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クジャクシダ・4〜若葉

 イノモトソウ科(←ホウライシダ科)ホウライシダ属の「クジャクシダ(孔雀羊歯)」。早春の“コル(koru)”新葉の展開を観察してきたが次第に孔雀の羽らしくなってきた。葉色は緑色に変化しつつあるがまだ赤みが少し残っている。去年の秋にここに生えているのを見つけ成長の様子を観察している。
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ヒトリシズカ・2~花

 センリョウ科チャラン属の「ヒトリシズカ(一人静)」。草丈は10~20センチで4~5月に茎頂に穂状花序を付ける。写真の半透明の部分が雌蕊の柱頭で花被は無い。雌蕊の横から3裂した長さ3~4ミリの白い雄蕊が伸びている。3本の雄蕊の外側の2本の下に黄色い葯がある。
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ラショウモンカズラ

 奥高尾の登山道脇で見られる「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」。シソ科ラショウモンカズラ属の多年草で4~5月に唇形の花を2~3個ずつ数段に付ける。ひとつの花は長さ4~5センチで上唇は2裂し下唇は3裂する。下唇の中央裂片は大きく下方で更に2浅裂する。『羅生門』は室町時代の能楽師“観世小次郎信光”作の謡曲で渡辺綱(わたなべのつな)が羅生門に巣食う鬼と戦う武勇伝。この花の形を渡辺綱が切り落とした鬼女の腕に見立てて名付けられている。
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コブクザクラ・4~果実

 バラ科サクラ属の「コブクザクラ(子福桜)」。花期は4月上旬と10~12月の二季咲きで花一輪に雌蕊が複数本あり1~3個の果実が出来ることから“子宝”の意味で名付けられている。シナミザクラ(支那実桜)とのジュウガツザクラ(十月桜)もしくはエドヒガン(江戸彼岸)などとの交雑種だと考えられている。
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トウゴクサバノオ・4〜日影林道

 キンポウゲ科シロカネソウ属の「トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)」。山地の湿った場所に生育する二年草で日本固有種。東国の名が付いているが西日本にも分布している。花期は4~5月で茎先に直径7~8ミリの花を1~2個付け花後の果実はT字型になりそれを“鯖の尾”に見立てている。これは奥高尾“日影林道”のもの。
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ヒトリシズカ・1~奥高尾

 奥高尾“小仏城山東尾根”の林内に生育している「ヒトリシズカ(一人静)」。センリョウ科チャラン属の多年草で草丈は10~20センチ。春に茎の上部に輪生する4枚の葉を展開し中央から白いブラシ状の花序を1本伸ばす。花被は無く長さ3~4ミリの3本の雄蕊が基部で合着している。
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野鳥・66~ツバメ

 ピンボケ写真だがご容赦頂きたい。浅川の土手道を気持ち良くeバイクで走っているとすぐ横を『ビューン!』と黒い影が飛んで行った。とても手持ちカメラでは追えないスピードだ。浅川大橋の下に行くといくつかの巣があり「ツバメ(燕・玄鳥・乙鳥)」が何度も往復している。ツバメはツバメ科ツバメ属の渡り鳥(夏鳥)で人家や人工構造物に巣を作り繁殖する。手持ちカメラで何枚か撮ったが早過ぎてこれが限界。ツバメは通常は時速40~50キロで飛行するが外敵から逃げる時には時速200キロにもなるという。
 ツバメと言えば元鉄道ファンの私としてはやはり蒸気機関車C62型2号機を思い出す。デフレクターに付けた“燕マーク”を追い掛けて高校1年生の時には北海道に渡り、その後、大人になってからは京都梅小路の蒸気機関車館で再会した。2号機はそもそも昭和25年に東京⇔大阪間を走る特急『つばめ』を牽引していたために“燕マーク”が付けられたが、その後東海道本線電化後は函館本線で急行『ニセコ』を牽引した。
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ヒメハギ・3~鑓水

 鑓水の“絹の道資料館”近くの道端に生えている「ヒメハギ(姫萩)」。ヒメハギ科ヒメハギ属の多年草で花の長さは1センチほど。旧式プロペラ機のようなこの姿を見つけるのが春の楽しみではある。左右に開いた翼の部分は側萼片で白い部分は付属体。花弁は付属体の上と胴体の部分になる。この界隈では陽当たりの良い道端などで見られる。
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セリバヒエンソウ

 キンポウゲ科オオヒエンソウ属の「セリバヒエンソウ(芹羽飛燕草)」。中国原産の一年草で日本には明治時代に観賞用として持ち込まれ、繁殖力が強いために各地で野生化している。長さ2センチほどの花を空を飛ぶツバメの姿に見立てている。これは長池公園のもの。
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ウンモンチク

 イネ科マダケ属の「ウンモンチク(雲紋竹)」。ハチクの変種で稈(幹)の表面に褐色の雲形模様がある。中国原産で丹波地方で多く栽培されていたため「タンバモンチク(丹波紋竹)」や「タンバハンチク(丹波斑竹)」とも呼ばれ“京銘竹”のひとつとされる。
 神代植物公園でウンモンチクが開花したというニュースがあり早速見に行ってきた。竹・笹園ではウンモンチクの小さな群落がありすべての株の枝先から淡黄色の雄蕊をぶら下げている。葯の部分は長さ5~6ミリ。タケは種類によって数十年~百年に一度一斉に花を咲かせた後に枯れる一回繁殖性植物になる。ハチクの開花周期は120年と考えられており直近では1908年頃に日本全国で一斉開花したという記録が残っている。最近は2010年頃から各地で開花報告が聞かれ始め、当地では2年前に中山地区のハチクが一斉に開花してその後竹林は枯れてしまった。タケの花は昔から不吉の前兆などと言われているが、2019年後半から始まった“コロナ禍”や2022年春からの“ウクライナ危機”と時期が重なるのは単なる偶然だと考えたい。
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