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )

アキノハハコグサ・10~開花

 キク科ハハコグサ属の「アキノハハコグサ(秋の母子草)」。陽当たりの良い山野のやや乾いた場所に生育する一年草もしくは越年草で草丈は50~60センチ。同属のハハコグサよりはかなり大きい。9~10月に茎の上部に淡黄色の頭花を多数咲かせる。アキノハハコグサは一時期群落を作るが数年後には一株も残らず消えてしまうという。当地の専門家によれば2000年代まで長池公園や小山内裏公園の法面草地に生育していたがいずれも消滅した。環境省レッドデータでは絶滅危惧ⅠB類(EN)(=絶滅危惧ⅠA類ほどではないが近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に分類されている。去年、ここに咲いているのを地元の愛好家が発見し今年も無事開花が見られた。さて来年以降いつまでここで花が見られるだろうか。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

マツバラン・2~大塚東公園2

 大塚東公園外周の石垣から生えている「マツバラン(松葉蘭)」。マツバラン科マツバラン属のシダ植物で熱帯地方に分布している。日本では江戸時代から栽培されていたようで今では逸出したものが野生化し中部地方・関東地方以西で見られる。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

マヤラン・6~長池公園尾根幹線口

 長池公園“尾根幹線口”付近の道端に出現した「マヤラン(摩耶蘭)」。ラン科シュンラン属の多年草でシュンランのような葉を持たず菌類と共生する菌従属栄養植物。名前は神戸市の摩耶山で最初に発見されたことに由来するが関東地方~琉球諸島に分布している。花は6~7月に咲き夏を過ごした後9~10月にまた咲く“二季咲き”の性質がある。マヤランは地中の根茎が枝分かれししばしば大きな群生を作るが、数年後には消滅してしまうことが多い。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )

センダングサ・3~開花2

 大塚公園付近の道端に生えている「センダングサ(栴檀草)」。キク科センダングサ属の一年草で関東地方以西に分布している在来種。古い時代の帰化種とも考えられている。コセンダングサには舌状花が無くコシロノセンダングサアイノコセンダングサの舌状花は白いが本種の舌状花は1~5枚で黄色い。
コメント ( 10 ) | Trackback ( )

コバノセンダングサ・4~大塚ぼうけ公園2

 大塚ぼうけ公園付近の道端に生えている「コバノセンダングサ(小葉栴檀草)」。キク科センダングサ属の一年草で熱帯アメリカ原産。1925年に長野県で発見され今は本州~九州の路傍や草地に分布している。花期は8~11月で頭花には黄色い舌状花が0~3個付く。この時期に道端で良く見られるコセンダングサとは別種で当地では個体数は少ない。同属のセンダングサに似るがセンダングサの羽状複葉の小葉が長楕円形になり縁に細かい鋸歯が見られるが、コバノセンダングサの小葉は細く深裂して縁に細かい鋸歯は無い。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )
« 前ページ