昨日、南大沢東緑地で「ウグイス(鶯)」の初鳴きを聞いた。この時はジョウビタキのメスが目の前に現れたのでカメラを準備していると後方の雑木林で『ホーホケキョ』。今年初めての鳴き声だ。ジョウビタキのほうは一旦置いておいてまずはウグイス探し。しばらく待っているとカイヅカイブキの中から鳴き声が聞こえる。そこで目を凝らして1回だけシャッターを押せたのがこの写真。その後すぐに見えなくなり鳴き声も聞こえなくなった。トリミングすると胸の模様とこちらを向いている目が見える。これはとりあえずの証拠写真だが、次はその姿を狙ってみよう。
平山城址公園“猿渡の池”の向こう側の歩道をハトくらいの大きさの鳥がトコトコ歩いている。慌ててカメラを向けて数枚撮ったがすぐに藪に隠れてしまった。遠目にはキジバトに見えたが羽色が少し違うので当地の専門家に画像を確認してもらったらこれは「トラツグミ(虎鶫)」とのこと。別の日には季重神社奥の斜面でバタバタと藪から飛び去った鳥を見たが色合いからあれもトラツグミだろう。今回は後ろ姿しか見られなかったが、次は顔も見てみたい。当地では個体数は少ない。
長池公園“里山”の高木から『キーコーキー』と高く澄んだ鳴き声が聞こえる。見上げてみると枯れ枝の上部に数羽の「イカル(鵤)」が止まっていた。アトリ科イカル属の漂鳥で北海道~九州の山地に分布し北日本の個体は本州以南の暖地で越冬する。体長は23センチほどで大きな黄色い嘴で堅い木の実などを嚙み砕いて食べる。
浅川“駒形公園”付近の河原で見掛けた「ホオジロ(頬白)」。ホオジロ科ホオジロ属で日本全土に分布している。留鳥なので一年中見られるはずだが私の観察力は低いのでその姿を見るのは多くない。この時期は花や果実観察の機会が減るのでその分野鳥観察の時間が増えている。この日は浅川の土手道を自転車で走っていたが、前方で数羽の鳥が見えたので立ち止まって待っていたら枯れススキに姿を現した。これは過眼線が濃いのでオスだろう。
エナガ科エナガ属の「エナガ(柄長)」。日本全土の平地から低山の林内に分布する留鳥もしくは漂鳥で体長は13~14センチ。集団で行動し1ヶ所に留まることなく樹から樹へと飛び移っていくのでなかなか良いタイミングで撮ることができない。この日はイロハカエデの樹に集団で来ていたが何とか最後の1羽を撮ることができた。
『お尻を撮っちゃ や~よ』
カワセミ科カワセミ属の「カワセミ(翡翠・川蝉)」。日本全土の河川や湖沼などの水辺に分布し、都市部では生活排水や工場排水などによる水質汚濁で個体数が減っていたが、近年は水質改善が進み都心部でも見られる身近な野鳥になっている。当地では大栗川、浅川などの河川や、長池公園、小山内裏公園などの水辺で見ることができる。今年もあちこちで見ているが、写真は我が家から600メートル程離れた大田川“板橋”と“川幡橋”の間で見たもの。今まで見た場所の中で我が家に一番近いので記録として残しておこう。これは嘴の下が黒いのでオスだろう。
湯殿川“釜土橋”付近の落葉樹で見掛けた「カワラヒワ(河原鶸)」。アトリ科ヒワ属の留鳥で当地では河川沿いで良く見られる。嘴は太く翼に黄色い羽が混ざっている。漢字の印象から“弱い”をイメージするが、語源は“ひ若し”で“小さくて若々しい”という意味。カワラヒワの体色の萌黄色を“鶸色(ひわいろ)”と呼び古くから日本人に親しまれてきた。鎌倉時代の公家の装束や江戸時代の着物の色として好まれたようだ。カワラヒワを見掛けると何とかその“鶸色”の羽がわかるように撮ろうとするがなかなか上手く写らない。今回の写真は翼の“鶸色”が少し見える。
多摩川“立日橋”の上空を旋回している「ノスリ(鵟)」。タカ科ノスリ属の漂鳥で体長は130~140センチ。北海道~九州に分布している。農耕地、草原などでネズミやモグラなどを主食にしている。上空から急降下して野をスレスレに匍匐飛行する様子から“野を擦る”→“ノスリ”と名付けられたと言われている。
大塚公園の遊歩道に出てきた「ガビチョウ(画眉鳥)」。中国~東南アジアに生息しており日本にはペットとして輸入された。その後、各地で野生化しており当地では公園や緑地で普通に見られる。特定外来生物に指定されており“日本の侵略的外来種ワースト100”のひとつでもある。地上採食性で地上を歩き回りあまり高く飛ぶことは無く人が近づくとピョンピョンピョンと跳ねて近くの藪に隠れてしまう。地鳴きは『ピーピー、グワッグワッ』とあまり良い声ではないが、時々ウグイスを真似て美しい鳴き声を聞かせてくれることがある。写真は道に落ちているドングリを前に考えている。
『食べたいなぁ でも今ダイエット中だからなぁ』
境川“蓬来橋”付近のサイクリングロードから水面を見るとサーッと飛ぶ鳥の姿が見えた。「キセキレイ(黄鶺鴒)」だ。セキレイ科セキレイ属の留鳥もしくは漂鳥で九州以北のほぼ全国に分布している。体長は20センチほどで胸から腹に掛けて黄色い。キセキレイやセグロセキレイは警戒心が強くこちらが立ち止まって見ているとすぐに飛び去ってしまう。またキセキレイはセグロセキレイやハクセキレイと生息地が重なるが力関係は一番弱くセグロセキレイなどに追い払われてしまう。