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虫・33~雪虫3

 12月初旬はまだ暖かい日があったが中旬になるとさすがに真冬に様相を呈してきた。関東地方は晴天が続き空気はカラカラ。洗濯物や布団は良く乾くが風邪やインフルエンザには要注意だ。
 東京で初雪はまだだが陽当たりの良い場所にフワフワと飛び始めた「トドノネオオワタムシ(椴之根大綿虫)」。いわゆる“雪虫”で体長は5ミリほど。北海道では雪虫が飛ぶと初雪が降ると言われているらしい。白いものは蝋物質で手で捕まえると体温で融けてしまう。見た目は蠅とか蚊の仲間に見えるがアブラムシ科アブラムシ属の昆虫。春にタモ類やハシドイなどの枝や葉に密生し新芽から吸汁する害虫で、夏はトドマツの根に棲み土の中で繁殖するのでその名がある。
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虫・32~ウラナミシジミ

 シマカンギクの花で吸蜜している「ウラナミシジミ(裏波小灰蝶)」。シジミチョウ科ウラナミシジミ属の蝶で日本では秋に各地で見られる。体長は3センチほどで翅の表面は光沢のある青色に黒褐色の縁取りがある。写真はオスの個体で青色部分が広い。
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虫・31~キタテハ

 長沼公園“野猿の尾根道”で見掛けた「キタテハ(黄立羽)」。タテハチョウ科キタテハ属に分類されるチョウで日本では北海道~九州まで広く分布している。夏型はくすんだ黄色だが秋型は鮮やかな黄色~オレンジ色になる。
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虫・30~ダイミョウセセリ

 長沼公園“野猿の尾根道”のキクイモに止まった「ダイミョウセセリ(大名せせり※)」。セセリチョウ科ダイミョウセセリ属の蝶で北海道~九州の林地に生息している。近畿地方以西のものには後翅の中ほどに白い斑があるようだが写真の個体には見られず“関東型”と呼ばれる。茶褐色の翅に白い斑がある様子を大名の羽織袴の紋所に見立てている。ちなみに“セセリ”とは尖ったもので突き回すという意味の“せせる”で、この仲間が花の蜜を吸う様子から名付けられている。
 ※せせりの漢字は手へんに弄
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虫・29~ジャコウアゲハ成虫

 長沼公園“野猿の尾根道”のオトコエシで吸蜜している「ジャコウアゲハ(麝香揚羽)」。アゲハチョウ科ジャコウアゲハ属の蝶で東アジアに分布し日本では秋田県以南で見られる。写真はオスの成虫で翅を開くと10センチほど。メスの翅色は明るい褐色になる幼虫はウマノスズクサ類を好んで食べる
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虫・27~ミヤマカラスアゲハ2

 奥高尾“大平林道”で見掛けた「ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽)」。アゲハチョウ科アゲハチョウ属の大型の蝶で北海道~九州の山地に分布している。ミヤマカラスアゲハの翅の黒い部分は鱗粉が本来持っている色素だが、青い部分は構造色で特別な色素を持たず特定の光の波長のみを強く反射することで発色している。野鳥のカワセミルリビタキの羽色も同じ構造色の仕組みになっている。
 さて今からちょうど50年前の1974年8月8日。大学1年生の夏休みに友人2人と横浜神奈川区の青木橋を午前8時8分に自転車で出発した。東海道、山陰道の約1,300キロを18日間で走った。“銀輪部隊”と名付け、民宿、駅の待合室、親戚の家などをねぐらにした青春旅行だった。8月8日が来るといつでもあの旅を思い出す。今日は50周年だ。2人の友人のうち、1人は50歳代の若さで鬼籍に入ったがもう1人とは今でも家族ぐるみの付き合いが続いている。お互いに孫が出来て、孫にそんな旅行をさせてみたいと思っている。過去の記録が見つかったので改めてその行程を書き留めておく。

1日目(8月8日):横浜青木橋→小田原→芦之湯(国道1号線最高地点874メートル)→箱根峠→清水149K(友人宅泊)
2日目:清水→久能山→宇津ノ谷峠→磐田駅86K(駅泊)
3日目:磐田→浜松→岡崎→名古屋125K(親戚宅泊)
4日目:豪雨のため一日休息(親戚宅泊)
5日目:名古屋→岐阜駅→関ヶ原→彦根駅93K(駅泊)
6日目:彦根→京都73K(洛頂旅館泊)
7日目:京都→亀岡→綾部駅80K(駅泊)
8日目:綾部→天橋立→久美浜駅93K(駅泊)
9日目:久美浜→玄武洞→城崎→諸寄71K(民宿藤田泊)
10日目:諸寄→鳥取駅31K(駅泊)
11日目:鳥取→境港104K(友人宅泊)
12日目:境港→出雲大社63K(ユースホステルえびすや泊)
13日目:出雲大社→日御碕→出雲大社15K(大社旅館泊)
14日目:出雲大社→浜田駅91K(駅泊)
15日目:浜田→津和野駅76K(駅泊)
16日目:津和野→山口49K(親戚宅泊)
17日目:従弟の案内で萩市内観光(親戚宅泊)
18日目:従弟の案内で関門橋観光(親戚宅泊)
19日目:山口→秋吉台・秋芳洞→大正洞→景清洞→山口80K(親戚宅泊)
20日目:山口→防府19K(親戚宅泊)
21日目~23日目:防府市の親戚宅で休養
24日目:山陽本線防府駅19:29発“あさかぜ2号”乗車
25日目(9月1日):東海道本線横浜駅9:04着
(防府→横浜乗車券2,500円、特急券1,200円、寝台1,100円、合計4,800円)
 当時のブルトレはずいぶん安かった。
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虫・27~ウズグモ

 長沼公園“霧降の道”で見掛けた渦巻き状のクモの巣。これは「ウズグモ(渦蜘蛛)」が創る巣で普通の細い糸の中心に白い隠れ帯がある。ウズグモはウズグモ科ウズグモ属のクモでこの仲間は何種類かあるがとりあえずこれはウズグモとしておこう。
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虫・26~クサカゲロウ幼虫

 裏高尾日影林道を下って“日影バス停”でバスを待っていると、オオブタクサの葉の上で動く物体に気付いた。長さ5ミリほどで初めは葉の上に落ちたゴミが風で動いたと思ったが、改めて見ると風も無いのにまた動き始め、葉を揺するとピタッと止まる。どう見ても虫に見えないがカメラで撮って拡大すると何やら虫がいる。これは「クサカゲロウ(草蜉蝣・臭蜉蝣)」の幼虫で背中にカギ状の毛がありそこに植物片や捕食した昆虫の死骸を背負って天敵から身を守るようになっている。ジブリ映画『ハウルの動く城』のミニチュアを見ているようでバス待ち時間を楽しく過ごせた。クサカゲロウはクサカゲロウ科に分類される昆虫の総称になる。
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虫・25~雪虫2

 11月7日にメジャーリーガの大谷翔平選手がエンゼルスからフリーエージェント(FA)になってからその去就についてメディアが連日のようにその行き先について繰り返し予想していた。ヤンキース、レッドソックス、ブレーブス、マリナーズ、レンジャーズ、パドレスなど多くの球団が獲得に参戦していたが、直前には古巣のエンジェルス、最有力のドジャース、そしてカブス、ブルージェイズ、ジャイアンツの5球団に絞られ、昨日やっとその行き先が決まった。大谷選手には来年以降も大活躍を期待している。

 『この味がいいね』と君が言ったから
 7月6日はサラダ記念日(俵万智)

 日ハム、エンゼルス、ドジャースと
 君が入団を決めたから
 12月9日は大谷記念日(多摩NTの住人)
(※2012年12月9日:日本ハム入団表明、2017年12月9日:エンゼルス入団会見、2023年12月9日:ドジャース入団発表)

 大谷騒動が始まった頃から陽当たりの良い場所でフワフワと飛び始めていた"雪虫”。北海道では冬の到来を告げる虫で正式名は「トドノネオオワタムシ(椴之根大綿虫)」という。蚊や蠅の仲間ではなくアブラムシ科アブラムシ属の昆虫で体長は3~4ミリ。春にタモ類やハシドイなどの枝や葉に密生し新芽から吸汁する害虫で、夏はトドマツの根に棲み土の中で繁殖するのでその名がある。綿毛のようなものは毛ではなく体表から分泌する糸状の蝋物質になる。
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虫・24~シロジュウジホシテントウ

 奥高尾でアサギマダラを撮ろうと追い掛けていた時に見掛けた「シロジュウシホシテントウ(白十四星瓢虫)」。体長は5~6ミリで白い斑紋が14個あることから名付けられている。低木に寄生する害虫や菌類を食べる益虫。地色は写真の明赤褐色~黄褐色の普通型と地色が黒い暗色型があるようだ。
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