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野鳥・115~トビ2

 多摩川上空を旋回している「トビ(鳶)」。タカ科トビ属の留鳥で海岸や河口のほか内陸や市街地でも見られる。体長は60~70センチで翼を広げると1.5メートルほどになる。野鳥には詳しくないのでとりあえずタカやノスリなどとの違いを確認しておこう。トビの尾の先端のラインはほぼ真っ直ぐか少し凹む形になるがタカはゆるい扇形になるようだ。またノスリの翼の先は5つに分かれるがトビの翼は6つに分かれる。写真では6つに分かれているように見える。
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野鳥・114~オナガ3

 別所実緑地付近の道路で見掛けた「オナガ(尾長)」。住宅地でも時々見掛けるが人を見るとすぐに『ギャー』と鳴いて飛び去ってしまう。この日はガードレールにしばらく止まっていたので何とか撮ることができた。オナガはカラス科オナガ属の留鳥で体長は35~40センチ。黒い帽子に水色の羽が美しいが、鳴き声はいただけない。やはりカラスの仲間という感じだ。中部地方以北の本州に分布しており屋敷林、果樹園、住宅地など人の生活の近くに棲んでいる。早春には群れで見ることが多いがこうして単独行動も良く見掛ける。
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野鳥・113~ウグイス3

 奥高尾“小仏城山”から“一丁平”に下っているとあちこちで『ホーホケキョ』の鳴き声。その主を探すが常緑樹の葉に隠れて姿は見えない。しばらく進んでいるとまたすぐ近くから鳴き声が聞こえる。立ち止まって見上げると何と枯れ枝に止まってその姿が丸見え。慌てて望遠レンズに付け替え何枚か撮ることができた。「ウグイス(鶯)」はウグイス科ウグイス属の留鳥で全国の平地から山地に生息している。体長は15~16センチで雌雄は同色になる。
 ところで富士山など多くの山は一番下の登山口を一合目、山頂を十合目としている。ところが高尾山では中腹の薬王院を一丁目としてそこから下り登山スタート地点になる清滝駅を三十六丁目としている。一丁は約100メートルで1号路の所々に丁目を示す石碑がある。この石碑にはほとんどの登山者は気付かないが、ケーブル高尾駅を過ぎると“十一丁目茶屋”があり、ここで『十一丁目? 山頂は何丁目なの?』と思う。そこからしばらく進むと薬王院に着き四天王門付近や御護摩受付所付近に一丁目の石碑がある。つまりここが起点であることがわかる。高尾山の飯縄大権現は不動明王の化身とされており、不動明王には三十六の童子(従者)がいるので、この丁目はその数に合わせたとも言われている。因みに高尾山頂はその“丁目”とは無関係のようだ。
 さてそれでは奥高尾の“一丁平”はどういう理由で名付けられたのだろうか。一丁があるならどこかに二丁があり三丁があるはずだが奥高尾にはそんなポイントは無い。ご存知の方は是非教えて頂きたい。
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野鳥・112〜オオタカ

 タカ科ハイタカ属の「オオタカ(大鷹)」。全長は60~70センチで日本では留鳥として各地の平地から山岳地帯に生息している。東京都心では明治神宮や上野恩賜公園などに生息し当地でも何ヶ所かの緑地や公園で見られる。これまで何回かオオタカらしき鳥が空を旋回しているのを見たことがあるが、それがオオタカなのかトンビなのかわからずにいた。写真ではオオタカの特徴の白い眉斑があり目の周りは黒く腹には黒褐色の斑がある。
 今春、東京薬科大学の方が『薬草園の高木に営巣しそうなので期待している』と仰っていたがその後どうなっただろう。
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野鳥・111~ホトトギス

 奥高尾“一丁平”から大平林道に向かって“防火帯”を降りていると『キョッキョキョキョキョ』の鳴き声が次第に近くなってきた。立ち止まって鳴き声の主を探してみるとどうやら数メートル先の谷側の高木に止まっているようだ。そこでカメラのレンズをマクロから望遠に替えてファインダーを覗くとその姿が確認できた。ところが逆光で真っ黒にしか写らない。そこでカメラの露出を補正して何とか胸の模様がわかるようにした。モノクロ写真のようになってしまったがご容赦頂きたい。
 「ホトトギス(杜鵑・時鳥)」はカッコウ科カッコウ属の夏鳥で5月中旬頃に日本に飛来する。ホトトギスは主にウグイスの巣に卵を産むためウグイスが生息している場所にいる。ここでもウグイスの鳴き声が良く聞こえていた。ホトトギスを表す漢字は多いが、そのうち“時鳥(じちょう)”は本来はその時節柄に鳴く鳥という意味だった。その意味ではウグイスも“時鳥”だが今ではホトトギスだけに使われるようになっている。今日は時の記念日。

♪♪卯の花の匂う垣根に
  時鳥 早も来鳴きて
  忍び音漏らす 夏は来ぬ
(『夏は来ぬ』
作詞:佐々木信綱 作曲:小山作之助 明治29年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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野鳥・110~キジ雄2

 浅川の土手を自転車で走っていると河原から『ケーン!』という鳴き声。しばし自転車を止めて目を凝らしていると、キジがたたずんでいた。対岸からも『ケーン!』という鳴き声が聞こえるのでどうやら川を挟んで縄張り争いをしているらしい。先日、NHKテレビ番組『自然百景』で浅川にたくさんの野鳥が生息していることが紹介されていたが、その中にキジも登場していた。写真は対岸に向かって吠えた瞬間。鳴く時には羽を広げるようだ。
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野鳥・109~ガビチョウ2

 チメドリ科ガビチョウ属の「ガビチョウ(画眉鳥)」。中国~東南アジアに生息しており日本にはペットとして輸入された。その後、各地で野生化しており当地では公園や緑地で普通に見られる。特定外来生物に指定されており“日本の侵略的外来種ワースト100”のひとつでもある。地上採食性で地上を歩き回りあまり高く飛ぶことは無く人が近づくとピョンピョンピョンと跳ねて近くの藪に隠れてしまう。『ピーピー、グワッグワッ』という地鳴きだが、ウグイスの鳴き声を真似て美しい声で鳴くことがある。写真は別所実緑地の遊歩道で見掛けたもの。
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野鳥・108~タヒバリ2

 畑地で地面の昆虫や種子を採餌している「タヒバリ(田雲雀)」。ヒバリの名が付くがヒバリとは無関係でセキレイ科タヒバリ属の冬鳥。ユーラシア大陸東部の亜寒帯地方、千島列島やアラスカなどで繁殖し晩秋に朝鮮半島や日本列島の積雪が少ない地域に渡ってくる。体長は16センチほどで警戒心が強く人間が近づくと一斉に飛び立つ様子や地上の歩き方などがヒバリに似ているので名付けられている。そういえばヒバリの鳴き声は聞いたことがあるがその姿を撮ったことは無かった。

♪♪雨 さんさんと この身に落ちて
  わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして
  人は哀しい 哀しいものですね
  それでも過去達は 優しく睫毛に憩う
  人生って 不思議なものですね
  風 散々と この身に荒れて
  思い通りにならない夢を 失くしたりして
  人はかよわい かよわいものですね
  それでも 未来達は 人待ち顔して微笑む
  人生って 嬉しいものですね
  愛 燦々と この身に降って
  心秘そかな嬉し涙を 流したりして
  人はかわいい かわいいものですね
  ああ 過去達は 優しく睫毛に憩う
  人生って 不思議なものですね
  ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
  人生って 嬉しいものですね
(『愛燦燦』 作詞・作曲:小椋佳 歌:美空ひばり 昭和61年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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野鳥・107~ジョウビタキ雌5

 大栗川公園付近で見掛けた「ジョウビタキ(尉鶲)」のメス。以前ランニングをしていた頃はほとんど気付くことのなかった野鳥だが、最近は自転車を漕いでいると十数メートル前を横切る鳥影に良く気付くようになった。去年から野鳥観察を始めたこともあるがランニング時とサイクリング時との視線の向きも一役買っているのかも知れない。サイクリング時はランニング時よりも視線は少し遠くを見ている。この日も川沿いの遊歩道を走っていると前方に鳥影が見えすぐに立ち止まってじっとしていると草むらからジョウビタキのメスが姿を現した。ジョウビタキはヒタキ科ジョウビタキ属の冬鳥で中国東北部やバイカル湖周辺で繁殖し越冬地の日本では積雪の無い平地から低山などで見られる。
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野鳥・106~ルリビタキ雄3

 ヒタキ科ルリビタキ属の「ルリビタキ(瑠璃鶲)」。そのオスの成鳥の羽は鮮やかな瑠璃色になるが、これは羽自体の色ではなくカワセミと同じように“構造色”の仕組みによるもの。その羽毛は先端のみが青く羽毛を切断すると無数の微小な空気孔があるという。
 ルリビタキのオスが1歳の時の羽は瑠璃色ではなくメスと同じオリーブ色をしているが性的には成熟しており繁殖は可能になる。2歳以上のオスの羽は最終的な瑠璃色になるが、この独特な成熟現象は他の鳥には見られない特徴で世界的にも珍しいようだ。これは遅延羽色成熟=DPM(Delayed Plumage Maturation )と呼ばれ、若いオスがメスや幼鳥に体を似せることによって、力の強いオスとの闘争を避けるためで、異なる色同士では実力差が明らかで無駄な闘争は起こさないと考えられている。ちなみにオリーブ色同士でも縄張り争いがあるが、瑠璃色同士のほうが縄張り争いは激しいようだ。
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